以下の説明は正しい注釈者を必要とする。行為(停止するを含む)と、非行為の語義を理解しておく必要あり。


釈迦が明らかにした内容とは
人それぞれが、縁に触れた際の体感的な認識の違いは並列ではなく段階的であり、人それぞれの過去の経験(経験したい事に意識を向けて生きて来たか、経験している事に意識を向けて来たか)の総量に立脚して認識構成(身の回りの物質現象が構成)されている。
世の中の具体性の一切は空性であり、並列(有、無)に見える世の中は、実際には抽象性(コト)から具体性(モノ、有る無い)で構成されている。苦の理解これが分からない者は、唯一悦びを求めて幸福を手放す。




以下は釈迦の初転法輪(初説法)をそのまま記載。


苦諦
この世の一切は苦である。



集諦
行為すると苦が集まる。


滅諦
苦は滅する事が出来る。


道諦
滅する為の八つのステップがある。



以下は八つのステップ、八正道。


正見
この世の一切の行為(経験したい事に意識を向ける)は苦であると分かること。


正思惟
行為による考えを持たない


正語
行為による言葉を発しない


正業
行為による行いをしない。


正命
それをデフォルトにして中庸的に生きる。


正精進
生産関係に入り、努め励む(苦に入り、生きている実感を帯びる)(非行為的な「頑張る」を続けている状態。この際に魔(自己愛によって、経験したい事に意識を向ける強い作用)と対峙する。)


正念
精進が定まって、日常がマインドフルネス的になっている状態。(マインドフルネス以外の時間が短くなる為、行為に敏感に気づくようになる。それをチェックしては非行為によって戻し易くなる。)


正定
正しい瞑想が出来る状態が整う。(瞑想時の深度が明らか変わっているのを実感している頃。)




以上の八正道はカルマヨーガである。

あらゆる行為を止滅させる働きをヨガと言い、現代では、努力、仕事、思考、掃除、遊び、移動、夢、スポーツ、音楽など、言葉が細分化(具体化)されているが、それは全てヨガの作用に基づいている。

また別には
ジュニアーナヨーガ(戻る純粋知性の働きによって生産関係回帰)
バクティヨーガ(生産位置の根本に全てを向けて生産関係回帰)
ハタヨーガ(モノとの導通から生産関係へ回帰)
グルヨーガ(抽象存在として一旦認めた人を裏切らずに生産関係回帰)
マントラヨーガ(原初の音の羅列によって生産関係回帰)
等があり、釈迦はあらゆる行法を説いているが、最も一般向けに説かれた八正道(カルマヨーガメイン)から離れない事が大切である。(※中途半端なジュニアーナヨガや、初めて深い瞑想体験をすると、意識が拡張して自我が肥大し、不安定な状態に入る。これは教学理解が周囲の人より比較して優れていたり、瞑想体験を超神秘体験と解釈する事で起こる。

個人の主権(思考)に反して、現実の体感があり、自分がどういう風な生き方をしたいというものの中に幸せはない。

外側に苦しみが分散化されているときは、いつも自分の人生どういう風に生きるかを検討しているときであるという事。