山梨唯一のプレイバック・シアターカンパニーぶどうの樹代表のみかっちぃです。
我が家は旦那さんが出かけるの大好きなので、夏休みでなくてもいろんな場所に出かけています。
ある時、家族で出かけた時に寄ったSAで、改造車がすごい音をたてて横を通り過ぎました。
大人でも体がビクッとなるくらいの音だったので、5歳の娘は相当怖かったんだと思います。
また別の日、エンジン音の大きいバイクともすれ違うことがあり、すっかり車やバイクが怖くなってしまった娘…
駐車場から、目的地まで歩けなくなってしまいました。
怖くて怖くて、車が見える場所では、身動きも取れません(>_<)
今の所、手をぎゅっと繋いで、走って行くか、おんぶでなければ動けないほどです(^^;;
娘は恐怖を感じると、しばらく引きづります。
以前は、運動会の演出に出てくるドラゴンが怖かったらしく、大丈夫になるまで3~4ヶ月ほどかかりました。
恐怖や不安感でいっぱいの娘を癒すためには安心安全の場が必要です。
慣らすためにと、恐怖を感じてるものに対して無理に関わらせる必要はないと私は思います。
安心安全の場で、癒されて安心感で満たされれば、だんだんと怖い気持ちが薄れていくと思います。
赤ちゃんの母親を安全基地として少しずつ社会と関わっていくのと同じですね。
さて、プレイバック・シアターは、安心安全の場です。
コンダクター(進行役)として、安心安全の場をつくることを、とても重要視しています。
安心感がなければ、自由に自分を出して表現したり、自分の大切なことを話すことは出来ないからです。
安心である場の前提として、プレイバック・シアターには守秘義務があります。
プレイバック・シアターの場で話されたことは、持ち出し禁止です。
参加者同士が普段からの親しい間柄であっても、あの時の話はどうなった?と聞かないのがマナーです。
プレイバック・シアターの場であったからこそ話せた部分も大きく、普段友達には話さない心の深い部分を話すこともあります。
なので、プレイバック・シアターの場で話されたことは、プレイバック・シアターの中だけに留めておくよう、参加者にはお願いします。
でも、その前提だけで、安心安全の場が作られるかというとそうではありません。
コンダクター(進行役)の声かけ、一つ一つが安心安全な場を作り上げるのです。
ワークショップなので、誰が参加するのか、その場で何が起こるのかは、始まってみないと分かりません。
提供したウォーミングアップの最中に想定外のことが起こることもあります。
ですが、何が起こったとしても大事なことは、コンダクター(進行役)が受け入れ、参加者に安心感を与えることです。
プレイバック・シアターは、何でもOKで、とっても自由な場です。
普段の日常の中では、みんなが引いてしまうようなことであっても、みんなが受け入れられるように工夫して声かけします。
補足説明を加えたり、ユーモアに変えたり、いろいろです。
コンダクター(進行役)として大切なことは、ブレないこと、自分の軸をしっかり持つこと、場に対しての責任を負うこと、だと感じています。
そのことを肝に銘じておけば、自然と安心安全の場になる声かけが出来ると思います。
その安心感があるからこそ、参加者は、自らの大事なストーリーを語ることが出来るのです。
不安な場では、自分の大切な話を話そうという気にはならないですよね。
安心安全な場だからこそ、自分の心の深い部分が、湧き出てくるのではないかと思います。
娘は、恐怖を感じて不安定になると、必ずばぁばの家に行きたいといいます。
自分のわがままを何でも聞いてくれて、自由に遊んでくれるばぁばが、娘にとっては安心安全な場所で、そこで傷ついた心を癒しているんでしょうね。
自分が不安定になった時に、帰れる場所があるっていいなと思うのです。
それは娘にとっては、ばぁばのお家で、私にとってはプレイバック・シアターなのです。
娘画 家族