プレイバック・シアター研究所で、プレイバック・シアターの実践者を養成する「実践リーダー養成プロジェクト」(略してLプロ)という2年間の学びの場があります。


23ヶ月に一度くらいに23日の合宿をして、学びを深めていきます。


プレイバック・シアターのコンダクターとしての立ち居振る舞い、ストーリーの聴き方、場を持つうえで大切にすることなど、コンダクターの醍醐味とプレイバック・シアターのリチュアル(枠組み)や活用領域など様々なことをみんなで学びあいます。


私はLプロ5期の卒業生で、10人の仲間達と一緒に深い分かち合いの時を過ごしました。

プレイバック・シアター研究所の代表の羽地さんは、とてもセラピューティックなプレイバック・シアターを得意としています。

なので、単なるプレイバック・シアターの学びだけでなく、メンバー一人一人の抱えてる問題を深く扱い共有していくので、一緒に学んだ仲間達との絆 はとても深く強いものとなりました。


一緒に学んだ仲間は、まだ20代の新社会人から、80過ぎの方、外国の人、普通のサラリーマンから、フリーランスや専業主婦まで、年齢も職業も様々な多種多様な人達でした。

多種多様な人達と関わり合えるというのもプレイバック・シアターのいいところだと思っています。


この2年間の学びの中で、私は人として、とても成長させてもらいました。


Lプロに参加した時の私は一言で言うと、病んでました(^^;;

仕事がとても辛かったのです。

学びが終わって仕事という日常に戻らなければならない時、激しい頭痛と吐き気で歩けないほどでした。


仕事は、障害者の授産施設で指導員をしていました。

そして、上司からのパワハラとセクハラに悩んでいました。

体は正直ですね(^^;;

仕事に行きたくないために、頭痛や吐き気を起こしていたようです。

プレイバック・シアターという自分でいられる自由な場から、自分の信念と違っていても上司から指示されたら、実行しなければならない仕事場に戻るのですから無理もないですよね。


今であればそんな仕事は辞めてしまって良いと思うのですが、その状況に置かれている当事者は、視野が狭くなっているので、辞めるという選択肢が見えていないことがあります。私もそうでした。

それどころか、仕事に行こうとすると、なぜ体調が悪くなるのか分かっていなかったと思います。


でも、そんな私に転機が訪れます。

プレイバック・シアターのおかげで自己肯定感が高くなり自分に自信を持つことができた私は、他人を信頼することができるようになり、人と会話することができるようになったことで、なんと人生初の彼氏ができました!

しかし彼氏ができたことで職場での上司からのパワハラやセクハラはさらに酷くなりました。


それでもプレイバック・シアターで大切なものは何かを学び、感じ取っていた私には、大切にするもの、優先するものが何か分かっていました。

そう、一番大切なのは私が自分自身でいること。

そし自分の気持ちを大切にすること。

それでいいのだと思えたのは、一緒に深く分かち合った仲間達の存在が大きかったです。

この2年間の学びの中で、本当に人として成長させてもらいました。

そして、この2年間の学びの中で、私が一番成長したと自他ともに誰もが認めていると思います(笑)

それだけ、Lプロを始めた時の私は病んでいたし、卒業する頃には、彼と結婚し幸せいっぱいでした。


大切なものが何かをわかっていれば、たとえパワハラなどの暴力を受けていても、自分を見失うことはありません。

その大切なものが何かを教えてくれたのは、プレイバック・シアターと、一緒に学んだ仲間達でした。


今でもその仲間達とはつながっていてお互いの活躍を応援しあい支え合っています。


プレイバック・シアターは私にとって、私の芯、自分軸をしっかりと揺らがずに自分の中心に定めてくれる。

そんな存在です。


そして、自分の中で、軸がしっかりしていれば、例えどんなことが起こっても大丈夫、なんとかなると思えるのです。