整理収納を通して
心地よい空間づくりのお手伝いを。
栃木県宇都宮市の「片付け相談所かげいろ」 

石原智子です。

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今日は、我が家の夫婦間で起こった

「普通こうするでしょ!」の

バトルについてのお話です。

 

ここのところ我が家では、

平日は食洗機を朝・夜2回回しています。

 

夜は、家族の食器を食洗機にセットするまでが私の仕事、

そして早々に寝ます。

夫はその後ひとりで晩酌を楽しんだ後、

そのグラスを食洗機に入れて、洗剤を入れて、

スタートボタンを押して寝ます。

 

こういう役割分担がいつの間にかできていたので、

私は夫がどのように洗剤を食洗機に投入しているかなんて

よく考えたことがありませんでした。

 

このシンク下の左手に食洗機があるのですが

たまたまタッパーを入れていたカゴの大きさの関係で、

洗剤はここに。(ガラスジャーに入っているやつ)

その洗剤用のスプーンは、写真では切れてしまっているのですが、

排水管を避けた右側に立ててありました。

 

ある朝。

 

キッチンに行くと、シンクあたりに

食洗機用の粉洗剤がぶわーっと散らばっている。

 

何が起こった?

夫が酔っぱらって、洗剤の容器を大幅に傾けてしまったか?

 

起きてきた夫に尋ねると、

「スプーンを持っている手が滑って、洗剤をまき散らしてしまった。

引出しの中は拭いたけど、シンクのところまでこぼれていたか!」

とのこと。

 

引出しの中でスプーンから洗剤がこぼれる?

 

よくよく聞いてみると、

夫は、洗剤を入れるとき、ジャーは引出しの中に置いたまま、

金具を開けて、

ここでスプーンで洗剤をすくい、

食洗機までおっとっと、という感じで常に運んでいたらしい。

「タッパーに洗剤ちょっと落ちちゃうよなーと思ってた」

なんて言う。今頃。

 

私は、ジャーとスプーンを手に持ち、

食洗機のすぐ近くで金具を開けて、洗剤をすくい、

投入していました。

 

「普通は」こうやって洗剤は投入するものだと思っていました。

引出しの中ですくうなんて考えたことなかった。

 

夫にそう告げると、

ガラスジャーをいちいち手に持つなんて考えたことなかった。

と言うのです。

 

ここで話し合いの場が持たれましたが(笑)

お互い、その洗剤の入れ方を変えるのは難しい、という

不調和に終わり(笑)

少しだけ洗剤を置く位置を変えることになりました。

 

これなら洗剤はタッパーもボールの上も越えずに

食洗機までたどり着きます。

 

ほんとは食洗機の左側、ここの引出しが洗剤の投入口には

いちばん近いのだけど、調理具たちの特等席なので、

そこは譲れなかった。

さいばし

 

お客様と話していても思うのですが

「普通は」という考え方は全く無意味。

 

誰にとって普通?

普通だとどういいの?

 

もう10年も一緒に暮らしている夫婦でさえも

「普通」の概念は違うものですから、

人それぞれですよね。

 

今回のキッチンのように、複数の人が使うエリアは

この「普通」がぶつかるときがあるかもしれません。

 

その場合は、どちらかにどちらかが「我慢して」

合わせるのではなくて、

お互いの真ん中…うまく歩み寄れる地点を見つけられたらいい、

というのが私の考えです。