整理収納を通して

心地よい空間づくりのお手伝いを。
栃木県宇都宮市の「片付け相談所かげいろ」
石原智子です。

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昨日、工務店さんの新築時収納計画を
お手伝いしているお客様から、ラインでこんなことを
聞かれました。

「石原さんは、スケルトン階段の下、
 どんな風に使っていますか?
 (同じような階段が計画されているけれど)
 何だかうまく使えずもったいない気がしてきて・・・」

私は、我が家を建ててもらった工務店さんから
収納計画のお仕事をいただいているので、
そこのお客様からすると、私はいわば先輩にあたります。

先輩、というと何だかエラそうですね・・・
同じ工務店で建てた経験者、です。
だから、実際どうなの?を聞けていいですよね。
(自分で言う)

我が家のスケルトン階段、はこんなのです。
LDK:玄関側から

お客様の家にも同様の階段が設置予定です。

我が家では、この下には、クリスマスツリーを飾ったり・・・
クリスマス飾り2015

お雛様や兜を飾ったり・・・
こたつ布団カバー

一時的にクレープやさんがオープンしたり・・・
クレープパーティ4
クレープパーティ5

そんな感じで使われています。
何かしらが飾られたりしているのは年の1/3くらいかな~。

つまり、「なくても別に困らないスペース」です。

オープン階段って憧れるけど、
階段下収納がなくなっちゃうのよね、と
おっしゃる方もいます。

隙あらば収納を作ろう、と意気込んでいらっしゃる方も
いらっしゃいます。

でも私は個人的に、ぴちっとしすぎた、
まったく無駄なく収納で埋め尽くされた家は
あまり好みではありません。

もちろん、家の面積で、そうしないと
必要最低限の収納も確保できないおうちもありますし、
都会だとそういうおうちが大半なのかもしれませんね。

でも、その収納内のモノ、本当に必要なモノですか?
必要なモノだけ持つとしたら、その収納、必要ですか?


お客様にも、我が家階段下の使い方をお伝えして、
このように答えました。

「○○さんのお宅は、十分収納スペースは確保されています。
 スケルトン階段は、それだけでデザイン性が高いものですし、
 その下は頑張ってうまく使おうとしないで、
 家のゆとりの部分として残されてはどうですか?」


「収納」は、おうちでの暮らしを支える、
縁の下の力持ち、的な存在であるべきだと思う。


たまにチラシで、収納を主役にした
建売住宅も見かけるけど、なんだかなーと思う。

マンションや建売りは、より多くの人に合わせて設計されるから、
この売り方は正しいのだろうけど、
こういうチラシを目にしてきた方たちが、
もし自由設計で家を建てることになって、ヒアリングをされたとき、
収納!収納!ってなっちゃったら
残念だな、なんて思っちゃう。(心配しすぎ?)

自由設計でマイホームを建てる方は、
理想の暮らしとか家族の在り方があって、
それを実現させるための収納は?という順番で
ぜひ考えてほしいな、と思います。