🌱目線。
まだ、私がAKB48の現役メンバーだったころ
頭の中ではいろいろなことを考えていて葛藤していた。
それは、ゆうちゃんとのこと。
私はゆうちゃんのことが恋愛対象として好きで
他の誰かに取られたくなくてずっとゆうちゃんの隣にいた。
でも、それは2人ともがアイドルだから。
卒業して一人の女性としての幸せを掴むには私がゆうちゃんの隣にいてはいけない。
卒業したら離れる。だからそれまでは。
そう思って過ごしていて現役時代。
そして卒業してからしばらくは私からは連絡することをやめて、
もともとが私からの発信だった私たちは、自然と疎遠になっていった。
ゆうちゃんのことを忘れたこともないし、ずっと想っているのは変わらない。
だけど、ゆうちゃんを見たら連絡してしまいそうになるから
SNSもゆうちゃんのことは見ないようにしてたし、
カメラロールのゆうちゃんのフォルダーも非表示にした。
そんな生活がどれだけ経っただろう。
たったの2週間くらいだったかな。
でもその2週間が私には、私たちには、長すぎた。
そして、もう一度私たちが繋がったのは、ゆうちゃんからのLINE。
(ねぇ、何してるの?会いたい。)
ゆうちゃん離れしなきゃいけないことは分かってたし
ゆうちゃんが私と同じ意味で想ってくれてるわけじゃないことは理解してた。
それでも、ゆうちゃんからこんなLINEが来たら無視することなんて出来なくて、
返信返すより先に、電話をして、電話をしながら出かける準備をして、
電話を切ることなく、ゆうちゃんのもとへ走った。
「ねぇー、なぁちゃーん!今はこっち!」
『ちょっとだけ待って〜今いい歌詞思いついたから!』
「もーう、なんで。せっかくゆうが遊びに来てるのにさ〜」
『それは嬉しいです、嬉しいですけど、、』
「前来たときから進んでないし、ゆうが来てるときばっかり作詞してる。ほんとはゆうに来て欲しくないの?ウルウル」
『あーもう泣かないで?そんな訳ないじゃないですか!!』
「だって、、」
『しょうがないんですよ、私が恋してるのはゆうちゃんなんだから。ゆうちゃんといるときしか恋愛ソング浮かばないんだもん』
「んー、、いいけど、よくない」
『ふふっ、なにそれ笑』
「絶対ダメだよ?ほかの人を考えて恋愛ソング書いたら。」
『書かないよ、書けないし笑』
「でも、ゆうといるときはゆうに構って。ゆうだけを見てて。///」
『ずーっとゆうちゃんしか見てないんだけどなぁ〜最近のゆうちゃん、素直ですね?甘えん坊ってゆうか、、笑』
「なぁちゃんのせいだもん、なぁがあのとき離れようとしたから、、」
『もう、離れないよ?』
「それでも、前より一緒にいれる時間少ないんだよ、、会えたときくらいお仕事辞めてゆうだけ見てて/////」
『ふふっ、//そうだね?前みたいにお仕事で一緒にいられないもんね?ゆうちゃん可愛すぎるからなぁ以外の前でそんな甘えん坊なっちゃダメだよ?』
「なぁがたくさん甘やかしてくれたら、他の人の前でしないもん」
『よしっ、じゃあ一旦辞めます!ゆうちゃんあっちで映画でも観る?』
「観る、、なぁの膝の上がいい///」
『ふふっ、じゃあなぁの膝の上で観よっか?』
あの日、ゆうちゃんからのLINEが来て、
すぐにゆうちゃんの元に駆けつけて、
2人でたくさん泣いて、たくさん想いを伝えあって、
同じ気持ちで、同じ大きさで、私たちが繋がっていることを確かめあった。
それからは、休みが合えば、少しの時間でも一緒に過ごすようになって
それでも、やっぱり前よりからは会える時間が少ないから
会えるときは甘えん坊で素直なゆうちゃんになっちゃうところが
たまらなく可愛くて好きで愛おしい。
「ねぇ、また違うこと考えてた、、」
『え?ゆうちゃんのこと考えてたんだよ?』
「うそだ」
『ほんと、あのとき、ゆうちゃんが連絡してきてくれた日のこと思い出してた』
「、、、でも、それもダメ」
『えっ、ダメなの?』
「今は、この瞬間は、今しかないの。」
『う、うん??』
「だから、今のゆうだけを見てて。この瞬間を大切にするの///」
『ふふっそうだね?』
まだAKB48だったころは、ゆうちゃんの隣にいていいのか
不安とか恐怖とか自信が無いとかそういう気持ちが大きかった。
それでも、ゆうちゃんが私を選んでくれたんだから
自信もって、ゆうちゃんの隣を歩いていこう。
ずっと、これからも。
AKB48のメンバーもね、ツンツンツンデレのやゆうちゃんしか知らないからさ
この甘々で素直なゆうちゃんは私だけが知ってる特別なゆうちゃん。
あまり外で出さないでね?
【完】
-----------------
リクエストありがとうございます!!
- なぁちゃんがAKBを卒業してから一緒にいる時間が減り、寂しさを感じたため、会えたときは素直に甘えるようになったゆいりーをお願いします。
最近めちゃ思うんやけど、会いたいときに会いたい人にすぐに会いに行ける環境って、大人になればなるほど無くなっていく気がして。だから、大切な人とのその一瞬を大切にしたいです。