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🍎目線。









あれから、茂木さんとみおんが
連絡を取り合ってくれて
ついに久しぶりになぁちゃんと会う日が来た。








茂木さんの大切な人をなぁちゃんに会わせたい
という話をなぁちゃんにはしてるそう。


それと、茂木さんの大切な人の友達も来る
ってことだけ伝えているらしい。


だかれ私がいることはまだ知らない。


"大切な人"って言われたとき
みおんが真っ赤な顔してたの可愛かったな。









〈ゆいり、大丈夫?〉




「大丈夫、色々ありがとうね?」




〈私は全然、ちゃんと話せるといいね?〉




「うん、ほんとに、、」




〈あっ、もうすぐ着くって茂木さんから〉




「分かった、ありがとう」








待ち合わせしているカフェで
先に待っている私たち。


なぁちゃんは茂木さんと来る。


私を見たらどんな反応するのかな、、


帰らなきゃいいけど。









《みおんちゃん、お待たせ!》




〈んーん!全然だよ?〉




『っ!!、、、、』




「、、、、、」




《んーと、とりあえず座っていい?》




〈うん〉




《えっと、友達の奈々で、》




〈私の親友のゆいり!〉




「あ、うん、ゆいりです、、」




『、、、、、』




《奈々?》




『あー、ごめん、えっと、岡田奈々です、、』




《ふぅー、ってのはもういいや、
なんか繕っても無駄な気がしてきた》




〈え、茂木さん?〉




《みおんちゃんが私の大切な人なのは嘘じゃない。
だから奈々にはしっかり伝えときたかった。》




『え、あ、うん』




《けど、今回はそれが1番の目的じゃない。
最近の奈々は見るに堪えないんだよ、
なんかあるなら、辛いなら、ちゃんと言ってよ
うちら親友じゃないの?》




『っ、、親友だとは、思ってる、、、けど今ここで話すことなの?
なんで自分の大切な人と、ゆう、いや、その人の大切な人を呼んでまで』




《まだこれからだけど、私はみおんちゃんを生涯かけて大切にしたい。守りたい。
そのためにも、みおんちゃんの大事な親友も守りたいし、違う意味で守ってくれる人がいたら安心だ。》




『、、、、、』




《それに、同じくらい
奈々のことも大切な親友なんだよ、》




『ん、、ありがと、』




《だから、奈々の幸せも願ってんの。
あまり多くを喋る奈々じゃないからほんとのことはよく分かんないけど、
ゆいりさんのこと、他の女性とは違うんじゃなの?》




『えっ、、、、』




〈あの、ごめんなさい、、
たまたま茂木さんの親友って知って、、〉




『、、ゆうちゃんと会わせるためってこと?』




「なぁちゃん、、あの、ごめんね?
どうしてももう一度なぁちゃんに会いたくて、」




『なんで、私、ゆうちゃんと付き合いながら
他にもたくさんの人とそういうことしてたんだよ?』




「分かってるよ、全部知ってるよ、
それでも、なぁちゃんともう1回ちゃんと話したいの」




『意味が分かんないよ、、、』




《それはこっちもだよ、
全部を話せとは言わないけど
奈々は隠してることが多すぎる》




『、、、、、』





《何も話さないから
こっちだって意味わかんないよ、分かんないけど
私らは奈々の支えになりたいって思うんだよ》




『こんな、最低な人間なのに、、』




「なぁちゃん、お願い、
もしなぁちゃんが少しでも好きと思って付き合ってくれてたなら
私がなぁちゃんの隣で支えちゃダメかな?」




『私、私は、、、、』




《近くの席に変えてもらうからちゃんと2人で話して?
みおんちゃん、行こう?》




〈あ、うん、
何かあったらすぐ連絡してね?〉




「ありがとう」









なぁちゃんの何かを察して
席を移動してくれた茂木さんとみおん。


いきなり私と2人になって
なぁちゃんはいいのかな?









『っ、、、』




「なぁ、ちゃん?」









2人になってから、
拳を握って唇を噛んでいるなぁちゃん。


なぁちゃんは何に苦しめられてるの?









『名前、呼ばないで、、』




「えっ」




『ごめん、やっぱ無理だ
私はゆうちゃんを傷つけることしかできない』




「そんなことないよ!
なぁちゃんと一緒に付き合ってたとき
一緒に住んで、一緒にご飯食べて、一緒に寝て、
私、とっても幸せだった!!!」




『ちがう、ちがうんだよ、』




「なにが、ちがうの?」




『見えてなかっただけで、
けっきょく全部を知ったゆうちゃんは傷ついた』




「傷ついてなんて、」




『傷ついてたよ、だからあの日、』




「確かにショックだったよ、
だけど離れて考えてやっぱりなぁちゃんがいいと思ったの。
1番傷ついたのは、振られて、私の話も聞いてくれなくて、
それからずっとなぁちゃんに会えなかったことだよ」




『、、、、、』









なぁちゃんじゃなきゃダメなんだって
後悔しないようにちゃんと伝えたい。




どんな言葉だったら
なぁちゃんは信じてくれる?









「あのね、なぁちゃん、
どれだけ傷ついてもなぁちゃんじゃないとダメなの」




『っ、傷ついちゃ、ダメなんだよ
ゆうちゃんには幸せになって欲しい』




「なぁちゃんにも、だよ?
分からないけど、なぁちゃんを苦しめてる何かが
きっとあるんでしょ?」




『、、それは、それでも、
私がたくさんの人を傷つけたのは変わらない』




「なぁちゃん、話したくないなら話さなくていい。
だけどなぁちゃんが傷つけるのは私だけにして」




『なんで、それじゃ、ゆうちゃんが』




「私にとっては、どれだけ辛くて苦くても
なぁちゃんがいるだけで甘くなるの」




『やっぱり、ゆうちゃんが言ってることは
無茶苦茶で意味が分かんない』




「簡単に教えてあげる、、」




『、、、、、』




「私に効く薬は
なぁちゃんだけってこと」




『ゆう、ちゃん、、、』




「なーに、なぁちゃん、」




『最低なことしかしてないけど、、』




「うん、、」




『ゆうちゃんのことだけが本気で好きで
大切だったのは嘘じゃないです』




「、、過去形、なの?」




『、、ほんとに、私でいいの?』




「なぁちゃんじゃないとダメって言ってるじゃん」




『ごめんね、今までほんとに、ごめんなさい、
ゆうちゃんのことだけが大好きです』




「うん、、ありがとう//」









まだ分からないことのほうが多い。


だけどこれからゆっくり分かればいい。


今はなぁちゃんが私のことが好き
って事実だけを知れたらそれで十分。









「なぁちゃん、もう、どこにも行かないで、、」




『うん、ごめんね、ありがとう』