🌱目線。







今年も七夕の日がやってきました。


夜までにお願いごと考えて、


彦星さんと織姫さんに見つけてもらえるように飾らないといけないんだけど、









「んーーーーー」









私の可愛い奥さん、まだ迷ってます。笑


これ、もう1週間前くらいから考えてるんですよ??









「ねぇーなぁちゃんは何がいいと思うー?」




『えぇ、なぁが決めていいんですか?』




「だめ!」




『だめなら聞かないでくださいよ~』




「だって~思いつかないんだもん!」









もともと欲とかない人だけど、ここまで無いものでしょうか?









『ゆうちゃーん!早くしないと、彦星さんたち来ちゃうよー』




「だってぇ~年に1度だよ??そんな簡単に決められないよ~」




『なぁはすぐ思いつきましたよ!』




「それは、なぁちゃんだから!」




『まぁそうかもですけど、、』









お願いごと考えてるゆうちゃんも可愛いけど


せっかくいっしょにいられる時間だから2人で楽しいことしたいのに


ずーーーっと机に向かってお願いごと考えてて


なんだかつまんない。









『あっちにいるので、決まったら呼んでくださいね?』









なんとなく、このままゆうちゃんの近くにいても


余計なことしか言わない気がしてリビングから離れて寝室へきた。









少し前までなら、冗談で


『ゆうちゃんとずっと一緒に居られますように』


『ゆうちゃんの恋人になれますように』


ってそれくらいのこと簡単に言えてたのに。









色んなことを知ってしまった私には、簡単には言えなくなってしまって


一緒にはいるけど、少しずつ違う道へ進んでいるのだろうと自覚する。









いつもならお互い書いたお願いこと見せ合いっこしてたけど


今年は見せない約束をしてから書いた。









だから、ゆうちゃんには直接言えないけど


彦星さんと織姫さんに叶えて貰えるように






『ゆうちゃんの隣に居られますように』





これが私の願い事。











コンコン




「なぁ?」




『あ、ゆうちゃん、書けました?』




「んー、難しくて、へへっ」




『え、書いてないの?』




「書いたよ?」




『そっか、間に合ったならよかった』




「うん、、、」









気のせいかな。


ほんの少し、テンション低いような、、


なにか悩み事??









『ゆうちゃん、なにかあった?』




「ううん、、、、ねぇ、なぁちゃん」




『なーに?』




「やっぱり、お願いごと教えて?」




『えっ、教えないお約束だったのに、、』




「だめ?だよね、、?」









こんな泣きそうな顔して言われたら見せたくなっちゃう。


だけど、見てどうおもうだろう。


ゆうちゃんの負担にはなりたくない。









『見てもいいけど、ゆうちゃんが嫌だったら、なぁの短冊捨てていいからね?』




「え?うん??」









ゆうちゃんに私の書いた短冊を渡す。










「ふふっ、よかった!」









私の書いた短冊を見たゆうちゃんは、嬉しそうに微笑んだ。


よかったの?かな??









「なぁに私のお願いごと教えてあげる!」









そう言って渡されたゆうちゃんの書いた短冊には


"なぁちゃんのお願いごとが叶いますように"









『えっ?』




「ほんとはね、私もなぁが書いてたの書こうと思ってて、、でもなぁが書いてくれてる気がしたから///」




『ゆうちゃん//』




「それに、なぁが幸せで居てくれることが1番だから、もし違う願いがあるならそれを叶えて欲しかった。でも、、」




『でも?』




「なぁの願い叶えて欲しいけど、もし、なぁが全然違うお願い事してたらどうしよって」




『私のお願いごとは、ゆうちゃん無しでは考えられないから。安心して?』




「ん、ありがとう」











私のお願いごとが叶うようにお願いしてくれるところも


私のお願いごと予想して当てちゃうところも


ぜんぶぜーんぶ可愛くて大好き。









どうか、これからも2人でずっと、居られますように。














【完】









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リクエストありがとうございます!


七夕の願い事を考えるゆうなぁ


なんが難しくて、思ってたストーリーが書けなかったのが悔しい。また描きます。