👄目線。
4人で仲良くご飯を食べていたのに、
ぶーちゃんと奈々さんの雰囲気が急に真剣になり
気づいたら歩き出しているゆいりたち。
そして、私もぶーちゃんに声をかけられ、
ゆいりたちとは逆方向に進み出したぶーちゃん。
〈ぶーちゃん、ちょっと待って〉
《あ、ごめん、、ちょっと必死だった》
〈大丈夫だけど、奈々さんと何かあった??〉
《いや別に。男の約束だよ》
〈なにそれ笑〉
《おい、笑うな。んでちょっと付き合って欲しいところあるんだけど、いい?》
〈うん、いいよ?〉
そう返すと同時、
今度はしっかり私の手を握ってくれたぶーちゃん。
どこに行くとか分からないけど、とりあえずぶーちゃんに着いていく。
けっこうな階段登ってるけど、どこ行くんだろう。
〈ねぇ、どこ行くの?〉
《んー、あと少しだから頑張って?》
〈んー、ちょっと疲れた笑〉
《体力ないな笑》
〈うるさい!〉
《よっしゃあ、ここ!》
〈うわぁ!!!〉
それなりの階段登ってたから疲れてしまって下しか見てなかったけど
目の前に広がる光景はとても綺麗な絶景。
《ここ、ちょっとした展望台。あまり人も来ないし静かでいいでしょ?》
〈うん!ぶーちゃんってこういうところ知ってるんだね?〉
《俺をなんだと思ってんだ笑》
〈んー、ないしょ!〉
《みおん、今日はお昼ありがとうな》
〈ふふっうん、改まって言われると恥ずかしい//〉
《俺からもみおんにサプライズしたくて、手貸して?》
〈えっ、うん?〉
ぶーちゃんに手を出すと、そっと握られて
左の薬指になんだか冷たい感触。
〈えっ、指輪!?〉
《うん、みおん会いたい会いたいうるさいから、ここに俺がいるって証。それと、、俺もみおんが他の誰かに取られないか不安だから、さ。》
〈ぶーちゃん!!!〉
ギュッ
《おい、急に飛びついて来んな、危ないだろ》
〈ぶーちゃん、大好き!〉
《//お、おれも、好き、だよ?》
指輪を貰って嬉しくて、ついついぶーちゃんに飛びついてしまった私。
飛びついて来んなとか言いながらも、しっかり私を受け止めてくれてて
少し照れて好きと言ってくれるぶーちゃんはなんだか可愛い。
《みおん、ちょっと離れて、》
〈え、なんで?〉
《今が1番綺麗だから、見てごらん?》
ぶーちゃんに言われて、ぶーちゃんが見てる方を見てみると
先程の絶景にプラスで夕焼けが見えて、とても綺麗だ。
〈きれーい!!!〉
《うん、綺麗だな、照らされてるみおん》
〈えっ、きゅ、急に!?〉
《ふふっ、みおんと一緒に見れてよかった》
〈私も!連れてきてくれてありがとう!〉
《おう、また会いに来るから、ここ来ようぜ?》
〈いいね!今度は夜の夜景見に来たいなー〉
《楽しみだな?》
〈うん!〉
私の大学卒業のときまで、まだまだ遠距離は続くけど
遠距離だからこその楽しみもあると思う。
それでも、やっぱり寂しい思いと会いたい気持ちは埋まらないけど
ぶーちゃんからもらった指輪をお守りに頑張ろう。
だいすきだよ、ぶーちゃん。
【完】