🍎目線。







いよいよ、今日はなぁくんに会える日!


昨日はみおんと服装やら髪型やらメイクやら


いっぱい話して自分たちの中で1番納得した格好を選んだ。


やっぱり、大好きな人に会うんだから気合い入れちゃうよね?









なぁくんたちは朝には東京に着いてるみたいだけど


2人共通の知り合いさんのところに行くらしく、会うのは10時の約束。


私はみおんの家に8時に集合して、お昼ご飯作ります!









〈よし!ゆいり、始めますか!〉




「うん!とびっきりに美味しいの作ろうね?」




〈もちろん!〉









ずっきーと話してから、毎日のようにお料理の練習をしてきた私たち。


職人さんのように美味しくは作れなくても


ある程度の知識と、愛情を乗せたら、


私たちにしか作れない、なぁくんと茂木さんのためだけのピクニック料理。









ハート型の卵焼きとタコさんウインナー


卵とツナ、レタスとハムのサンドウィッチ


からあげとポテトとブロッコリー









「うん!上出来じゃない?」




〈きっと、喜んでくれるよね?〉




「うん!きっと!」




〈よし、そんな時間ないし、準備しよっか!〉









お弁当箱に詰めて、カゴに入れる。


それから、自分たちの身支度も整えて、


なぁくんたちとの集合場所へ。









『ゆうちゃーーん!』




《お、みおん!》




「なぁくん!」




〈ぶーちゃんだ!〉




『うわぁ〜やっとゆうちゃんに会えた!
今日も可愛いです!!』




「あ、ありがとう// その、かっこいいよ?///」




『へへっ、ありがとう!//』




〈ぶーちゃん!久しぶり!〉




《久しぶり!やっとだな?》




〈うん!///〉









久しぶりに会えたことが嬉しくて


でもそれは私一人の気持ちじゃなくて


みんなの気持ちが同じだからもっと嬉しくなる。









《んで、その荷物どうした?》




『たしかに、とりあえず持つよ?重いでしょ?』




〈ふふっ内緒!後で教えてあげる!〉




「ありがとう、でも私が持つ!」




『そっ、か??』




《まぁ、じゃあ後でで。どうする?4人で動く?》




〈ぶーちゃんと2人にもなりたいけど、お昼は4人で食べたい!〉




《奈々たちはそれでいい?》




『俺はゆうちゃんと一緒ならどこでも!』




「私も、お昼は4人で!」




《おっけ!じゃあどっかに食べ行って、午後から分かれるか》




『ゆうちゃん、食べたいものとかある?』




「ふふっ」




〈へへっ〉




『《ん???》』




〈今日、お天気いいし、公園行こう?〉




『《えっ?》』




「私も行きたい!」




『ゆうちゃんが、言うなら?』




《とりあえず、行くか、、》









何が何だか分かってないなぁくんたちが面白い。


久しぶりに会って、かっこよさは増し増しになってたけど


プラスでなんだか可愛さも増してる気がして


愛おしく思えるというか、とにかく好きだなって。









〈じゃーん!レジャーシート持ってきたから座ろ?〉




《ん?いいけど、せっかくのデート公園で座るだけでいいの?》




〈それだけじゃないもーん!ね?〉




「うん!はい、なぁくんも座って?」




『あ、うん。ありがとう?』




〈じゃあ、ぶーちゃん目瞑ってて?〉




「なぁくんも!」




『《あ、うん、、》』









ふたりが目を瞑ってる間に、作ってきたお弁当を並べる。


喜んでくれるかな、、。









〈2人とも目を開けてください!〉




《えっ!》




『わぁ!美味しそう!!』




「ふふっ」




〈へへっ実は、2人で朝から作ったの!〉




「今日のお昼はピクニックでーす!」




〈どう、かな??〉




《うん、嬉しい。めちゃくちゃ美味そう!》




『ゆうちゃん作ったの!?ゆうちゃんの手料理!?幸せすぎる、、』




「ふふっ喜んでもらえてよかった!」




〈ね!早速食べよ!!〉









2人とも、美味しい美味しいと言いながら沢山食べてくれて


なぁくんに関しては、『ゆうちゃんの味がする!』とか


ちょっと分かんないことも言ってたけど


それだけ喜んでくれてるのが伝わって嬉しかった。










それに、ご飯を食べながら話してる中で、


なぁくんはトマトが嫌いとか、チョコミントと新生姜が大好きとか


お互いの好きな物や苦手なものも知ることができた。









チキン南蛮好きって言ってたし、


今度、作り方勉強しようかな。










『《ご馳走様でした!》』




『すっごい美味しかったよ〜ほんと幸せ!』




《うん、まじでありがとうな?》




〈私達も喜んでもらえてよかった!〉




「うん、お粗末さまでした!」




『帰りはお弁当箱とか僕持つからね?』




「ふふっ、ありがとう?」




『うん!』




《さてと、サプライズされっぱなしも男として格好付かないしな〜》




『だね?』




《じゃあ、なな、頑張れよ?》




『そっちもな?ゆうちゃん、行こっか?』




「え、あ、うん??」




《みおんも、行くよ?》




〈あ、待って、、〉









なぁくんと茂木さんの会話についていけない私たち。


午後から別行動とは言ってたけど、こんないきなり??


分かんないけど、なぁくんに手を取られた私は、なぁくんに着いて行くしかない。









いきなり握られた手にドキドキしかして無い私。


久しぶりになぁくんと2人っきりだけど、大丈夫かな。