🌱目線。






今日は13期会があるということで、ゆうちゃんは夜遅くまで帰ってこない。


ゆうちゃんと一緒に暮らし始めて、ご飯もお風呂も寝るのも


いつもゆうちゃんと一緒だったから、


この家で1人でいるのがなんだか寂しいし不安。


でも、それを分かっていたかのように







"なぁちゃん、おかえりなさい!
手洗いうがいして、ご飯食べてね?冷蔵庫に入ってます。"







机の上には置き手紙。











"ご飯食べる前にお風呂入るんだよ〜
寝落ちしちゃわないようにね?"







冷蔵庫のなかのご飯のラップにも

メモが貼られていて、











"湯煎にはしっかり浸かること!"







お風呂場にもゆうちゃんの字で書かれた文字。











ゆうちゃんはぜーんぶお見通しなのかな。


そう思うとなんだか嬉しくなる。









ゆうちゃんが書いてくれた通り、


まずは手洗いうがいして、お風呂に入って、ゆうちゃん手作りの夕ご飯を食べる。


でもやっぱり、1人は寂しい。


テレビを見たりスマホをいじったり時間を潰していると








プルルルル


プルルルル









『はい、もしもし?』




(あ、なぁーちゃーん?)




『えっと、、』




(さきです!北澤早紀!)




『あ、お久しぶりです!』




(ごめんねぇ、ゆいりーかなりヘロヘロで、家の前までタクシーできたんだけど、ちょっと運べなくて、、)




『え、あ、うちの前ですか??』




(ごめんねー、ゆいりがなぁちゃんのとこ帰るって聞かなくて)




『それは、全然!今から下に向かいに行きます!』




(ありがとう〜たすかる!)









私とゆうちゃんがいっしょに暮らしてることは、


ほとんどの人が知らないから、そうなるか。


でも私のとこっていうか、ゆうちゃんの家でもあるんだけどね?


ゆうちゃんが家に帰るではなく、私の元に帰るって言ってくれたこが嬉しかった。









『あ、すみません!お待たせしました!』




(なぁちゃんごめんよー、ありがとうね?)




『ぜんぜん!こちらこそ、』




「うわぁ〜なぁだー!!!!なぁちゃん!」




『ゆうちゃん、ここ外だから、ちょっだけ静かにしよーね?』




「めー、なぁちゃんは、かわちいねー!」




(ま、こんな感じだからお願いします苦笑)




『はい、さきちゃんも酔ってますよね?気をつけてください!』




(ふふっほんとどこまでも優しいのね?ありがとう)




『こちらこそ、ありがとうございます!』









そう言って、さきちゃんを乗せたタクシーの姿が見えなくなるまで見送ると、、









『ゆうちゃん、おうち戻ろっか?』




「、、なぁ、どこ見てたの?」




『えっ?』




「さっきからずーっと、さきばっか見てた」




『ゆうちゃんのことここまで送ってくれたんですよ?お礼言っただけです』




「ほんとに?さきのこと好きじゃない?」




『ふふっ、先輩としては好きですけどね?
ゆうちゃんへの特別な好きはゆうちゃんにしか無いです。』




「んー、、ならいい。なぁ、おうちまでおんぶ」




『もーうしょうがないな〜』









お酒でいつもより甘えたゆうちゃんをおんぶして


エレベーターに乗り込むと、私たちのお家へと帰った。









それからが、大変だった、、。









「なぁーたんかわいい〜」




『えっ// ゆうちゃんのがかわいいよ?』




「なぁのがかわいいもん!あ、なぁちゃんお風呂入れたの〜すごいね」




ナデナデ




『お風呂はいつも入ってるけど、、』




「なぁ、お犬さんみたい!かーわい!」




ナデナデ




ワサワサ




「なぁちゃん、ちゅー」




『えっ////』




チュッ




チュー




ナデナデ









酔ってるゆうちゃんは、とーっても私に甘い。


甘えてくるのではなく、甘やかしてくれる。









ゆうちゃんが座ったソファの隣に私が腰を下ろすと


ゆうちゃんは突然立ち上がり、私の膝の上に向かい合う体制で乗ってきた。









それから、褒めたり、頭ナデナデしてくれたり、


ゆうちゃんからチューってしてきたり、


いつもじゃ考えられないくらいに甘やかされてます。









甘やかされてるというか、


ゆうちゃんがしたいようにされてる。









お風呂入ったのに、髪の毛ボサボサなっちゃったよ笑


まぁでも、ゆうちゃんがナデナデしてくれてるから嫌じゃないんだけど。









「なぁーちゃん、だいすきぃ」









気づけば私の頭を撫で疲れたのか、


私の胸に頭を預けて寝てしまってるゆうちゃん。









ちょっと待った、ゆうちゃんこそお風呂入ってないじゃん。









いや、でもこの状態で入れるのは危ないか。









ゆっくり立ち上がり、ゆうちゃんを抱っこした状態で


寝室まで運ぶと、ベットの上にゆうちゃんを寝かせる。









『ほんと、どこまでも可愛い人だなぁ』









されるがままにされるのは、あまり好きじゃないけど、


ゆうちゃんになら何されても許しちゃう。


許せちゃう。









明日起きたらゆうちゃんが気持ち悪くならないように、


お水とお薬の準備をして、私もゆうちゃんの隣に寝転んだ。









可愛いけど、可愛すぎるから、


お酒は程々にしてください。












【完】






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リクエストありがとうございます!


泥酔したゆうちゃんにされるがままのなぁちゃん


読んでいただきありがとうございました!リクエストまだまだお待ちしております!