🍎目線。
最初は、仲良くなれないなって思ってた。
The女の子って感じの雰囲気で、私とは真逆だったから。
でも、合う合わない関係なく、みんなと関わって
みんなの良さが出る公演にしようって思ってた。
そして、いつの間にか、後輩なのに私のことを支えてくれる存在になってた。
[ゆいりーさん!TikTok撮りましょ!]
「えぇ、私、全然分かんないよ?」
[いいんですよ〜ゆいりーさんが踊ってるだけで嬉しいんですから!]
「えぇじゃあ教えて!」
[はーい喜んで!]
ずんとTikTokいっぱい撮ったな〜
[ゆいりーさん!ななさんとのチューどうでしたか?ニヤニヤ]
「どうって、、普通だけど//」
[味しました??ニヤニヤ]
「無味です!」
[ふぅーいいな!ママとパパが幸せそうで嬉しい!]
「なぁちゃんと結婚してないから!」
[でも私のママとパパですもん〜ニヤニヤ]
「もーう!」
あのときは、ずんにめちゃくちゃからかわれたな〜
でもほんと、ずんは私たちのこと大好きだよね?
私たちもずんのこと大好きだけど。
ずーっといっしょに居たわけじゃないけど、
会いたくなるタイミングがいつも一緒で
何かあったとき、お互いついつい頼っちゃって。
最初は、ずんもそのうち離れて行くんだろうな〜って思ってたけど
何かあるとき、必ずそばに居てくれて。
私自身、まだまだやりたいこともたくさんあるし、
頑張りたいこともたくさんある。
でも私がAKB48を卒業するときに必ず叶えておきたいことは、ずんの夢。
自分の夢を追いかけながら、ほかのメンバーのこともたくさん紹介してて
大好きはAKB48のためにできることを一生懸命に頑張ってるずん。
私は、ずんのために、何かしてあげられたかな?
[ゆいりーさん、私、クアラルンプールに行きます]
「えっ、なにそこ笑 旅行??」
[今度、KLP48っていう新しいグループができるんですけど、そこに移籍します]
「待って待って、、海外?」
[、、、はい]
「えっ、と、、もう、返事したの?」
[、はい、、いっぱい考えて、本当はAKB48での選抜を叶えたかったんですけど。でも、選ばれたってことは、新しくなっていくAKB48に私は要らないのかなって、、それなら、必要とされてるところで頑張りたいなって。]
「、、ずん、」
[諦めたわけじゃなくて、前向きな気持ちですよ?]
「私は、ずんがいてくれたから今日まで頑張れた。心が折れそうになったときもあったけど、ずんが居たから、私、、」
[ゆいりーさんが諦めなければ夢は逃げたりしないって教えてくださって。夢追いかけるために、新しい道に進もうって、、でも、ゆいりーさんから離れるわけじゃないです。]
「、、、、、」
[前に、ずんちゃんだってすぐ離れていっちゃうんでしょ。って言ってたけど、そうじゃなくて。帰ってきたときに頑張りを褒めてもらえるように、ほんの少しお出かけしてきます]
「、、ずん、、うん。気にしてた、よね。
離れていったなんて思わないよ、、ただ、やっぱ寂しいだけ」
[私もちょっと、寂しいけど、、私が帰ってくる場所はここだから。待っててくれますか?]
「、、もちろん」
ああ、大人になったな。
加入したときから見てきて、ときには立場が逆転して私のこと支えてくれて
なんだか本当に子どもが旅立つのを見送る気分。
成長していくずんが見れるのは何よりも嬉しいけど
でもほんの少し、寂しい。
[ゆいりーさん、私、大人になれたでしょうか?]
「、うんグスッ」
[幼すぎて、たくさんわがまま言ってごめんね]
「グスッ、ううん」
[今よりもっと、大人になって帰ってきます]
「、、うん」
[どこにいても支えになるのは、Hometown(ここ)だから。]
「ずん、いってらっしゃい。」
[ゆいりーさん、いってきます。]
ずんが振り返ったとき
すぐ分かる場所に立って見守ってるからね。
♫あなたがいてくれたから
【完】