🍎目線。








お手洗いに行って、鏡のまえで最終確認。


伝える言葉も何回か唱えて、なぁくんの元に帰ると、、









(お兄さん!このあとご飯行こう?)



(1人ですか?一緒な遊びましょー!)









なぁくんのもとには可愛い女性が数名。


まさかの逆ナンされてた。


そりゃ、なぁくんはかっこいいしモテるし、


もし私たちが付き合ったとしても遠距離だからずっと一緒に居れるわけじゃない。


江ノ島でお仕事してるときとか、今みたいにいろんな人から声かけられるのかな。


そしたら、もしかしたら、なぁくんの気持ちも変わっちゃうかも。









急な不安に襲われて、なぁくんの元に帰れず、


何も考えずに逆方向へ歩いていた。


そしたら、









彩希
「うわぁっ!」









気づいたら海と繋がってる溝のようなところに落ちてしまった。


あ、やばい、、けっこう深いかも、、。









パサッ




ジャプン




奈々
『ゆうちゃん!!!!』




彩希
「ハァハァ」




奈々
『ゆうちゃん、大丈夫?
僕に掴まって、あがるよ??』




彩希
「ハァハァ」




奈々
『よいしょっ、、はぁ、大丈夫?』




彩希
「、、なぁくん」




奈々
『なかなか帰ってこないから、そしたら通りすがりの男の人が話してるのが聞こえて、、』




彩希
「??」




奈々
『可愛い女の人が1人で歩いてたけど、どれだけ声掛けても反応無いって』




彩希
「声、掛けられてたんだ、、」




奈々
『その人たちが話してた服とかがゆうちゃんぽかったからたぶん話しかけられてたと思うよ?』




彩希
「そ、っか、、」




奈々
『何かあった?何か考えてた?』




彩希
「、、、、、、」




奈々
『ゆうちゃん?』




彩希
「私、、なぁくんのこと、好き///」




奈々
『えっ///』




彩希
「だけど、さっき、いろんな女の人に話しかけられてて、」




奈々
『あっ』




彩希
「なぁくんのお仕事、海だから、私が会えない間にこうやっていろんな女の人と出会うのかなって、私より素敵な人たくさんいるし、、」




奈々
『ゆうちゃん、、』




彩希
「それに、さっきなぁくんが助けてくれたとき、ドキってして、お仕事でなぁくんが助けた人もみんななぁくんのこと好きになっちゃう、、」




奈々
『ゆうちゃんってなんでそんなに可愛いの?』




彩希
「っ、可愛くないっ」




奈々
『可愛すぎて困るレベル』




彩希
「///////」




奈々
『ライフセーバーの仕事はもう何年かしてるし、何度か声かけられたこともある』




彩希
「、、、、、」




奈々
『だけど、今まで好きになった人なんていない。僕の初恋はゆうちゃんなんだ。ゆうちゃん意外なんて考えられない。』




彩希
「//なぁくん、好き、です////」




奈々
『ゆうちゃん、もう我慢できないや、、』




ギュッ




彩希
「えっ/////」




奈々
『大好きです、僕の彼女になってください』




彩希
「はい////」









初めて話せる男の人。


初めて好きになった人。


そんな人と通じ合えたことは奇跡。









不安なことが無いわけではないけど、なぁくんのことを信じたいし、


それでも、やっぱり、私がなぁくんのこと好きなのは変わらないから。









彩希
「なぁくん!」




奈々
『どうしたの、ゆうちゃん』




彩希
「ゆうも、毎日会いたいかも///」




奈々
『ふふっ、ゆうちゃん可愛すぎる!
毎日電話しようね?』




彩希
「ビデオ通話がいい////」




奈々
『もちろん!』









ほんの少し、みおんの気持ちが分かった。


私も重いのかな?









彩希
「クシュン」




奈々
『危ない危ない、濡れたままじゃ風邪ひいちゃうね?』




彩希
「ごめん、ね?」




奈々
『ううん、とりあえず僕の上着着て?
なにか買いに行こっか?』




彩希
「もうすぐ帰る時間だし、いいよ?」




奈々
『だーめ!僕が買う!なんかお揃いの買お?』




彩希
「お揃いなら、いいよ?でも自分のは自分で払うからね?」




奈々
『ふふっ、じゃあお揃い買おっか?』











結局、2人分の服を買ってくれたなぁくん。


外でもパジャマとしても着れる、ちょっとオシャレなスエットをお揃いにした。


なぁくんは、『いつかお泊まりするときこれ着ようね?』って


ちょっと先の約束までしてきて、無邪気に笑ってる姿が可愛い。









彩希
「なぁくん、ありがとう。大好きだよ?///」




奈々
『ゆうちゃん、大好きだから心配しないでね?』




彩希
「うん///」










初恋の人で初めての彼氏さんは、一途で真っ直ぐな優しいワンコさん。


たまたま旅行先で出会っただけのワンコさんだけど、


私の最初で最後の恋人になりました。















【完】









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リクエストを元に書かせていただきました!


旅行(社員旅行、観光旅行、卒業旅行など)をきっかけに知り合い

後にその旅行が運命の出会いだったことになる...

各人かまたは、ゆうおん、なぁもぎが旅行へ出かけそれぞれの愛方と出会う!みたいな。


ちょっと違うとこもあるけど、、最後まで読んでくださりありがとうございます!