🍎目線。
「お疲れ様です!ありがとうございました!」
今日のお役目を終え、誰よりも早く現場を去る。
もちろん行き先はひとつ。
はやく、なぁちゃんに会いたい。
「ふぅー、、鍵持ってきてたかな。」
体調悪いならチャイムを鳴らして起こすのも悪いし、合鍵使お。
ガチャ
「お邪魔、しまーす、、、」
そーっと扉を開けるけど、返事もないし明かりもない。
スマホのライトで足元を照らすと靴はあるから、きっと寝てるんだろう。
なるべく音を立てないように、静かに部屋の中に入った。
「起きた形跡ないな、、、」
リビングの灯りを付ければ、おそらくおんちゃんが片付けたであろうままの状態。
今日は1つしかお仕事無かったし、比較的早い時間に帰ってこれたけど、それでも1日起き上がってないということは何も食べてないわけで、、
「まずは、冷却シート交換しないと、、」
買ってきた新しいシートと、おんちゃんが付けてくれたであろうシートを交換するため寝室へ。
ガチャ
「、、なぁ、ちゃん、、、」
そこには、顔を真っ赤にして苦しそうななぁちゃんの姿。
今は嫉妬とかそんなことより、なぁちゃんの体調に気づけなかったことへの後悔のが大きい。
サッ
ペタッ
『、、ん、、、』
「あ、、、」
『、、ゆぅ、ちゃ、ん???』
「ごめん、ね?起こしちゃった?」
『うう、ん、、、ありが、と、、』
「お熱、測ろっか?」
『ん、、、』
近くにあった体温計をなぁちゃんの脇に挟む。
ピピピッ
『、、あ、、、』
「見せて?」
『、、うん』
「あー、、、」
39.2℃
「なぁちゃん、何か食べれる?」
『、、、んー、、、』
「ゼリーあるから少し食べよ?」
『、、、はい』
「食べて、お薬飲も?おんちゃんから病院のこととかお薬のこととか聞いてるから」
『、、、ありがとう』
おんちゃんに教えてもらったところから必要な薬をとって、なぁちゃんがゼリーと薬を飲むのを見届ける。
今はまだ18時。
寝たら夜寝れなくなるかもだけど、でも寝た方がいいよね?
「なぁちゃん、寝れるとこまで寝とこ?」
『ゆうちゃん、、いつまでいる?』
「えっ?」
『私が寝たら、帰りますか?』
「帰らないよ、ずっといるよ?」
『そっ、、か、、じゃあ寝ます』
「ふふっ、うん、おやすみ」
『おやすみなさい。』
なぁちゃんから寝息が聞こえるのを確認して、寝室を出ると、できるだけの家事をしておくことにした。
なぁちゃんの家のリビングにあるのは、どれも私とのお揃いや私たちの思い出の写真ばかり。
嫉妬して不安になることもあるけど、なぁちゃんが私のことを思ってくれてることは確かだ。
元気になったらちゃんと謝りたいから、なぁちゃん早く良くなってね?
続