🍎目線。




バレンタインの後から不機嫌な私の恋人、なぁちゃん。


理由は分かっていて、私が仲良しの桃にチョコをあげたから。


けど、なぁちゃんに渡してないわけじゃ無いんだよ?


なんなら本命チョコはなぁちゃんだけ。







「なぁちゃーん、ご飯食べよ?」




『、、はい』




「『いただきます』」




『んー、おいしい!毎日ゆうちゃんの手作りご飯食べれて幸せ~』




「よかった、そうだ。今度ラジオの収録あるから義理チョコ作りたいんだけど、なぁちゃん買い物付き合ってくれる?」




『私は大丈夫です、桃についてきてもらったら?』




「、、なぁちゃん」




『べつに怒ってませんよ?私は家の中に居たいだけです』








怒ってんじゃん。


普通に過ごしてるときは、いつも通りのなぁちゃんだし優しいんだけど


たまにこうやって、桃の名前出してくるんだよな。


なぁちゃんは根に持つタイプだし、ちょっとめんどくさいけど、だからって別れたいとか思ったことないし


なんなら、そんななぁちゃんのことも愛おしいと思ってしまう私も大概なんだけど。


でもさー流石に長い。


せっかく一緒に過ごしてるんだから楽しく過ごしたいし、、







「ねぇ、ラジオのお仕事いっしょの人達にあげるのがダメってことじゃないんでしょー?」




『当たり前じゃないですか、いつもお世話になってる人に義理チョコ渡すくらいで妬いたりしません』




「じゃ、なんで桃はダメなのよー同じじゃん。」




『、、、、、』




「桃も私が辛いとき、隣で支えてくれていつもお世話になってる大切なメンバーだよ?」




『、、桃は、、』




「ん?」




『桃は、、かっこいいし、モテる』




「ふぇ?」




『私なんかより、桃のが素敵な人だから、、いつ、桃のこと好きになっても、、私こんなんだし、めんどくさいし、、』




「ふふっ、なにそれ笑」




『笑い事じゃない、ほんとに桃のこと好きなのかもって、、』




「ごめんごめん笑  たしかになぁちゃんめんどくさいけどさ、」




『ビクッ』




「でもそんなところも好きって、愛おしいって、思っちゃうのはなぁちゃんだけだから。」




『//////』




「私がなぁちゃんしかダメなの。こんなに溺れてるのに、他の人のところ行くと思う?」




『////、、ご、ごめんな、さい、、』




「いいの。こういうなぁちゃんも大好きなんだから!でもやっぱり楽しく過ごしたいな〜」




『うん、ごめんやね?嫌な雰囲気出しちゃってた、、』




「はい、もう謝らないよ?それに、桃はカッコイイって笑笑」




『ん?』




「ラジオの人達は大丈夫なんだね笑笑」




『えっ、あっ、ラジオの人がかっこよくないとかそういうんじゃないよ?なんて、いうか、、』




「ふふっ分かってるよ?笑」




『んー』




「笑笑 ねぇ、お買い物着いてきてくれる?」




『うん!』







いつもは、かっこよくて、可愛くて、堂々としてるなぁちゃんだけど


私のことになると、こうやって不安になったり心配になったりして拗ねちゃうところも


ぜんぶぜーんぶ可愛いし大好きなんだ。


もしまた不安になったら、私がその不安を拭ってあげるから


なぁちゃんも私以外に不安になったりしないでね?








【完】