💋目線。





ゆうちゃんとなぁちゃんの報道が出たとき、かなり心配だったけど、


ゆうちゃんのなぁちゃんへの気持ちが伝わってきて、


たぶん、これからどんなことがあっても、きっと2人で乗り越えて行くんだろうなって安心した。


ほんで、ゆうちゃんたちがバレたということは、アイドル時代と比べたら、4人で会うことも増えた私とぶーちゃんのこともバレるわけで、


最初は週刊誌の人たちも、元アイドルとマネージャーが、どちらも裏方になったことで食事とかをするようになったって思ってたみたいだし、


どっちも芸能人のほうがネタとしては面白かったのか、私たちのことが公にされることはなかったけど、


ゆうちゃん達のことで、思ってた以上に "批判の声" というより、 "祝福の声" が大きかったため、


同性愛について、の話がニュースでも話題になるようになり、次の矛先は私たちのようで、仕事先からの連絡が来た。


アイドル時代にどうたったとかは無しにして、今はどちらもグループに携わってるだけの一般人。


完全な裏方なわけだから、仮に報道が公になったとしても心配はない。








[これは、事実であってるのかな?]




〈、、はい、このことがグループに迷惑かけることになってしまった際は申し訳ありません。ですが、半端な気持ちでは無いですし、仕事に支障を出すことはしません。これまで通り、これまで以上にグループのために勤めさせていただくつもりです。〉




[向井地の気持ちも熱意もアイドル時代からしっかり理解している。そこは心配してないよ?、、2人は大丈夫なのかね?]




〈茂木さんがどんな風に考えてるかは分かりませんが、私は周りに何を言われても、茂木さんから離れるつもりは無いです。〉




[分かった、2人のことだ。2人で決めなさい。明日には報道が出ると思うから、心づもりをしておくように。]




〈はい、ありがとうございます〉









職場での恋愛は、仕事の響くことがあるから難しい。


それに立ち位置的にも、私もぶーちゃんも、メンバーの近くでサポートするタイプの部署だから、メンバーに響いてしまわないか心配もある。


それでも私は、ぶーちゃんから離れる未来だけは想像できない。


大好きなグループにこれからも携われるように、大好きなメンバーにも祝福してもらえるように、ちゃんも受け止めて、ちゃんと伝える。































(みーおんさん、大丈夫、ですか?)




〈ん?、、あー笑 うん〉




「おんちゃんおはよう!見たよ、茂木とは話した?」




〈話したよ、大丈夫〉




「そっか、2人のことだから心配はしてないけど、安心した」




〈ありがとう〉




(茂木マネージャー、変えられちゃうかなー。
相談しやすいし面白いし結構好きだったのに、、)




(でも茂木マネージャーのみーおんさんってなんか嬉しいね!)




(うん!仲良いなーとは思ってたけど、お似合いだし!!)




(みーおんさん!恋バナしてください!笑)




〈ふふっ、みんなありがとう。
続きは休憩のときね?〉




(えぇー気になるのにー)









ゆうちゃんのときも思ったけど、やっぱりこのグループは温かい。


普通じゃないことも普通として受け入れてくれて、


だれも否定せず笑顔でお祝いしてくれる。


このグループで活動できたことも、このグループのためにお仕事していることも、私にとっては誇りだ。










お仕事が終わり、出入口まで降りると、扉のところで待ってる人影。


影だけでもそれが誰なのか私にはわかる。






〈お待たせ、ありがとう!
でも今日くらいは別で帰った方がいいんじゃない?〉




《えぇなんで?お仕事頑張ったのに、みおんと帰れないの無理なんですけどー》




〈はいはい分かったから、声でかいよ笑〉




《みおん、大丈夫?》




〈、?、私は大丈夫だよ?ぶーちゃんがいるからね〉




《ははっ、そっか、なら大丈夫だ》







そう言うと、私の手を取って、恋人繋ぎになった状態で歩き出すぶーちゃん。


さすがに恋人繋ぎはまずいんじゃないかな、、








《私がいるから大丈夫だ、何を言われたって私がいる。》




〈、、ぶーちゃんはさ、なんて言ったの?いろいろ聞かれたでしょ?〉




《事実ですよ、もちろん美音が卒業してから。
周りが何をどう言おうと、美音だけは離さない。もちろん仕事は今まで通りしっかりさせていただにます》




〈って言ったの?〉




《うん》




〈へへっ〉




《なんだよ、急に変なの笑》




〈いや?私たち同じこと言ってるなーと思って笑〉




《ははっ、そういうことか。ならさ、》




〈ん?〉




《わっちら、一生一緒だね笑》




〈だね笑〉









"あれさ、ニュースになってたアイドルのみーおんとマネージャーじゃない?"


"待って!マネージャー初めて見るけどイケメンすぎる"


"普通に可愛いしかっこいいし推せるね"


"お似合いすぎる、いいなー"









〈なんか、めっちゃ私たちの話されてるね?〉




《でも、やっぱいい人ばかりだね。受け入れて貰えてよかった》




〈ぶーちゃん、イケメンって言われすぎだけど?〉




《みおん以外に言われても何も感じないよ笑》




〈ふふっ、、好き//〉








もう一緒にいる時間長いし、恋人になる前からの雰囲気が残っているから、あまり "好き" とか言わないけど、大切なときはちゃんと伝えたい。







色んな壁を乗り越えていかないといけないけど、ぶーちゃんが隣にいるならなんだっていい。


それに今は、ゆうちゃんとなぁちゃんっていう大切な友達で同士もいるから。








幸せの形は人それぞれ違うけど、2人の幸せを大切にしていきたい。









【完】