💋目線。




いよいよ、アイドルとして立つ最後のステージ。


卒業コンサートの日がやってきた。


本当は客席から見守っていて欲しかったぶーちゃんは、私以上にマネージャーとしてバタバタしてる。


でも、アイドルとマネージャーでいられるのも今日が最後。


全てが最後なのだから、全力で楽しむしかない。








「おんちゃん、いよいよだね。楽しんで?」




〈ありがとう!ゆうちゃんが居てくれるの心強い。〉




「私も全力でサポートするね!」




〈ありがとう〉







そして、卒業コンサートがはじまった。




























コンサートが終わりに近づくにつれ、周りのメンバーが泣いている。


掛けてくれる言葉とかも一つ一つ愛があって、本当に恵まれた環境のなかで


素敵な人たちと過ごして、一緒に活動してたんだなって感じた。






〈今日まで応援してくださったファンの皆さん、一緒に頑張ってくれたメンバー、支えてくれたマネージャーさん。本当にありがとうございました!〉




パチパチパチパチ




〈えぇーこれからの人生、どうしよっかなって考えたときに、やっぱり私にはこのグループが大切で大好きで守りたいと思いました。〉




〈なので、これからはグループを運営する支配人になります!もうマネージャーさんたちとも話はできていて、卒業後もグループに携わることに決まりました!〉




パチパチパチパチ




〈アイドルという形では無くなりますが、これからもこのグループのために一生懸命頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします!!〉




パチパチパチパチ




(よかったです〜みおんさんいなくならなくてグスッ)




(みおんさんとゆいりさんが居たらグループは最強ですよ!)




〈ふふっ、ありがとう!でも、これからはみんながグループを引っ張っていく人たちだからね?私たちはお手伝いするだけ。それは忘れないで?〉




(はい!!!!)










コンサートの最後に、私のこれからの話をしたら、


ファンの方もメンバーも喜んでくれていて安心した。


そして、最後に1曲、みんなで歌って、コンサートは幕を閉じた。










「おんちゃん、お疲れさま!すごい綺麗だったよ?」




〈ありがとう!〉




「それにビックリした、グループに残るんだ!茂木は知ってるの?」




(うん!私、このグループ大好きみたい笑
知ってるよ、卒業後からは一緒に働けるねって笑)




「そっかー!じゃあこれからもこの関係は変わらないね?」




〈うん!〉




《おつかれさまです!向井地さんニコッ》




〈うわっ!ぶ、茂木マネージャー///〉




《すごく綺麗でしたよ?》




〈な、なに!なんかいつもと違すぎて、、〉




《ハハッ、マネージャーとアイドルの関係も今日までだから、こんなんもありかな〜って笑》




「笑笑  じゃあ、お邪魔になるから私はこれで、、」




《あーダメダメ!今日も奈々お迎え来るってよ?》




「へっ?だって今日はお仕事遅いはず、、」




《巻いたらしいよ笑  せっかくだから4人でご飯でもって話しよ笑》




〈えぇ〜いいの!行きたい!!!〉




「おんちゃん、卒業なのに、いいの?メンバーとご飯とか!」




〈ゆうちゃんだって、卒コンの日になぁちゃんのところ走ってたじゃん笑〉




「そうだけど、、」




《まぁいいんじゃないの?本人の意思ならさ笑
わっちも、そろそろマネージャーでいるのしんどいし!》




〈ぶーちゃん、たくさん待たせてごめんね?〉




《あー待って待って!それはドレス脱いでからでお願いします笑》




〈はーい!〉










4人で集まるのは、いつぶりだろうか。


たぶん、私たちがそれぞれ、思いを隠した日以来かな。


アイドルでいた期間はほんとに貴重な経験ばかりで、私の人生を大きく替えてくれた。


そして、ファンの方から、メンバーから、スタッフさんから、たくさんの愛をもらって、


私もたくさんの愛を返した。返せてるはず。


だから、これからは、ぶーちゃんだけに愛を届けたい。












〈ほんとに、ありがとうございました!〉




〈これからはスタッフとして、また、よろしくお願いします!!〉