今回は2022年1月に公開された映画
「前科者」を紹介したいと思います📽
WOWOW連続ドラマWで先行放送された
その後を描いた作品になります📺
すーやんもドラマ版をDVDで視聴して、
大変面白かったので、速攻映画版もレンタ
ルしてきました
ドラマから3年後、
保護司となって3年目の阿川佳代(有村架
純)は、窃盗罪で仮釈放中の村上美智子、
詐欺罪で仮釈放中の田村修を担当
そして、もう一人…
殺人罪で仮釈放中の工藤誠(森田剛さん)
の3名の仮釈放者を担当中
工藤誠は小学生の頃、義父に実母を刺殺
され、児童施設と里親を行ったり来たり、
不遇の幼少期を過ごし、弟ともはぐれてし
まいます…
24歳で勤めた会社では先輩から執拗な
いじめを受け、鼓膜が破れるほどの暴行も
ある日、その先輩から実母と自らに対する
暴言を聞いた瞬間、先輩を刺殺、服役した
経験をもつ元受刑者…🚓
仮釈放中の元受刑者(前科者)は、
1か月に2度、保護司と面談を行う必要が
あり、工藤も自動車整備工場で働きながら
阿川宅で面談を受ける日々が続きます
阿川佳代が務める保護司とは
仮釈放中の元受刑者の更生を助けること
で犯罪(再犯)を予防することを職務と
しておる非常勤の国家公務員としての身分
を有していますが、報酬はゼロ(無報酬)…
阿川佳代も生計を立てる為にコンビニで
アルバイトをしながら保護司を続けていま
す
ドラマ版で登場した阿川佳代の最初の
保護観察対象者斉藤みどり(石橋静河さん)
は映画版にも登場!
保護観察期間は満了していますが、保護司
と元保護観察対象者としての関係を越えて
交流を続ける佳代とみどり
そんな中、警視庁交番で警察官が何者かに
襲われ、拳銃を強取される事件が起こりま
す🔫
この際、警察官は奪われた拳銃で撃たれ
負傷します
その後、区役所福祉課職員、もう1名男性
が同一犯に撃たれ死亡する事件が連続発生
その少し前、元受刑者工藤誠は、
銀髪の若い男と遭遇
この若い男、実は小さい頃離れ離れに
なっていた誠の実の弟・実でした
2人で河原でこれまでの事を話していると
実が第3の被害者を射殺するところを目撃
してしまう工藤誠…
なんと事件を起こしたのは弟だったのです
ここで事件の動機が明らかに
◯襲った警察官は義父からDVを受けてい
た母親の相談を揉み消していたこと
◯区役所職員の課内伝達ミスで避難してい
た母親の住所が義父に知られ、母親が殺
されてしまったこと
◯第3の被害者は、児童養護施設で工藤兄
弟を虐待していたこと
そして、弟・実の次のターゲットは
実母を殺して殺人罪で服役後に出所して
働いている義父(リリー・フランキーさん)
でした
そんな時、保護司の阿川佳代は
第3の被害者から工藤誠の痕跡を見つけた
警視庁刑事(磯村勇斗、マキタスポーツさ
ん)の来訪を受けます
滝本刑事(磯村勇斗)と佳代は同級生で
佳代が保護司を志すこととなった事件、
中学生の時にナイフを持った暴漢に襲われ
た佳代をかばった滝本の父が、佳代の代わ
りに刺されて亡くなってしまいます🗡
この事件が佳代にも滝本にも大きく深い傷
となってしまいます🩹
滝本とはそれ以来の再開でした
そして、この時点で工藤誠も事情を知らな
い警察から追われる身になっていたのでし
た…
瀧本は「人殺しは所詮人殺し」と語ります
が、どうしても工藤がやったとは思えない
佳代…
工藤を理解していなかったと悔やむ佳代を
コンビニに訪ねる斉藤みどり
自分を責め落ち込む佳代に、みどりは
「佳代ちゃんの弱さは武器、ダメダメだか
らいい、佳代ちゃんが居ると落ち着く」
「前科者に必要なのは保護司じゃない、あ
んたみたいな人間だよ」と佳代を慰める
みどり…
そんなみどりの言葉に力を取り戻す佳代
でした
力を取り戻した佳代は、
工藤兄弟の義父を裁判で弁護した宮口弁護
士(木村多江さん)を訪ねます
「殺人犯として疑われている工藤誠さんの
更生のため、義父の遠山さんから話を聞か
なければなりません」と告げると
宮口弁護士は遠山氏と会えるように連絡を
とってくれるのでした
そこへ工藤兄弟の車もやってきますが、
ただ、遺恨の深い遠山を次のターゲットと
定めた警視庁も遠山宅を張り込んでおり、
犯行寸前のところで実は逮捕されますが、警察の隙をついて
実は自殺してしまいます🔫
その際、弟の実を助けようとした誠も
瀧本からの銃弾を受け負傷します🔫
負傷した工藤誠は治療のため病院に入院
しますが…
実は弟・実にはまだターゲットが残って
いて、最後のターゲットは義父を弁護した
宮口弁護士でした
宮口弁護士を病院に呼び出し襲おうとした
誠でしたが、これを察知した瀧本から連絡
を受けた佳代が宮口より先に病室に現れ、
誠に「人間に戻るよう」にと抱きしめ説得
します…
更に自分が保護司になろうと思った事件の
事を話し、これから刑務所に舞い戻る事に
なる誠が再度更生の道を歩むように諭すの
でした…
しばらくして佳代はみどりを誘い、母校の
中学校を訪ねます🏫
図書室で自宅から持ってきた一冊の本を
本棚に戻します📕
そこには事件当時瀧本が父を殺した犯人
への憎悪を書き綴った本でした
(死ね、殺す、お前がなぜ生きている…)
それを観ていた佳代がその本を持ち出し、
これまで自宅で保管していたのですが、
今回の事件後、この憎悪の言葉を消したの
でした…
なぜ誘われたのかわからないみどりは、
「なぜ私を連れてきた?」と佳代に尋ねま
す…
その問いに佳代は「友達だから」と答える
のでした
以上、映画「前科者」のあらすじでしたが
今回は阿川佳代が保護司活動を続けながら
対象者が事件に巻き込まれていくという
ドラマにはなかった設定
残念ながら、またしても保護観察対象者が
更生できなかったお話になってしまいまし
たが、周囲の人間に自分の思いを伝え、
更生や更なる犯罪を防ぎ、加害者・被害者
を絶対に増やさないという「保護司阿川佳
代」の姿と更生したいと気持ちと置かれた
現状に葛藤する前科者「保護観察対象者」
の姿が描かれた重厚な人間ドラマでした
この映画版も連続ドラマに負けず劣らずの
素晴らしい作品でした👍
そして、最後に描かれていた
阿川佳代と元保護観察対象者斉藤みどりの
進化していく関係…この先の2人をずっと
観ていきたいと強〜く感じたすーやんです
ドラマでも映画でもよいので、続編作って
もらいたいなぁと切に願うすーやんです