何度だって… | ひとひらの恋

何度だって…

冬空の下、


待ち合わせ時間まであと15分。


ちょっと早く着いちゃったかな、


そんなこと考えながら、ふと夜空を見上げる。


“冬は空気が澄んでるから星も一段と綺麗に見えるんだよ。”


いつだったか、あなたが教えてくれたんだっけ。


“だから冬は好きだな。”


冬生まれのあなたはこの季節が大好きで、


夏生まれの私はこの季節が苦手だった。




ふと地上に視界を戻せば、私と同じ様に空を見上げるあなたの姿。


ちらり、横目で私を確認し、くるりと向き直ると


「今日は早かったんだね。寒くない?」


そぅ言って私の冷たくなった両手を包み込む。


体温の高いあなたは、私よりも少しだけ手も温かい。

あなたの熱が伝わってお揃いの温度。


繋いだ手、歩き出しても解かれることはなくて、


年上のあなたは普段、あまりこうゆうことしないから、


これは冬の特権かな、

なんて嬉しくなる。





だから好きになってしまったんだ、


この季節。


あなたと私の距離を縮めてくれるから。



会えない日々も、遠い距離も、年の差だって大丈夫。


そんな自信をくれるから。


あなたと過ごすこの季節は格別だ。


だから、


何度だって、この季節に恋をしてしまう。


そう、きっとこの先も何度だって。