Plululu... | ひとひらの恋

Plululu...

時々無性に彼に会いたくなるときがある。


弱ってる時なのかもしれない。


でも現実にはすぐに会いに行ける程、暇じゃないし、

思いつきで、すぐ行動できるほど子供じゃない。


でも気持ちを押し殺せる程、大人じゃない私。


普段、自分からあまり電話なんてしないのに、


思い切って、勇気を出してケータイのボタンを押してみた。


Plululu…


無機質な機械音のあと、大好きな大好きなあなたの声。


「どうした?自分から電話してくるなんて珍しいね。」


あまりにあなたの声が、言葉が甘くて温かくて、


今日あった嫌なことも失敗も、忘れてしまう。


自分から電話したのに、何も話すことなんて思い付かなくて、


『えっと…元気かなって思って…』


言い訳がましい台詞を発する私に、


「昨日も電話したじゃん(笑)?元気だよ。今仕事帰りでタクシーの中なんだわ、また後でかけ直すよ!」

「いいよ、もぅ寝るから大丈夫。お仕事お疲れ様。おやすみ。」


そう言って電話を切る。


ふと時計を見ると深夜2時を回ろうとしている。

こんな時間まで仕事だったんだ…疲れてただろうな…。


ベッドにごろんと寝っころがってウトウトしていると、


ケータイが鳴り、あなた専用のターコイズブルーのランプが光った。


「あんまり無理するなよ。俺はおまえの味方だから。一生大切にするよ。だから安心して寝なさい!おやすみ。」


ちょっとしたプロポーズみたいな台詞を発した

世界で一番愛しいあなたは、

今日もやっぱり私に甘い。

恋におちたのは随分前の話。

今日は甘い甘い夢を見ながら眠りにおちてゆく。