マッチングアプリで知り合った、

けんさんと色々やり取りしている間、

他の人ともご縁を広げるべく

出会いの行動をしていた私。


今回は、その時に知り合った

ようさんの話です。


ようさんは私の1つ上、

39歳の大阪在住の男性。

アプリで、ようさんの方から

「いいね」をしてくれました。


年下が好きな私ですが、

上は2つ上までは付き合った事があるので、

大丈夫かな?と思いオッケーし、

マッチングした為、やり取りを開始することになりました。

しかし・・・、

マッチングし、こちらからメッセージを送ったのにも関わらず返信がありませんでした。


マッチングアプリでは、マッチングしても

やり取りをしない人もよくいるため、

この人もその類いだな、

そう思って放置していました。


すると、2週間後経ったある日、

急に向こうから返信がありました。

私はすっかり、ようさんの存在を

忘れていましたが、返信があった為、

やり取りをするようになりました。


やり取りしている中で、

私の職場の近くにようさんが住んでいること、

飲みに行くのが好きな事など、

いくつか共通点が見つかり、

会うことになりました。


しかし、私は会う前に少しだけ、

ようさんについて気になる事がありました。

それはアプリの自己紹介文に、

自分の性格を『せっかち』と

書いている点でした。

私はどちらかというと、

きっぱりはっきりしてはいますが、

のんびりした性格なので、合うのかな?

そんな疑問がありました。


お互い飲みに行くのは好きですが、

ようさんからの提案で、

2時間ほどカフェで話すことになりました。


当日、待ち合わせ場所に現れたようさんは、

アプリの写真そのものでした。

私は心の中で少しほっとしました。

私達は近くのスタバで話すことにしました。


ようさんは、大阪生まれ、

大阪育ちだからなのか、

喋り方も生粋の大阪人!!という感じでした。

声が大き目で、かなり早口な印象を受けました。

私も話すテンポで言えば、

友達曰く早い方らしいですが、

ようさんのテンポはさらに早く、

テンポに合わせて会話を進めるには

常に頭をクリアにしておく必要がありました。


・・・せっかちとアプリに書いてあったのはこれかもしれない・・・。

なんとなくそう思い、ようさんのテンポを乱さないように気を付けながら話しました。


ようさんのお仕事は営業職。

20代、そして30代のほとんどを

ベンチャーの会社で過ごし、

仕事に費やしてきたそうで、

その為に結婚の事を

これまで考えてこなかったそうです。

「一緒に仕事してきた奴のうち、

テレビでCMしているような会社の奴もいるよ。」

と、ようさんは言いました。

きっと、ようさんは仕事に対して

かなりプライドがあり、

それを理解して立ててくれる女性が

好きなんだろうな、となんとなく察しました。

私も仕事にプライドを持つのは

いいことだと思っています。

その為私は、ようさんの仕事に関する話は意見をすることなく、ひたすら聞き役に回りました。

ようさんも、仕事の事を話すのは

好きそうに見えました。


そこから、プライベートの話になりました。

ようさんは毎週日曜日は買い物に行き、

銭湯に行くというルーティンがあるようで、

これを崩したくないそうでした。

私も自分のこう過ごすのがいい!みたいな

時間はありますが、友達との予定があればそっちを優先するので、

この考えは少し分かりませんでした。


また、ようさんも私も飲みに行くのが

好きということで、その話になり、

ようさんが「ここに美味しいお店あるんで今度行きましょう!」

とあるお店を提案してくれました。

そのお店は私好みでもあったんで、

「いいですね!行きましょう!」

と私は答えました。

私は、付き合ったり

結婚する相手に求める条件の1つに

お酒が飲める人、

があるのでこれは嬉しい事でした。


色んな話をしながら、

美味しいご飯と美味しいお酒を一緒に飲む。

これが私の好きな空間です。

そう思っていると、

「俺は飲んだら食べないんだよね。

相手が食べるのを見るのが好き。」

と、ここでも

ようさんワールドが広がっていました。


食べるのを見られながら

お酒を飲まれるのは嫌かも・・・。

普通にそう思ってしまいました。

そして、こんなプライベートな話

をしているときも、

ようさんの会話のテンポは変わらず、

私はずっと会話のキャッチボールの

ボールを落とさないように必死でした。


そんな感じで2時間ほど経つと、

「そろそろ行こうか。」

とようさんが言いました。

私は2時間にも関わらず、

会話のテンポを崩さないように必死で、

かなり疲れていました。


思えば、アプリでもようさんの

タイミングでやり取りを開始したり、

自分はこうだ!というようさんのペースがある。

それに合わせる事はできるけど、

合わせたいか、それが私に合うかは別問題。


歳も近くて、共通点はあるけど、

居心地の良さって大事だな、

改めて思いました。


後日、ようさんから

飲みのお誘いを頂きましたが、

ようさんのプライドを傷付けないように、

丁重にお断りさせて頂きました。