マッチングアプリで知り合った、

滋賀在住のけんさんと5回目に会う日。

11月11日(土)。

私は、けんさんと友達として会う!

そう心に決めて向かいました。


この日私達は比叡山で紅葉を見て、

叡山電車でライトアップされた

紅葉の通り抜けを見て、

京都市内でご飯を食べるという計画でした。


この日は寒い1日でした。

けんさんとは最寄り駅で待ち合わせしました。

会う前に、LINEで

友達として会おうと私達は話していたので、

会っても特に気まずさなどもなく、

以前と同じけんさんでした。

私は、そんなけんさんを見て少し安心しました。


そこから私達はケーブルカーで山に登りました。

まだ完全には色付いてはいませんが、

うっすらと赤く染まった紅葉が

たくさんありました。

写真が趣味のけんさんは、

たくさん写真を撮っていました。

私も「そのアングルいいね!真似していい?」

と言って、けんさんのアングルを真似して

写真を撮りました。

うん、楽しく友達として紅葉を楽しめてる!

自分偉いぞ!そう自分に言い聞かせていました。


そこから、私達はランチをする為に、

レストランに入りました。

すぐにご飯を食べ終えましたが、

さっきまで歩き回っていたので、

少しまったりすることにしました。


そして、私は

「そういえば、先週LINEで

私に思っていたことを送ってくれた後ね、

この1週間でいろんな事があったんだよ!」

と切り出して、

ゆうきさんという新たな男性に知り合った事、

そしてその人が猛アピールをしてくれている事、

をけんさんに話しました。

この話をすれば、けんさんは

私に後ろめたさなどを感じないだろう、

そう思い、話しました。


「すごいね。その短期間で

そんな事あったんだね!

やっぱりみゆさんは(運を)持ってるね!」

そう、けんさんは驚いた感じで言いました。

確かに、普通はそんな短期間で

事が進むことはないだろうな、

そう思いました。


けんさんの相手との話は、

紅葉を楽しんでから、

夜にご飯を食べて別れる前に聞こう。

そう思っていたのですが、

気になって仕方なくなり、

けんさんに

「LINEで言ってた相手の方とは

付き合うことになったの?」

と質問をしました。


すると・・・


「まさか!そういう話ではなくて、

みゆさんと初めて会う少し前に1回会って、

それから会ってないよ!」

そうけんさんは言いました。


・・・ん?!

なんか思っていた話と違う。

そう思いました。

私とけんさんが初めて会ったのは9月末で、

今は11月11日。

少なくとも2ヶ月前です。


そして、けんさんは続けて

「相手は将来自分の絵で食べていきたいと思ってる人で、仕事はそれをやるために資金作りの為に美術の先生をやってる人でね。

結構忙しい人なんだよね。

次会う話をしていたら、当分忙しいって言われて11月になれば落ち着くって

言われていたんだけど、

仕事が落ち着いてすぐの

11月1日に連絡をくれたんだよね。

それで「継続的に会っていきたい」」って来て。」

と言いました。


嬉しそうに話すけんさんの話を

聞きながら私は冷静に、

「今はまだ1回しか会ってないって事だよね?

次会う日にちは決まってるの?」

と気になって聞くと、

「来週にやっと2回目会えることになったよ」

とけんさんは嬉しそうに話しました。


付き合うどころか、

まだ1回しか会ったことない相手に

「継続的に会っていきたい」

と返事をもらったことで、

つまり2回目会うことを

オッケーされたことに対して、

けんさんはその相手の気持ちに

応えようと思うと、

私に連絡してきたのだということが

発覚しました。


「じゃあ、その人とは付き合ってはいなくて、

これから2回目会う事が決まったって事でいいんだよね?」

私は確かめるように聞きました。


「そうだね。2回目会ってそのまま終了かもしれないし、付き合うとかはまだ分からないね。」

とけんさん。


相手とけんさんは付き合ってはいない

とは思っていたけど、

もっと親密な仲で

付き合う直前くらいの仲かと思っていて、

私には入る余地がないと諦めていました。


しかし、まだ私にも

可能性があるのかもしれない。

そう思うと、全力でけんさんの友達として

振る舞う為に気持ちを切り替えてきた

私の気持ちが揺らぎ始めました。