ある朝のこと。

奥さんがどうぞと渡してくれたものが

ありました。


それは半分に割ったみかん。

年末に買った箱のみかん🍊

とても甘くて

とうとう最後の1個になってしまい

私のために半分

分けてくれたのです。


このことを人は

どう感じるのでしょうか?


ある人は

「そんな半分なんかいらないよ」

と言うかもしれません。

また、ある人なら

「黙って食べてしまえば分からないのに」

と、関心を示さないかもしれません。


しかし

私はそこに優しさを感じました。

もっと言うと、

少しばかりのみかんを

気兼ねなく分けてくれる

行為に

なぜか幸せを感じました。


かつて小学校の国語の教科書に、

「山のあなた」という教材がありました。




「山のあなた」


   作:カール・ブッセ 
   訳
:上田 敏


山のあなたの空遠く

「幸(さいは)ひ」住むと人のいふ。
噫(ああ)、われひとと尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸(さいわ)ひ」住むと人のいふ。

   


「幸せ」を探しに

遠くまで行ったのに見つからず

涙を浮かべて戻ってきた

という詩について

クラスの子たちと語り合いました。


1人目の子が

 「もっと遠くまで行けば見つかるよ」

と言うと、次の子は

 「いや、見つからないと思う」

と発言しました。すると別の子は、

 「実は自分の近くにあるんじゃないかな」

と述べました。


いろいろな意見が出ました。

でも、結論は出ませんでした。

「むしろ答えは各自が感じたままで 

良いのではないか?」

このように授業を

まとめたと記憶しています。


振り返って今の自分の心では、

「幸せ」は紛れもなく

「自分のそばにある」

と言うことができます。


そんな今の心境を

絵手紙にしてみました。




柑橘類は表面に変化が少なくずっと避けてきた題材でした。

今回皮をむいたことで変化が生まれたので挑戦することにしました。
しかし難しかった!



〈おまけ〉

年末に届いた実家からの海産物のうちの2つ刺身にしていただきました。

イカとエビです。

冷凍にしておいたので、今いただいても新鮮そのものでした。調理したのはおじいちゃんです。




港町八戸の海産物は最高!





八戸から届いた素敵な海産物のことについては、こちらをご覧ください。

ホッケの絵手紙がご覧になれます。

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