乗る前のイメージは
「YBR125をもっさりさせた、殿ポジオートバイ」
でした。



乗ってみると「クラッチが滑って前に進まない
・・誰か後ろから引っ張ってる?」と錯覚するほど、もっさりとした加速でした。
2ストのパワーバンドの加速を、まだ覚えているせいかもしれません。
暫く走り「こんなもんだ」とわかったら、少しずつ面白くなりました。
アイドリングは1400回転位で、3500回転位までは単気筒の鼓動感が味わえますが、それ以上は「ブーン・・」という連続音に変わります。
4000回転位で、早目早目にシフトアップして5速4000回転で流すのが一番気持ち良く感じました。
その時の速度は、ちょうどその当時の規制値の50km!
開発者が意図的に狙ったのかもしれません。

7000回転~位になるとかなり元気になり、まだまだ余裕で回転が上がりそうですが、例のカタカタ音がひどくて自粛しました。
フィーリングは、カブ90に似てますね。



ポジションは殿ポジそのもの。
限定解除の練習場で乗っていた、丸目の赤ベコを久しぶりに思い出しました。
シートはKarimokuのソファかと思う程柔らかく、アップハンドルに手を添えてGNに身を委ねと、包みこまれる安心感があります。
お尻から伝わる路面の感触はしっとりしていて、雨の夜間走行もさほど怖くありません。

GN125に乗ってみた感想は
「自分とオートバイが球体になり、路面を滑走するイメージ」

設計者の意図を汲んで走らせると、この上なく面白いオートバイかもしれません。