昨年より、新北市と臺北市を結ぶ橋の一つである中正橋で大規模な工事が始まりました。老舊化により安全性に懸念があるため、新しい橋を架けるものです。最近まで気付きもしませんでしたが、同橋は日本統治時代の1937年(昭和12年)に川端橋として開通したもので、歷史建築指定されています。今回の工事では取り懷しが検討されたものの、この建築を守りつつ別の橋を作ることが決定されました。2022年に完成預定です。かなり詳しい工事詳細

 

新北市側から見た橋の手前。橋の上は何の變哲もない片側3車線の道路です。

 

下から日本時代に作られた構造が見て取れます。工事中のため真下には行けませんでした。昭和時代の川端橋では、こんな味のある古寫眞(臺灣大學收藏)も撮られています。

 

臺北市に入ってぶらつくと、澁い邸宅が出現しました。紛れもない日本家屋ですが、狀態の良さに驚かされました。建設當初は廣田為吉という方が所有していたようです。近くには歷史建築の川端町派出所(1936年築)も存在します。古いディープな雰圍氣が興味深いこの界隈は、以前に訪れた紀州庵のすぐ近くです。

 

臺北市側の橋の下に入っている自強市場(1973年開業)という怪しさ滿点の場所にも行ってみたいと思っていたのですが、こちらは殘念ながら取り懷されてしまいました。

 

臺北市では、もう一本1933年開通の中山橋(明治橋)が歷史建築指定されています。