バカな要望 | 強いぞ!ゆいちゃんマン~未分化肉腫との戦い~

強いぞ!ゆいちゃんマン~未分化肉腫との戦い~

2010年2月、生後8か月のとき、未分化肉腫という聞いたこともない病気が発覚し,1才6か月で天国へ旅立ってしまった娘の入院生活を振り返ってブログを書いています。

2010年11月8日(月)外泊から戻って、主治医T先生に今後の事を

話した。

自分が思ってることを素直に伝えた。




積極的な治療はもうしたくない。

でも、一切治療をしないというのはいやだ。

家に帰りたい。いろんなとこに連れてってやりたい。



だから、今まで使ってきた抗がん剤を使用して少しでも腫瘍の進行を食い止めたい。残された時間を少しでも増やしたい。





先生は「今まで使ってきてるので、これで進行を止めれるかどうかは

分からない。」と言った。



それでも、やらないよりはやった方がいいと思った。

つい最近までは、なんで抗がん剤効かないんだ!役立たず!と思ってたのに、また神のように抗がん剤にすがる・・・

ゆいの今の状態を考えずに・・・

ゆいの体は、もう抗がん剤に耐えれるだけの力は残ってなかった・・・






今後、抗がん剤をする上で疑問に思ってることを聞いた。



「先生は、今まで使ってきた抗がん剤なら外来でできると言われましたが、今まで前日夜から大量の点滴をして、すぐに抗がん剤を体の外に出すようにしてきたと思うんですが、外来では、その点滴はなしということですか?

なしで、本当に大丈夫なんでしょうか?」



「外来で治療する場合は、確かに入院時と同じような量の輸液は使いません。でも大丈夫だと思います。」




「あと、抗がん剤を投与してそのあとクリーンにならなかったことはないですよね?放射線治療と併用して行った弱めのVAC療法でさえ

やっぱりクリーンになりました。

数値が下がった時はどうするんでしょうか?」



「放射線治療と併用で行ってたVAC療法は通常のVAC療法より1剤薬を減らしてました。次からはそれを元に戻して3剤にします。

それで少し量を減らそうと思ってます。クリーンになるかはギリギリのところだと思います。外来で3日間治療した後は、週1回か2回くらい採血に来てもらって状態を見ていく予定です。

もし、好中球が500以下になったらその時はやはり入院してクリーンに入ってもらいます。




こんなにうまくいくのだろうか・・・



「治療するなら、1日でも早い方がいいと思います。

明日から治療を始めたいのですが・・・」




「分かりました。明日からお願いします。

できれば、外来でする場合と同じような方法でしてほしいんですけど。

入院中ですが、今後の事も考えて外来と同じようにしてください。

本当に大丈夫か心配なので・・・」





今から思うと、自分でもハァ?って感じの要望だった。

そんなことじゃないだろ!大事なのは。

先の事ばかり心配してた・・・




先生は「分かりました。外来でする場合と同じようにしましょう」と

言った。





このときの私に言いたい。

先の事ばかり心配しないで、今のゆいをちゃんと見ろ!って。