CT(2010年11月2日) | 強いぞ!ゆいちゃんマン~未分化肉腫との戦い~

強いぞ!ゆいちゃんマン~未分化肉腫との戦い~

2010年2月、生後8か月のとき、未分化肉腫という聞いたこともない病気が発覚し,1才6か月で天国へ旅立ってしまった娘の入院生活を振り返ってブログを書いています。

2010年11月2日(火)採血が終わると、CT時造影剤を使用するため

手に点滴をとる。

毎回思うけど、なぜCVカテが入ってるのに、そこからじゃダメなの?

造影剤はダメらしい・・・








10時前、処置室に連れて行く。

処置室のドアには笑顔のアンパンマンが貼ってある。

ゆいはもう分かってるみたい。

この部屋に入るとろくなことされない!と・・・

入った瞬間、震えながら泣き出す・・・

いつものように、私の服を持って離さないゆいをふりほどいてベッドにおろす。

そして泣いてるゆいに「がんばれ・・・」って言って私は部屋を出る。







部屋に戻って待ってるとすぐに、廊下から「ゆいちゃんがんばったね!」って声と点滴台を押す音が聞こえてきた。

今日ははやかった!

看護師さんに抱っこされて泣き止んでたのに、私の顔を見るなり我慢してた涙がポロポロでてたな~

処置室では、ゆいは泣くけど絶対暴れたりしないらしい。

担当看護師Hさんや、いつも遊んでくれる看護師さんに押さえつけられるのを「どうして?」って見てるみたい・・・押さえつける方も仕事だと分かっててもいやだろうな~

処置が終わると、やっぱり見慣れた人に抱っこしてもらいたいみたい。

良く分かってる!








胸部・上腹部・骨盤CT。

CT予約時間は10時45分。

呼ばれたので降りる。

ストレッチャーもあるからいつものことながらゆい御一行様だ。

私はこうやって集団で移動するのがいやだった。

大学病院特有??

主治医に研修医2人に医学生2人に・・・

勉強のためなんだろうけど、なんか常にそれを意識させられた・・・

ゆいはCTをとるにしても麻酔が必要なのでしょうがないんだろうけど・・・







CTは1階にある。

窓もないなんかいやなとこだ・・・

外来、入院の患者さんも多く待ってる。

ゆい御一行様はだいたい注目の的。

「うわ~小さい」

「どしたん、あの子」

ヒソヒソ

こんなのはもう慣れっこ。

はいはい、見てください。話してください。

でも、目つきの悪い2人が睨めばだいたい目をそむけて黙ってたけど(笑)








すぐに呼ばれてCT室に入る。

SPO2モニターをセットし麻酔剤を流す。

ゆいはガクッと意識が無くなる。

それからCTの上に寝かす。

ここで私は部屋を出る。いつもと何も変わらない。

外の椅子に座って、ただ、ただ願うことしかできない。

これもいつもと変わらない。

あっという間に終わった。








CT室からストレッチャーで出てきたゆいもいつもと変わらず眠っている。

40分くらいで目が覚めた。

おしっこが出たみたいだけど、ほとんど痛がらない。

よかった~

起きてすぐに冷蔵庫を指さす。

納豆ごはんを少々。








主治医T先生がやってきた。





「ゆいちゃん、目が覚めましたね。お母さん、今日は採血結果も問題ないし、明日は祝日であさってのMRIまで、何の検査もないです。だからあさってまで外泊してもいいですよ!」




「あ・・・そうですか」



「でも、外泊するなら今日造影剤流すためにとった点滴をとらないといけないです。そして、あさってまたとらないといけない。病院にいるならロックすることができるんですけど・・・どうしますか?でもゆいちゃんもお母さんも家に帰りたいですよね・・・」




「う~ん、そうですね。外泊します。点滴は木曜日に新たにとってもらえますか?」




「分かりました。家でゆっくりしてきてください。」




家に帰れるのはうれしい。

先生も、明日祝日だから病院にいても仕方ないからと外泊をすすめてくれたんだと思う。

でも、私はまたかんぐる。

なんとなく様子がおかしかったような・・・

やたら家に帰ることをすすめてるような気がしてならなかった。