コイが好き | 強いぞ!ゆいちゃんマン~未分化肉腫との戦い~

強いぞ!ゆいちゃんマン~未分化肉腫との戦い~

2010年2月、生後8か月のとき、未分化肉腫という聞いたこともない病気が発覚し,1才6か月で天国へ旅立ってしまった娘の入院生活を振り返ってブログを書いています。

入院してる病院は2階に総合受付がある。

毎日1000人以上の患者さんが来られるみたい。

そんないっぱい人が出入りするとこに近寄ってはいけないんだけど・・・





受付の横は一面ガラス張りになってて庭園が見える。

大きな池があり、そこにコイ(魚)がいっぱい泳いでた。

普段はそんなとこ用事もないんだけど、外泊に出る前かいつか一度

ゆいはそのコイを見た。

その時のゆいといったら、すごく目を輝かせてた。

「あっ!あっ!」って興奮して指さしてる。

普段のゆいからしてみればありえないこと。(笑)

私はできるだけここに長くいたくないので(何の菌がいるか分からないので)さっさと後にした。

ゆいはもっと見たかったな~って振り返ってた。






そんなうれしそうな顔をされたら、行かないわけにはいかない。(笑)

もちろん、外来時間中は無理・・・

でも17時過ぎると暗くなってコイが見えない。

朝や17時前の患者さんが少なそうな時間を狙って行く。

そこまでベビーカーで行って、靴を履いてるので窓でつかまり立ち。

ガラスにベッタリひっついて、ほんとうれしそうに楽しそうに目で追ってる。

私はコイの多さと模様でかなり気持ち悪かったけど・・・(笑)






元気な時は、いつまでもつかまり立ちしてコイを見つめてた。

「ゆい、お魚さん見に行く?」って言うと、


「うん」


2階に降りるとコイがいる方を指さして案内する。

ゆいは私と違って生き物が好きそう!(そういう時期なのかな?)

もっともっといろんなものを見せてやりたい!





ちょうどこのころから、つかまり立ちはおろか、ベビーカーから無表情で見てるだけが多くなった・・・

でもこの場所には行きたがった。

この頃、ゆいはどんな思いでコイを見てたのかな・・・