こっちに来て、10日が経つ。初めは帰りたいって想いだけが頭ん中を占領していた。その気持ちは今も変わらないけど、時間は止まらずゆっくり進んで、気がついた事がたくさんあった。電話の大切さ、メールや写メの暖かさ、当たり前のように居てくれた周りのみんな。そして大きな彼女の存在。我が儘で、自分勝手なツケが回ったんだ。それに気づかされただけでも、得た物はあった。やっぱりいつも傍にいてくれないとダメみたい。人間独りきりじゃ生きていけないなんてよく言うけど、俺は特にそうなんだ。独りじゃなんにもできない、ろくでもない男なんだよ。いつまでこの不安に悩み苦しみ続けるんだろう。目の前に暗闇だけが広がっているように想える。怖くて怖くて。待ってくれてる人達と、声が繋がってる瞬間だけ、その現実を忘れられるんだ。