今僕が誰かの事を想っているように、誰かもまた僕の事を想っているのだろうか?
目を閉じると、言い知れぬ不安に襲われる瞬間がある。すぐ眠りに落ちてしまえばいいのだけれど、それを認識してしまうと冴える。
今宵はどんな夢を見るのだろう。目覚めの良い朝を願って。
「死ぬ気があればなんだって出来る」

耳馴れた言葉。

「じゃあ、死ぬ気があればなんだって出来るんだろ?人を殺す事だって平気だ」

「ん、んん」言葉を濁して。

「死ぬ気があればなんだって出来る。やってやる。でもその前にやっておきたかった事を叶えさせてくれ。それが叶えば人殺しだってなんだってするよ。」



ここで男は考えた。


俺の「死ぬ前にやっておきたかった事」ってなんだ?


それからその男の子「死ぬまでにやらなきゃいけない事を探す旅」が始まる。
お前がいいんだ。辛い想いも僕の背中に乗せていいから。膝にくるぐらいのどんなに重たい事も、体いっぱいに受け止めて、笑って話せる何年後を隣で過ごせるように。