前回、私は、
「銀行を自分のチームの一員にすることが重要」
という話をしました。


 今回は、その後、どのように取引する金融機関が増えていったのか。


 私自身の実体験をお話ししたいと思います。


 10年で10戸
まず、改めて振り返ってみます。 


私は、日本政策金融公庫とオリックス信託銀行との取引を中心に、約10年かけて10戸の中古区分マンションを購入しました。


 ワンルームが6戸。 

ファミリーが4戸。 


今振り返ると、決して早いペースで不動産を増やしてきたわけではありません。


 読者の中には、
「10年で10戸……結構ゆっくりなんだな。」
と思われる方もいるかもしれません。


 しかし、私はこれくらいのペースで良かったと思っています。 


私が探していたのは、
購入した時点で、賃貸に出しても成り立ち、将来売却しても利益を出せる可能性が高い中古物件。 


そんな物件を、一つひとつ慎重に探していました。 


ですから、早くもなく、遅くもない。 


私にとっては、ちょうど良いペースだったと思います。 


不動産は、
「買った時点で、勝ち負けは決まります。」 


だからこそ、これから不動産投資を始める方には、
「焦って買わないでください。」
と言いたい。 


時間をかけてでも、慎重に物件を探してほしいと思います。 


そして、取引する金融機関が増えていった


 日本政策金融公庫とオリックス信託銀行との取引から始まった私の不動産投資。


 その後、少しずつ取引する金融機関が増えていきます。 


そのきっかけは、意外にも**「人との出会い」**でした。 


徳島銀行(現在の徳島大正銀行)


まず、徳島銀行(現在の徳島大正銀行)です。 


第41話、
「購入のスピードが加速する」
にも登場した男性営業マン。

この方が、ある物件を紹介してくれました。 


そして、その営業マンから、
「融資なら徳島銀行の担当者を紹介しますよ」
ということで、徳島銀行の営業マンを紹介してもらいました。


 さらに驚いたことに、その銀行の営業マンが、
私と同じ大学の出身だったのです。 


そこから話が一気に盛り上がりました。


 不動産の話。

 私の経歴。 

そして、お互いの大学時代の話。 


いろいろな話をしているうちに、融資の話もトントン拍子に進み、
徳島銀行から融資を受けることになりました。


 振り返ってみると、これも一つの「縁」でした。


 紀陽銀行


 次は、紀陽銀行です。


 実は紀陽銀行との付き合いは、もっと昔から始まっていました。


 私が29歳の時に結婚後の為に購入した物件に関連して、紀陽銀行の口座を開設したのが最初でした。


 つまり、ずっと昔から住宅ローンの決済口座として口座を持っていた銀行です。 


それから長い年月が経ち、私が50歳前後になった頃、京都の中古ワンルームを購入する際の融資で「一度、紀陽銀行にも融資の相談をしてみよう。」と思いました。


 とはいっても、
「たぶん難しいだろうな。」
くらいに思っていました。 


いわば、ダメ元です。


 そこで、自宅近くの紀陽銀行の支店に立ち寄った際、受付の女性に、
「不動産融資について相談したいのですが……。」
と話しました。 


すると――
なんと、すぐに支店長につないでもらうことができました。 


そして、その支店長から、
「不動産の融資を担当している別の支店がありますので、そちらに連絡しておきますので、相談してみてください。」
と支店と担当者を紹介していただきました。   


そして、紹介された営業マンと話をしてみると、
なんと、その方も私と同じ大学の出身でした。😂 


徳島銀行の時も同じ大学。 


そして、紀陽銀行でも同じ大学。 


これには私自身も、
「世の中、面白い縁があるものだな。」
と思いました。


 話は当然、盛り上がります。 


不動産の話だけではなく、大学時代の話なども交えながら話をしているうちに、融資の話もトントン拍子に進んでいきました。


そして、紀陽銀行からも融資を受けることになりました。 


「なんでも頭を突っ込んでみる」 


徳島銀行は、不動産仲介の営業マンとの出会いがきっかけでした。 


紀陽銀行は、昔から持っていた口座がきっかけでした。 


どちらも、最初から、
「この銀行から融資を受けよう。」
と綿密な計画を立てていたわけではありません。 


人との出会い。 

昔からの取引。 

ちょっとした相談。

 そして、
「とりあえず聞いてみる。」
という自分自身の行動。 


そこから、新しい金融機関との取引が始まりました。


 不動産投資をしていると、
「どこの銀行が一番融資してくれますか?」
と聞きたくなるものです。


 もちろん、それも大切です。 


しかし私は、それ以上に、


「自分から動いてみること」


が大切なのではないかと思っています。 


ダメなら、
「今回は無理でした。」
それだけです。 


でも、もしかすると、
「できますよ。」
と言ってくれるかもしれない。 


だから私は、
「なんでも頭を突っ込んでみる。」
ようにしています。


 そして、その積み重ねが、少しずつ私の金融機関とのネットワークを広げていきました。 


不動産投資に限らず、
「動かなければ、何も始まらない。」


 「無理だろう」と自分で決めつける前に、まず聞いてみる。


 私は、これまでの経験から、そんなことも学びました。 


次回予告 

【実録】

忠岡マンション再生物語 第59話
「金融機関によって、こんなに違う。」 


日本政策金融公庫、オリックス銀行、徳島大正銀行、紀陽銀行。
同じ「融資」でも、金融機関によって考え方はまったく違います。 


さらに、その後に取引することになった信用金庫や信用組合。


 担当者との出会い、支店との相性、そして融資姿勢。


 そして、大阪信用金庫と私がつながった、ちょっと意外なきっかけもあります。
「えっ、そんなことがきっかけで銀行と取引が始まるの?」
と思われるかもしれません。 


私が実際に経験してきた金融機関との付き合いを通して、
「融資を受ける」ということは、一体どういうことなのか。 


そして、
「金融機関を自分のチームの一員にする」とは、どういうことなのか。
具体的にお話ししていきます。