忠岡のマンションが満室になった時、もちろん嬉しかったです。
しかし、その瞬間、私の頭に浮かんだのは、「ここからが本当のスタートだ。」という思いでした。
満室はゴールではありません。
どうすれば入居者様に喜んでいただき、安心して、そして長く住んでいただけるのか。私の関心は、そのことへ移っていました。
実はこれは、区分マンションを賃貸していた頃から変わらない考え方です。
入居されて間もない方ほど、必ずと言っていいほど、困ったことや心配事をご連絡くださいます。
設備のこと。
生活のこと。
近隣のこと。
初めて住む場所だからこそ、不安になるのは当然です。
私は、「困ったこと」と「心配事」は、少し対応を変えています。
困ったことについては、できるだけ早く対応することを心掛けています。
そして、対応して終わりではありません。
ショートメッセージでやり取りを続けながら、「問題は解決しましたか?」「安心していただけましたか?」と確認するようにしています。
一方、心配事については、できるだけ現地へお伺いします。
実際にお話をお聞きすると、本当の原因は別のところにあることも少なくありません。
だから私は、入居者様のお顔を見ながら、本当に納得していただけたかを確認するようにしています。
建物をきれいにすることは、お金を掛ければできます。
しかし、「この大家さんなら安心して暮らせる。」そう思っていただける関係づくりは、お金では買えません。
私は、それこそが長く住んでいただくために最も大切なことだと思っています。
私が目指しているのは「忠岡で一番住みやすいマンション」
私は、ただ満室を維持したいとは思っていません。
目標は、「忠岡で一番住みやすいマンション」をつくることです。そのために、細かなところまでこだわっています。
① エアコン

2LDKの各住戸にはエアコンを2台設置しています。
特に通路側の洋室には窓用エアコンを採用し、室外機を共用通路に置かないことで、スッキリとした通路を確保しています。
窓用エアコンを標準装備しているマンションは珍しいと思います。
また、新しく入居された方には、私自身が使い方をご説明するためにお部屋へ伺います。
その時間が、大家と入居者様がお互いの顔を知る最初の機会にもなっています。
② 宅配ボックス

宅配ボックスはフルタイムロッカー社製を採用しています。
各戸専用の暗証番号で利用でき、万一トラブルが発生した場合でも、入居者様がフリーダイヤルで直接サポートを受けられる仕組みになっています。
私に電話がかかってきても、「宅配ボックスの横に記載されているフリーダイヤルに連絡してください」
とだけお伝えし、それ以降は全く私には電話は入ったことはありません。
③ ゴミ庫

ゴミ庫は同じスタイルで、スチール製とステンレス製が有りました。
束田光陽さんに相談し、「資材価格が高騰しているこのインフレの時代だから、良いものを長く使われることをお勧めします」とのアドバイスを受け、ステンレス製を購入し、設置いたしました。
初期費用は掛かりましたが、サビや汚れに強く、長く使えることを重視した選択です。
④ 駐輪場・バイク置場

自転車は風で倒れにくいようサイクルラックを設置しています。
また、原付だけでなく、中型・大型バイクにも対応できるスペースを確保しました。夜間にはセンサーライトが点灯し、防犯面でも安心して利用していただける環境づくりを心掛けています。
⑤ 防犯カメラ

駐車場側には防犯カメラを設置しています。目的は二つあります。
一つは、1階にお住まいの入居者様に安心して生活していただくこと。
もう一つは、駐車場内で万一トラブルが発生した際の記録を残すことです。防犯カメラは、「監視するため」ではなく、「安心して暮らしていただくため」の設備だと考えています。
⑥ ソーラーライト

南向きという立地を活かし、外構にはソーラーライトを設置しています。昼間の太陽光を利用し、夜には柔らかな灯りでマンション全体の雰囲気を演出しています。環境にも優しく、夜遅く帰宅された入居者様がホッとできる空間づくりを目指しています。
私は、「家賃が少し高くても、このマンションに住みたい。」そう思っていただけるマンションづくりを、これからも続けていきたいと思っています。
満室はゴールではありません。
入居者様との信頼関係を築きながら、一緒にマンションの価値を育てていくこと。それこそが、私の考える賃貸経営です。
次回予告
【実録】忠岡マンション再生物語㉛
「どれだけ税金を払うねん!」