月日の経つのは早いもので「芒種」から二十四節気「夏至(げし)」の初候「乃東枯(なつかれくさかるる)」(二十八候/七十二候)(6/21~6/25)となります。「乃東(なつかれくさ)」とはウツボグサの古名で、冬に芽を出し、春から初夏に紫色の花を咲かせ、緑が溢れる季節の夏至の頃に花穂(かすい)が黒ずみ、まるで枯れたように見えることから、古人(いにしえびと)は、他の植物が青々と繁っていく中ひっそりと枯れていくというさまをみて、世の無常を重ね合わせたのかもしれません。

 また、夏至と重なる満月は、「ストロベリームーン」と呼ばれています。アメリカ先住民が、満月に独自の名前をつけることで、季節の移り変わりを捉えていた伝統に由来するもので、6月は野いちごの収穫時期で、そのことから「ストロベリームーン」と名付けられたと言われています。

 

満月6/21午後20:00撮影)

 

 

ケリ