セッカ

 

 この季節、通勤の朝の時間帯にセッカが駅構内でさえずってます。といっても当然のことながら、セッカの「ヒィッヒィッヒィッ」というさえずりを模した人工音です。駅構内で必ず耳にする「ピーン、ポーン」音や「鳥のさえずり」の音は、「誘導チャイム(誘導鈴)」といって、目の不自由な方にとって大切なものなんです。「鳥のさえずり」の音は、一年を通じウグイスやホトトギス、キビタキ等々、季節によって変わり、私にとって日常のあわただしい中で一時の癒しにもなっています。

 一方、里山の原風景が今も残る田園地帯では、今の時季、澄んだ夏空の日にはヒバリと競うように鳴いて飛んでいて、清涼感のあるさえずりに、時として暑さを忘れさせてくれます。