ジョウビタキ(メス)

 

 桜がようやく開花した広大な河川敷の一角にある都市公園で、いまだ残留のジョウビタキのメスに出会いました。小さな池を周回していると、先回りをするかのように地上に降りては採餌し近くの枝にとまり、撮ってくれと言わんばかりにベストポージングをします。
 「渡り」の区分では、基本的に日本に越冬のために10月前後に渡ってきて、3月頃にまた北の方へ繁殖のために渡っていく「冬鳥」とされていますが、20数年前に、ごく少数ながら北の繁殖地に帰らず国内での野生の繁殖報告がなされ、その後、本格的に国内で繁殖が確認されはじめたのは2010年頃からといわれています。場所は長野県の別荘地だったそうです。それ以降、山梨県や岐阜県、兵庫県、鳥取県でつぎつぎと繁殖が確認され、すっかり「冬鳥」ではなくっている場所があるといわれています。もしかすると近い将来、国内の比較的標高の高い地域が繁殖地となる可能性もあながち否定できません。

 それにしても、いつまでいるんでしょうか。逆に気がかりになります。