ヒバリ

 

 ヒバリがさえずり空高く飛ぶ野の情景をあらわした「雲雀野」という言葉があるほど、のどかな里山の田園風景の春の風物詩にもなっています。

 ヒバリ(オス)の”さえずり”に関して、繁殖期になると縄張りの主張や侵入者に対する威嚇など、常に防衛行動と関係があると言われており、ある研究によると、空や地上で日中の約14%もの時間さえずっていたとの報告もあるそうです。ちなみに、メスはさえずりを行わず、短い鳴き声を発するだけです。

 

「うつくしや雲雀の鳴し迹(あと)の空」(小林一茶)

「昼飯をたべに下りたる雲雀哉」(小林一茶)

 

 

 

畦道のわずかな草むらに身を隠していたヒバリが冠羽をたててこちらの様子を伺っています。あの”土偶顔”がたまらないです。