今日から、二十四節気「雨水(うすい)」の次候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」(五候/七十二候)(2/24~2/28)となります。暦の上では、春霞(はるがすみ)がたなびき、遠くに見える山や景色がぼんやりとかすんで見えるころです。たなびく霞(かすみ)は、正に歌詞「春は名のみの 風の寒さや」ではじまる、吉丸一昌(よしまる かずまさ)作詞、中田章(なかた あきら)作曲による日本の歌曲『早春賦』を絵に描いたような幻想的な光景をつくりだします。
さらに、ドイツ民謡の旋律に、「かすみか雲か はた雪か」の歌い出しではじまる日本語歌詞を載せた唱歌『霞か雲か(かすみかくもか)』も想起されます。
『霞か雲か』(作詞:加部巌夫)
かすみか雲か はた雪か
とばかり匂う その花ざかり
百鳥(ももどり)さえも 歌う(うとう)なり
かすみは 花を へだつれと
隔てぬ友と 来て見るばかり
うれしき事は 世にもなし
かすみて それと 見えねども
なく鶯に さそわれつつも
いつしか来ぬる 花のかげ
「冬鳥」と”春を告げる花”のコラボ
春を告げるマンサクの花のほのかな甘い香りに誘われて、未だ残留の「冬鳥」ジョウビタキ(メス)がやってきました。慣れ親しんだ地を離れ、北へ旅立つ日もそう遠くはなさそうです。これまでにたくさんの出会いをありがとう!!