秋の名残を惜しみつつ冬に向かう初冬の到来を感じた1日でした。木々が葉を落とし裸木で立つさまや、冷たい北風にさらされ枯れはてた寂寞荒涼たる野に身を置いて、じっくりこの1年を振り返る機会ともなりました。

 

 

 

ジョウビタキ(メス)

 

 寒々として静まり返ったお山の池のほとりの雑木林で、1羽のジョウビタキのメスに出会いました。その盛んな鳴き声が、どこか悲壮感に満ちていて、それでいてその逞(たくま)しさに惹かれました。自然界にあって寒さの到来は命をつなぐ闘いの始まりでもあるといえるのではないでしょうか。

 

「初冬や 訪はんと思ふ 人来ます」与謝蕪村

(会いたいと思っていた人が来てくれたら嬉しいだろうに。)

(完コピ「初冬や 訪はんと思ふ ”鳥”来ます」さすらいバーダー)