ツグミ

 

 ツグミが両脚を踏ん張り、土中からミミズを引っ張りだそうとしていました。ツグミの奮闘ぶりもさることながら、ミミズも身をよじって必死に土中に潜ろうとしていましたが、ついに力尽き、ツグミとミミズの"ちからくらべ"の勝敗は、当然ながらツグミに軍配があがりました。

 夏季にシベリア中部や南部で繁殖し、10月~11月頃になると日本へ”冬越し”のために大群で飛来する「冬鳥」の代表格です。日本に飛来すると群れを解き、田畑や林野に散らばって生息し、3月半ば~4月下旬頃に再び群れで北へ帰ります。

 両脚を揃えて数歩ぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩き、体を45度に傾けて静止し、そしてまた両脚を揃えてぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩くのを繰り返すツグミ独特の「ホッピング」は、採餌の際によく見られる行動だといわれています。

 

➀両脚を踏ん張り、力づくで土中のミミズを引っ張り出そうとしています。

 

②ミミズも土中に潜ろうと身をよじり、ツグミとの”ちからくらべ”。

 

 

③抵抗も空しくついにミミズも力尽きました。

 

④「どんなもんだい!」とでも言いたげなツグミのポージング。