ー四季ごよみー

 

 気づけば、既に二十四節気「立夏」にかわり二十四節気「小満」の初候「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」(二十二候/七十二候)(5/21~5/25)を迎えています。

 「小満」とは、草木が茂り満ち始めるという意味で、立夏から始まった夏が、さらにいっそう夏めいてくるのが小満の頃です。

 周囲の田んぼの若苗もしっかり根付き、さわやかな初夏の風に乗って揺らいでいます。一方で梅雨を思わせる、むしむしとしたぐずついた天気が続く「走り梅雨」の時季にもあたります。

 この時季、餌となる虫が湧き、過ごしやすい穏やかな日和に合わせる様に、野辺の鳥達も子育てまっしぐらの季節を迎えています。

 

ー撮影後記ー

 

 休耕田のそばにある雑木林から、ホオジロの親鳥の鳴き声に呼応するように、餌をねだるヒナの微かな鳴き声が聞こえてきました。

 時雨の晴れ間をぬって、虫を嘴いっぱいに咥えた親鳥が、大きな鳴き声を絶えずあげながら、あたりを注意深く見回して、ひっきりなしに雑木林のヒナたちに餌を運ぶ姿がありました。

 もうすぐしたら、元気な幼鳥たちに出会える日もそう遠くはなさそうです。

 

ホオジロ

 

 

 

 

 

ー撮影後記ー

 

ハマシギ

 

 満潮を迎えた河口干潟に、夏羽にすっかり換羽したハマシギの群れ飛ぶ姿がありました。当初の数羽の集団から、日を追うごとに群れが膨らんできました。

 

 

 

 

ー撮影後記ー

 

キョウジョシギ

 

 10数羽のキョウジョシギが、炎天下の干潮時間帯になると、貝殻で敷き詰められたカキ礁の河口干潟へ採餌に姿を見せます。でも、余程目を凝らさないとチョット見すぐにその姿を見つけるのは容易ではありません。一見艶やかなカラフルな羽色模様も巧みなカモフラージュになっているようです。

 耳を澄ますと、上にややそりかえったくちばしで貝殻や小石などをひっくり返す「カチャカチャ」という乾いた音がする方向に目を向け、ようやくその姿が確認できます。英語名の「Ruddy Turnstone」はその習性から名付けられたそうです。

 

直射日光の反射で、カキ礁の貝殻の白さと陰影でその姿を確認するのは容易ではありません。

 

 

上がオス、下がややダークがかったメスです。

 

 

海の碧さが、よりキョウジョシギの羽色模様の艶やかさを引き立たせます。

 

 

 

 

 

ー撮影後記ー

 

 大海原に面した河口干潟に足を運びました。主に右岸から観察を行いました。

 

 

 干潮時間帯と重なり、広大な砂州がひろがる浅瀬の沖合には多くのカモメやミヤコドリなどの群れの姿がありました。

 

 

 

 

キョウジョシギ

 

 防波堤に沿って河口下流へ歩を進めていくと、護岸岩礁に10数羽ほどのキョウジョシギの姿がありました。換羽の進行は個体によって異なり同じ種でも見た目がバラバラのようです。

 スマートなシギ類のイメージとちょっと異なり、嘴が短く短足のずんぐりとした体形です。夏羽のオスは、頭部から胸にかけて白黒模様で、背と翼は、黒と赤褐色の迷彩をほどこしたようなカラフルなまだら模様になっていて、京都の女性が着る華やかな着物の色彩に似ていることから、キョウジョシギ(京女鷸)と名付けられたとされているそうです。

 

 

 

 

 

飛翔も艶やか!

 

 

ー撮影後記ー

 

 休日を利用して、大海原に面した河口干潟に足を運びました。

 大型シギという分類があるわけではありませんが、識別の便宜上、オオソリハシシギよりも大きなものを大型シギ、ハマシギよりも小さいものを小型シギ、その間の大きさのものを中型シギと呼んでいるそうです。

 

ホウロクシギ

 

 日中の干潮時間帯に、遠くの中州で羽繕いをする姿が確認されました。

 

 

 

 夕方近くに満潮を迎え、ようやく岸辺で観察ができました。

 

 

 

 わずかな気配に気づき、対岸へ飛んでいってしまいました。