ー四季ごよみー

 

 時節は巡り、4月10日より二十四節気「清明」の次候「鴻雁北(こうがんかえる)」(十四候/七十二候)(4/10~4/14)を迎えています。暦の上では、春に飛来する代表的なツバメと入れ替わるように、日本で冬を越した雁(がん)が北国へ去っていく頃とされています。「来たる者あれば去る者あり」で人間社会とどこか符合します。

 

ー撮影後記ー

 

 海に程近い小さな池で夏羽に換羽中のツルシギに出会いました。

 ツルシギは、春と秋に繁殖地と越冬地を行き来する「旅鳥」で、春一番に渡ってくるシギとして、通称”春の使者”とも言われているそうです。

 冬羽は、上面が灰褐色で、全体的に白っぽく見える色合いですが、夏羽になると上面及び下面が黒づくめとなり、とても同じ鳥とは思えないほど羽衣の変化が顕著です。

 ツルシギに代表されるように、年齢や季節によって羽衣が変化するのが、シギチ類の魅力のひとつです。

 

ツルシギ

 

 上のツルシギは 冬羽の状態を色濃く残していますが、下のツルシギは、既に上面が黒ずんで、夏羽への換羽がかなりすすんでいます。

 

 

 

ー撮影後記ー

 

 ミユビシギやハマシギの群れから離れた波打ち際で、数歩走っては立ち止まり砂浜をつつく動作を繰り返している1羽のシロチドリのオス(繁殖期の夏羽)に出会いました。キュートなおめめに真っ白なお腹というフワモコでとってもカワユイ超小型のチドリです。

 当地では、砂浜や海岸近くの砂質の埋め立て地で繁殖する個体や越冬する群れなどが1年を通じ確認されているそうですが、護岸の整備や海浜のレジャーに訪れる人の増加で生息環境が悪化し、以前に比べ個体数が激減しているそうです。

 

シロチドリ

 

 

 

 

 

 

ー撮影後記ー

 

 波打ち際の砂浜で、ミユビシギとハマシギの群れに出会いました。冬期間中は静まり返っていた海辺も、賑やかさが戻ってきたようです。

 個体差はありますが、その多くが成鳥冬羽から成鳥夏羽に換羽中の個体で、幼鳥から第1回夏羽へ換羽中の個体もみられます。

 砂浜に波が打ち寄せるたびに、波に追われるように渚線を走り、餌取りをするミユビシギ独特の行動やミユビシギとハマシギの群れ飛ぶ様子も注目です。

 ミユビシギの場合、5月にかけて頭部から胸及び上面に黒色の軸斑と白い羽縁がある赤褐色の夏羽への羽衣の変化も観察どころです。

 

 

 

 

 

ハマシギ

 

 

 

ミユビシギ

 

 

左右がミユビシギ、真ん中がハマシギ

 

ー四季ごよみー

 

 春爛漫の二十四節気「春分」がすでに過ぎ、4月5日から清浄明潔「清明」の初候「玄鳥至(つばめきたる)」(十三候/七十二候)(4/5~4/9)を迎えています。

 毎年きまって、ちょうど桜が満開を迎え、花びらが散り出した頃に、ツバメの姿を見かけるようになります。春の清々しい澄み渡った空に餌獲りや巣作りにツバメが忙しく舞っていました。低気圧で餌となる小さな虫が低く飛ぶことから、古より「燕が低く飛ぶと雨が降る」ということわざもあります。

 

 

ー撮影後記ー

 

 春の麗らかな日差しに誘われ、休日を利用して、砂浜がつづく海辺に出かけました。貝殻が打ち上げられた波打ち際をものすごいスピードで駆け抜けたかと思うと、突然ピタッととまったり、突然方向を変えたりして採餌するシロチドリに出会いました。

 ポテッとしたちっちゃな体でチンと立った姿がなんとも言えずカワユイです。

 当地では、繁殖をする個体群と越冬をする個体群さらに留鳥として繁殖し越冬もする個体群が1年を通じて観察できるそうですが、近年、生息環境に適する砂浜や海岸の整備やレジャー人口の増加などで、これまで以上に個体数の減少が危惧されているそうです。

 

シロチドリ

 

 

 

 

ー撮影後記ー

 

 海辺で、北へ向けた旅立ちを控え、羽を休めているユリカモメの群れの中に、冬羽のキュートな白い顔の個体に混じって、すでに夏羽に変身した黒い顔の個体や換羽中のすすけ顔の個体がいました。以前にも増して”黒仮面”の個体が増えています。

 

ユリカモメ