ー撮影後記ー
梅雨の中休みの里山の田園地帯では、澄み渡った美空に留まって高らかにテリトリーソングを披露するヒバリの姿がありました。
古くは、大伴家持が『うらうらに照れる春日に雲雀上がり心悲しも独りし思へば』(万葉集)と詠っていたり、松尾芭蕉(永き日を囀り足らぬひばりかな)などの句で、のどかな日本の田園風景の春の風物詩として多数詠われていますが、「揚雲雀(あげひばり)」といわれる空中さえずりよりも、実際は地上さえずりの方が主なようです。
休耕田に、複雑で軽やかなメロディーを延々と奏でる”ナポレオンハット”(きりっと立ち上がった冠毛)に土偶顔のオスのヒバリがいました。
ちなみに、鳥類が長時間に渡って途切れることなく鳴き続けることができるのは、文献によれば、肺の周囲に気嚢(きのう)という空気を循環させる袋がいくつかあり、この働きにより肺が常に新鮮な空気で満たされ、気嚢をしぼませて口から息を吐いた時にも、別の気嚢から肺に新鮮な空気が送られていることによるものだそうで、この気嚢は、鳥類の祖先ともいわれる獣脚類(恐竜)も持っていたと考えられているそうです。
ヒバリ(オス)























