『マザーウォーター』『奇妙なサーカス』『海月姫』の話 | CIGARETTE AND RAMENSOUP

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『マザーウォーター』




まったりほっこりゆるーい邦画が見たい、そんなときってあるよね、サブカル女子ならさ。ってことで借りたわけだが、最初の40分までは、そうそうこういうのが見たかったんだよってなってたけどそっからはもうずっと一緒。さすがにもう少し変化がほしかった。CMみたいな映画です。CMの尺くらいでちょうどいいです。ええ感じのCMを無理矢理2時間に伸ばしたんちゃうかくらいの。
あまりに変化もストーリーも無いもんだから、気にしなくていい細かいことがだんだん気になってくる。このオバアのキャラうっとおしいわあ、だいたいこんなひっつめ髪の婆きょーびおらへんやろ、ほんでこの赤子、なんで犬みたいな名前やねん、小林聡子と小泉今日子は役者に染まり過ぎて喋り方に人間味が無さ過ぎる、お芝居過ぎて感情が無さ過ぎて日常的ムービーのはずなのに少し違和感。最後、人との関わりって大事だよね~みたいな道徳の押し売り的な流れも鬱陶しかった。ちなみにこういう層がインスタとかにいるのも俺は嫌いである。
ほんで最大の欠点は京都でロケをしているにも関わらずほとんど京都らしさは感じられなかったということ。役者はバリバリ標準語なんも輪にかけて違和感。晩ご飯食べにおいでよ、ゆうて洋食かえ!てなったし(笑)カフェの内装もこれまた全然味が無い。山も谷も無いのだからせめてもう少し映像美で見せてほしかったなあと思った。やっぱり色彩が私には薄過ぎた。たまにはこういうのもいいかなーと思たけど、せめて、もう少しだけ、色やスパイスがほしかった。



『奇妙なサーカス』


これはこれでまた胸焼けである。知っとってんけどさ。園子音は俺あんま好きじゃないってこと。好きじゃないってか、明らかに下品も下品で、私が見ても恥ずかしくなるくらい中二病にもほどがあるだろっていう捻りの無さ、過大評価され過ぎなことは明らかだと思う。愛のむきだしはまだしも、他の作品ははっきり言ってゲロである。なのにまた見てしまった。だって誘いだけは強いんだから。功太もぱみゅも絶賛してるから。いやこれはあかん。何度も言うけどこいつのやり口は明らかださいやろ。サブカルムービーなめんなって言いたくなる。エログロでももっと斜め上に撮ってほしいんだよ直球過ぎんだよお前のはだからくそだせーんだよ。もう見たくない。まだ評価される前の作品だったのかもしれない、ケータイがガラケーだったからああちょい古い作品なんだなって思た。
何度も言うが、本当に恥ずかしくなるくらい捻りが無い。サーカス?シスター?血?切り傷?車椅子?ピアス?おっさんと幼女?洋館?精神病?夢か現実か小説か?リアル中学生が撮ったんじゃねーかって感じよ、まじで。エロ要素は相変わらず直球でただただ気持ち悪いだけ、美しさが無い。病み要素も本当に安っぽい。しかもぐだぐだと長い。
唯一良かったのはいしだ壱成がゲロ美しかったこと(笑)
見てよこの感じ!↓


いしだ壱成が出なかったらFランだったのがこれでギリDに滑り込んだ感じすかね。彼は最高ですね。



『海月姫』




とまあ自分で選んだくせに文句タラタラのあとの安全パイ。最近フェードアウトしてるのが本当に残念で仕方無いのだが能年玲奈は数少ない、わりと好きな顔なので楽しみながら見れた。男が女装してるのも好きだし、ファッションも好きだし、オタク喪女も好きだし、イライラ要素が無かったので終始ストレスフリーであった。
オタク喪女たちの感じ、普通の学生生活を送った人にはピンとけえへんねやろけど、私としてはわりとリアルかもなあと思いました。完全に高校を思い出しましたね。あくまで漫画の中のキャラみたいな感じで描いているのだけれどほんまにオタクってトリッキーですからね。信じられへんと思うけどまじでおるからこーゆー奴っていう。てか高校の奴らほとんどこんな感じやったでみたいな。太田莉奈と篠原ともえはナイスだった。

衣装デザイン、美術のセンスも立ってて良かった。キャストの選びも良かった。恋愛ストーリーになりそうで最後全然ならなかったのも良かった。
女装の子が、男のとき全然パッとせーへんのにすごいかわいくなってたのが良かったですね。こーゆーファッション好き過ぎてる若者見るん好きなんです。しかも映画でしか見られへん、何系でもない色の取り合わせがね、映画ならではです。