問題5. 以下の<選択肢>にある文は、<パラグラフ文例>にある<A>~<D>のいずれかのトピックセンテンスである。それぞれに該当する<パラグラフ文例>を記号で答えよ。
<選択肢>
a. 授業運営に関しては出席者が少人数であることの メリットを生かすためにできる限りの柔軟性を持たせている。
b. 後者は授業に時代性や生活世界のリアリティーを導入するための配慮である。
c. 対話的な授業を実現する上で筆者は特に2つの点に留意している。
d. 前者に関しては、記号論の学びをタームの表面的な理解に終わらせず、言語や情報に対する新たな認識方法、すなわち“素朴な客観主義”を超えた関係論的、非実体論的な言語・情報観の獲得へと結びつけるための配慮である。
<パラグラフ文例>
<A> そのためには、教師は単にタームの解説をするだけでなく、学生が自己の理解を再構成するための手助けをすることが要求される。そこで筆者は教室においてしばしば「身近な具体例を挙げて」、「それ は要するにどういうこと?」といったごく単純な発問を個々の出席者に執拗に投げかける。
<B> 一つは学生に具体化・抽象化を促す発問を頻繁に投げかけること、もう一つは学生からの持ち込みのメディアテクストを積極的に読解の題材として用いることである。
<C> 学生に物事から読み取る意味が無意識のうちに特定の価値観やコンテクストの制約を受けていることを実感させるためには、教科書を離れて現実のメディアテクストと向かい合い、学生と教師とを交えて分析し合うことが効果的である。その際に用いるメディアテクストは、学生自身の価値観やコンテクストを問う以上、彼/彼女らの“いま”、すなわち時代性や生活世界にとってリアリティーのあるものでなければならない。その意味において、読解の題材はすべてを教師が準備するのではなく、むしろ学生側から気になる対象を持ち寄らせることが望ましい。
<D> ここでいう少人数のメリットとは、筆者が出席者個々の反応をその場で子細に感じられることであり、また反応に応じて必要な処置を柔軟に取れることである。これらのメリットは記号論の学びにおいて不可欠な対話的な授業の実現に大きく資するものである。
<Answer>
<d. 前者に関しては、記号論の学びをタームの表面的な理解に終わらせず、言語や情報に対する新たな認識方法、すなわち“素朴な客観主義”を超えた関係論的、非実体論的な言語・情報観の獲得へと結びつけるための配慮である。> そのためには、教師は単にタームの解説をするだけでなく、学生が自己の理解を再構成するための手助けをすることが要求される。そこで筆者は教室においてしばしば「身近な具体例を挙げて」、「それ は要するにどういうこと?」といったごく単純な発問を個々の出席者に執拗に投げかける。
<c. 対話的な授業を実現する上で筆者は特に2つの点に留意している。> 一つは学生に具体化・抽象化を促す発問を頻繁に投げかけること、もう一つは学生からの持ち込みのメディアテクストを積極的に読解の題材として用いることである。
<b. 後者は授業に時代性や生活世界のリアリティーを導入するための配慮である。> 学生に物事から読み取る意味が無意識のうちに特定の価値観やコンテクストの制約を受けていることを実感させるためには、教科書を離れて現実のメディアテクストと向かい合い、学生と教師とを交えて分析し合うことが効果的である。その際に用いるメディアテクストは、学生自身の価値観やコンテクストを問う以上、彼/彼女らの“いま”、すなわち時代性や生活世界にとってリアリティーのあるものでなければならない。その意味において、読解の題材はすべてを教師が準備するのではなく、むしろ学生側から気になる対象を持ち寄らせることが望ましい。
<a. 授業運営に関しては出席者が少人数であることの メリットを生かすためにできる限りの柔軟性を持たせている。> ここでいう少人数のメリットとは、筆者が出席者個々の反応をその場で子細に感じられることであり、また反応に応じて必要な処置を柔軟に取れることである。これらのメリットは記号論の学びにおいて不可欠な対話的な授業の実現に大きく資するものである。
問題6. 問題5の<パラグラフ文例>は、「授業運営における留意点」という小見出しのついた論文中の一節である。<A>~<D>を、論旨を踏まえて適切な順序に並べ替えよ。
<Answer>
<c. 対話的な授業を実現する上で筆者は特に2つの点に留意している。> 一つは学生に具体化・抽象化を促す発問を頻繁に投げかけること、もう一つは学生からの持ち込みのメディアテクストを積極的に読解の題材として用いることである。
<d. 前者に関しては、記号論の学びをタームの表面的な理解に終わらせず、言語や情報に対する新たな認識方法、すなわち“素朴な客観主義”を超えた関係論的、非実体論的な言語・情報観の獲得へと結びつけるための配慮である。> そのためには、教師は単にタームの解説をするだけでなく、学生が自己の理解を再構成するための手助けをすることが要求される。そこで筆者は教室においてしばしば「身近な具体例を挙げて」、「それ は要するにどういうこと?」といったごく単純な発問を個々の出席者に執拗に投げかける。
<b. 後者は授業に時代性や生活世界のリアリティーを導入するための配慮である。> 学生に物事から読み取る意味が無意識のうちに特定の価値観やコンテクストの制約を受けていることを実感させるためには、教科書を離れて現実のメディアテクストと向かい合い、学生と教師とを交えて分析し合うことが効果的である。その際に用いるメディアテクストは、学生自身の価値観やコンテクストを問う以上、彼/彼女らの“いま”、すなわち時代性や生活世界にとってリアリティーのあるものでなければならない。その意味において、読解の題材はすべてを教師が準備するのではなく、むしろ学生側から気になる対象を持ち寄らせることが望ましい。
<a. 授業運営に関しては出席者が少人数であることの メリットを生かすためにできる限りの柔軟性を持たせている。> ここでいう少人数のメリットとは、筆者が出席者個々の反応をその場で子細に感じられることであり、また反応に応じて必要な処置を柔軟に取れることである。これらのメリットは記号論の学びにおいて不可欠な対話的な授業の実現に大きく資するものである。