それでは、
数少ない試飲でしたが、厳選に厳選を重ねた、
“私の毎日豆乳”の結果を発表したいと思います。
1位…麦芽のコーヒー味
2位…アールグレイ風味の紅茶味
これらを飽きないよう交互に飲みたいと思います。
皆様、色々な情報ありがとうございました。
m(_ _ )m
さて今日は、初めての食事、好みの変化、そして謎の習慣と…
食についての話題を中心に、色々記録していきたいと思います。
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いつものように、間仕切りカーテンを背にし、車椅子に座っていた。
すぐ左には離れないようピタリとベッド。
前にはテレビがあり、その左には私の枕があった。
その枕の上には妙な文字が縦に並んでいる。
【左、上、右、上、…】
なんとなく不思議に思い、なんとなくお母さんに尋ねた。
「床ずれしないように寝返りさせていたのよ。看護師さんが。」
「ふ~ん」と、私はそんなに気にはならなかった。
それよりも気になっていたことがあったのだ。
これから始まるランチタイムである。
口からの栄養補給が始まるのだ。
妙な文字列のことを尋ねているとき、お母さんはセッティングをしていた。
「これから食べるんだってー。なんだろねぇ~」
と言いながらお母さんは、私の胸の前あたりまで、
ゴロゴロと、飾り気のないテーブルを移動させた。
しばらく待っていると、高級レストランのウエイトレスのように、
面白おかしく看護師さんはやって来て、テーブルに“それ”を置いた。
場を和ませようとしたのであろう…
わざとらしく丁寧に置かれた“それ”だが…
“食べ物”ではなかった。
“飲み物”だった…
がっかりした…
お母さんに注意点を述べた看護師さんは、おずおずと下がった。
そして私は、耐え難い食事を、おずおずと始めるのであった。
お母さんはスプーンですくい、私の口へ。
『何だこれは…強烈に不味い!味がない!』
まるで、工作の時間に使っていたあの“のり”を、
お湯でゆるゆるに溶いたような代物であった。
聞いたことはあるが、食したことのない“重湯”である。
お母さんは続けて食べさせようとする。
「もういらない」…と私。
お母さんは考えたのだろう…
次の日、“秘密のアイテム”を持ってきたのである。
それは、私の大好きな、
“ごはんですよ!”
そして、酷く不味い工作の“のり”は、美味しい佃煮の“のり”によって、
この上ないご馳走に変化したのだった。
当たり前だが言わせてもらう。
味というのはとても大事だ。
もちろん看護師さんには内緒である。
出されるもの以外は食べさせないよう、言われていた。
でも、少しなら?食べないよりは?とお母さんは考えたのだろう。
私は我儘である。
段々固形の粒が増えていくたびに、そのアイテムの種類も増えていった。
そして普通のお粥になる頃には、細かく刻んだお新香まで登場するのであった。
調子に乗った私は、お母さんに駄々をこね、飴が欲しいとしきりに頼んだ。
その時の私は、お母さんに言えば何でも通ると思っていたのだ。
救いようのない我儘姫である。
何故だか、異様に甘いものが欲しかったのだ。
しつこく「飴、飴、飴、飴」と言っていたそうだ。
お母さんが帰るときは必ず、3つぐらいの飴をもらい、
枕の下に隠していたのを鮮明に憶えている。
その行為だが、それは安心を意味していたのだろうか…
その後に移ったリハビリ病院でもやっていた行為なのだ。
リハビリ病院では、枕の下に飴を隠す以外にも、
枕の横にも好きな食べ物を隠していた。
大事なものが入っているから開けないで、と言わんばかりのポーチに、
倒れる前から好きだった“柿ピー”の小袋をたんまりと…
その“柿ピー”だが、
倒れる前は、“ピー”よりも“柿”が好きで、
“ピー”はほとんど捨てていたのだ。
それが、リハビリ病院に来て食べてみると、
これまた何故だか異様にピーナッツの方が美味しく感じたのだ。
好みの変化である。
それから甘いものだが、飴だけではおさまらず、サイドテーブルの引き出しに、
アーモンドチョコやクッキーなどを、たくさん隠し持っていたのだ。
甘いものなど、倒れる前はまったく見向きもしなかったのに…
好みの変化である。
これらおやつを、看護師さんの目を盗み、食べまくっていたのだ。
さぞかし手に負えない、問題児患者だったことであろう。
何故なら私は、食事制限を受けていたからなのである。
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驚くことにその隠す行為ですが、いまだに止められないのです。
さすがに今は食べ物ではありませんが、枕の下や横に、
色々と必要なものをたくさん置いているのです。
隠しているというわけではないですが、自分の中では近いかもしれませんね…
実に不思議です。
倒れる前には全くなかった習慣なのです。
退院した後の家の中でも、寝たきりになったこともあり、
一人で寝ていることが多かった為、自分の中では必要行為であると認識し、
続けているのかもしれません。
そして、この“隠す行為”を経験し、思うことなのですが、
安心する物に囲まれた自分のベッドの上が、
一番安心で一番安らげる場所であると、
潜在意識として刷り込まれたのではないでしょうか。
今でも、寝たきりではありませんが、やはりベッドで寝ころんでいる時が、
一番ホッとする、私のくつろぎタイムであることには、間違いありません。
初めて車椅子に座らされ、
初めてベッドから離れたときに感じた、
とてつもない恐怖を想い出します。
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