【愛糸】
成沢 晃(なるさわ あきら)
最愛の彼女、瑠弥(るみ)を事故で亡くした。
《「あっくん大好き」》
あの言葉…あの笑顔はもう二度と出会えない…
毎日…どんな時も瑠弥の事は忘れた事が無かった。
そんな日が続いた2年後ー
たまたま近所の花屋へ立ち寄った。
「いらっしゃいませ」
声をかけてきた女性店員を見てハッとした…
『瑠弥…?』
「え…?お客様…?」
姿や格好はまるで違うが、なぜか瑠弥の存在を感じてしまい、その場で泣いてしまった。
瑠弥はもう亡くなっているのに居るはずないじゃないか…
「お客様…だ…大丈夫ですか…?“瑠弥”って…」
驚きながらも店員が優しく接してくれた。
それがきっかけで連絡を取り合うようになり、数日後には正式に付き合うようになった。
名前は紗姫(さき)。
瑠弥の事は事故で亡くなったとしか言わなかった。
しかし紗姫は行動から癖に至るまで瑠弥にそっくりだった。
瑠弥と一緒に居るみたい。
そう思えて嬉しかったが、こんな気持ちは紗姫の存在を消すようで複雑な気持ちだった。
それから1年後…
「晃に話があるの…やっぱり言っておきたいから…」
紗姫が泣きながら言ってきた。
「付き合って1年になるけど…ずっと悩んでいたの…実は…晃と花屋で出会う前に病気で入院してたの…」
『え!?入院…?』
「晃…最初に私を見て“瑠弥”って言ったよね…」
そう言うと紗姫は1枚の紙を取り出した。
それは…
《臓器移植提供書》
それを見て愕然とした…
《臓器移植提供者:川島瑠弥》
『そんな…瑠弥が…』
「最初に晃から瑠弥って言われて本当に驚いたの…」
あまりの事に言葉も出なかった…
瑠弥は生前に臓器移植提供登録をしていて万が一の時は一致する患者に提供される事になっていた。
それが紗姫だった…
『実は瑠弥と紗姫を重ねてしまう時があったんだ…本当に…ごめん…』
子供のように泣いていた。
「うん…分かっていたから…でも瑠弥さんのお陰で今こうして生きる事が出来たから感謝してるの…」
『紗姫…これからもずっと一緒に居てくれる?』
「もちろんよ…
あっくん大好きだから…」
生前に瑠弥が僕の事を呼んでいたあだ名を紗姫は無意識に口にしていた。
この日…僕らは結婚した。
成沢 晃(なるさわ あきら)
最愛の彼女、瑠弥(るみ)を事故で亡くした。
《「あっくん大好き」》
あの言葉…あの笑顔はもう二度と出会えない…
毎日…どんな時も瑠弥の事は忘れた事が無かった。
そんな日が続いた2年後ー
たまたま近所の花屋へ立ち寄った。
「いらっしゃいませ」
声をかけてきた女性店員を見てハッとした…
『瑠弥…?』
「え…?お客様…?」
姿や格好はまるで違うが、なぜか瑠弥の存在を感じてしまい、その場で泣いてしまった。
瑠弥はもう亡くなっているのに居るはずないじゃないか…
「お客様…だ…大丈夫ですか…?“瑠弥”って…」
驚きながらも店員が優しく接してくれた。
それがきっかけで連絡を取り合うようになり、数日後には正式に付き合うようになった。
名前は紗姫(さき)。
瑠弥の事は事故で亡くなったとしか言わなかった。
しかし紗姫は行動から癖に至るまで瑠弥にそっくりだった。
瑠弥と一緒に居るみたい。
そう思えて嬉しかったが、こんな気持ちは紗姫の存在を消すようで複雑な気持ちだった。
それから1年後…
「晃に話があるの…やっぱり言っておきたいから…」
紗姫が泣きながら言ってきた。
「付き合って1年になるけど…ずっと悩んでいたの…実は…晃と花屋で出会う前に病気で入院してたの…」
『え!?入院…?』
「晃…最初に私を見て“瑠弥”って言ったよね…」
そう言うと紗姫は1枚の紙を取り出した。
それは…
《臓器移植提供書》
それを見て愕然とした…
《臓器移植提供者:川島瑠弥》
『そんな…瑠弥が…』
「最初に晃から瑠弥って言われて本当に驚いたの…」
あまりの事に言葉も出なかった…
瑠弥は生前に臓器移植提供登録をしていて万が一の時は一致する患者に提供される事になっていた。
それが紗姫だった…
『実は瑠弥と紗姫を重ねてしまう時があったんだ…本当に…ごめん…』
子供のように泣いていた。
「うん…分かっていたから…でも瑠弥さんのお陰で今こうして生きる事が出来たから感謝してるの…」
『紗姫…これからもずっと一緒に居てくれる?』
「もちろんよ…
あっくん大好きだから…」
生前に瑠弥が僕の事を呼んでいたあだ名を紗姫は無意識に口にしていた。
この日…僕らは結婚した。