本格的に冬到来。
甘いかもだけど…
私はもう薄手のダウンを着てしまっています…
さて、
なかなかまとまりがないのですが…
ハリエット・ロビンソン(夢白 あや)
のシーンを中心に少し。
ネタバレ気にされる方は以下ご注意ください
ジョージ(ブランメル、朝美絢)と
再会したハリエットは
昔を思い出し
その時の悲しみ苦しみに引き戻される
舞台をつとめながら
心の葛藤や悲しみを演技に昇華する場面が
私はすごくいい場面だなと思っていて、
楽屋の鏡の前で歌い出す歌声も
悲しみ戸惑いが込められていて素敵だし
そこから舞台で演じる様子が
踊りで表現されるのですが、
葛藤、悲しみを舞台で昇華する姿が
夢白さんの踊りによって現れるんです
そして、踊り終える(終演する)と
プリンスが『ブラボーっ
』と讃える
この流れがとても素敵
奥に張り出すような
劇場空間の中
楽屋から舞台上へ
個人的な葛藤から舞台表現へ
そして一番のパトロンであるプリンスが
喝采で迎える…
好きな場面だし、
夢白さんへの信頼と最大の餞なんだと
私は感じました![]()
この流れ、
似た話がジョージ(ブランメル)との会話で
出てきます
特に大きな意味はないかもしれませんが、
同じ流れが少しリフレインして
ジョージ(ブランメル)とのやりとりでは
皮肉めいているんですよね
自分の才を成功に導き
幸せを感じながら
ほんとうは違うと感じているのかな
もちろん何がほんとうかは
正解はないけれど、
図らずも再会を果たした直後のふたりには
皮肉でしかないのだろうな
ジョージとハリエットのやり取りが
日を追うごとに繊細で
とても惹き込まれます
夜会で再会した時、
ハリエットへの気持ちを
完全に封印していたブランメルと、
再会した瞬間から
動揺して心を掻き乱されていた
感受性豊かなハリエット、
そのふたりが
湖畔の森の中でたまたま出会して、
ブランメルは完璧な封印が解けてしまい
ハリエットは自分の動揺の理由を知る
みたいな。
ふたりのやり取りから
少しずつの心の変化が感じられるのが素敵
ブランメルの部屋での別れのシーンも
ブランメルが部屋に帰ってから
ハリエットが退出するまで
結構短いんですよね、
その短い間に
ブランメルがふたりの行先に未来がないと
直前まで楽観的だった状態から
はっきりと認識して、絶望するんです。
それもあって初日はふたりの別れが
あっさりで不意打ちに感じたんですが、
だんだん感情の流れがよくわかるというか、
ハリエットが扉から出ていくのと
部屋に残ったブランメルの
そのあとのシーンの繋がりが
ひとつひとつの動きが意味を持つというか
無駄がないというか
とてもいいなと思います
ブランメルは絶望しちゃって可哀想ですけどね
あと、好きなシーンは沢山ありますが、
ブランメルとハリエットの回想シーン
場末の芝居小屋への流れも素敵ですよね
ジョージ(ブランメル)とハリエットが
生き生きして
曲も楽しげで
庶民の町の楽しい賑やかな様子が楽しくて
好きな場面でもあるんですが、
夜会から回想
回想から現在への場面展開が鮮やか![]()
![]()
すごく自然で
芝居小屋の雰囲気が好きなのもあって
繰り返し観たくなります
ちょっと変かな、何と表現したらよいかわからない
長くなったので、このあたりで。。
ミュージカル・ロマン
『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』
作・演出/生田 大和
作曲/フランク・ワイルドホーン
阪急梅田にて


