雪組 『波うららかに、めおと日和』 (2026 梅芸) ③ | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

昨日からゲリラ豪雨すごいですね雷

アメダスを見ると

中心が赤い塊が動いてきていてびっくりキョロキョロ

まだ5月なのになぁとか。

今日も気をつけなきゃかなキョロキョロ


もうすぐ紫陽花の季節だなぁと思いつつ

過去の写真から。

鎌倉に行ったのは6月だったな。



さて、雪組観劇の感想の続き…


深見龍之介(縣 千)は

瀧昌の友人で同じ海軍に所属

誰もが認めるMMKな深見さん

もともとすんなり馴染んでいましたが、

観劇するたびに

深見の人柄を繊細に感じられるようになり

とても興味深いですおねがい


女性に対して斜に構えた様子は

MMKだからウンザリしているのかなとか、

芙美子との関係も面白いなと

my初日から感じていたけど、

徐々に後半の演技が変わってきて、

ただ気に入った以上に

芙美子のことがを好きになり

真剣になっていく様子がわかるというか、

だんだんと

戦況が怪しくなっていくことも重なって、

ふたりのクライマックスの結婚式が

より引き立って

泣かずにはいられません。


結婚式で

芙美子の素直な気持ちを聞いたあと、

『僕は今が最後だとしても幸せです』うろ覚え

ときっぱり言う深見の言葉は

きっと何よりも本心なのでしょうね。


瀧昌となつ美も深見と芙美子もほかの人たちも

ただ海軍に勤めている夫とその妻として

このままの日常が続けばいいのに。

深見が帰港の翌日に

無理矢理結婚式を急がせたことを思うと

つらい気持ちなります


花筏主催者(橋本峰)の姪でなつ美のお友だち

深見の婚約者になる

芳森芙美子(華純 沙那)は、

タイピストで

時代の最先端をゆく女性

自立しているため

当時としてはハッキリしすぎる性格でもある

と、芙美子自身思っている


芙美子もmy初日付近は

華純さんにはお手のものの役柄ながら、

それゆえにダンや

デボンシャ公爵夫人が重なるというか、

ちょっと強すぎるというか、

硬すぎるなぁと感じていたのですが、

華純さんも観劇するたびに

表現が繊細になり、

責任感が強く、気も強く保っているが、

優しく純粋で、実は繊細

という芙美子像が見えてきて、

深見がちょっとした興味から

一気に好きになるのがよく理解できました

ヤマユリの着物がお似合いでしたねちょうちょ


なつ美と芙美子は花筏の会で出会い

すぐにお友だちになりますが、

そのシーンの『♪黒髪の〜』の二重奏が

とても美しかったです音符

それぞれ、個性がありながら

ふたりとも歌が素敵ですねおねがい



鎌倉の道で。


なつ美の実家のシーンは

何度かあって、

関谷さつき(なつ美の母) 妃華 ゆきの

関谷ふゆ子(なつ美の妹) 琴峰 紗あら

はる江(なつ美の姉) 清羽 美伶 

あき奈(なつ美の姉) 祈菜 さあや 

はる江の夫 海咲 圭

あき奈の夫 月瀬 陽

となつ美の様子が、

昭和のドラマの雰囲気もあり、

4人姉妹なところが

なんだか細雪を思い出すなぁとか思ったり。

美しい四姉妹に母ですね

お母さんの妃華さんも安定の美しさおねがい


ちなみに…余計かもですが、

なつ美の縁談を急に決めて

1週間で結婚を進めた

なつ美たちの父親ですが、

家族のセリフでは登場するのですが

実際には舞台にいません。

後付け勘ぐりすぎかもだけど、

当時は今より男尊女卑、家父長制が強いので

その父親が舞台に出てくると

そういう今とは合わない空気感が

でるからかな?とか思ったり。

いい演出だと思いました


あと、

『波うららかに、めおと日和』の舞台の

面白い?ユニークなところは、

昔の人の考え、常識、社会情勢を表しながら、

現代の私たち日本人の気持ちに

重なる発言をする人がいることですよね

原作漫画がそうなのかもしれませんが

途中までしか読めてなくて…時間が、、

その代表的な登場人物がふゆ子ちゃん


『みんなみんな最低っっーーー!!!』


普通の自然な感情を

まだ学生のふゆ子ちゃんが言ってくれていて

他のみんなが当時の社会の決められた常識に

縛られている中

当時の人たちの本音でもあるだろうけど、

観客である現代の自由で平和な日本人の

まともな感情にリンクして、

絶対これから先

こんな世の中にしてはいけない

戦争はどんな理由があっても悪でしかないと

強く感じました


ふゆ子ちゃんの発言って

本心はどうであれ、

あの当時に

学生だとしても

家族だけの場でも

あんな風にハッキリと思ったり

言ったりするものかなと思うのですが、

学生でも、むしろ学生だから教育のせいで

はる江姉さんのように考えるんじゃないかな…と。

でも、この作品は舞台なので

ふゆ子ちゃんが

こういう人間的な素直な発言をすることに

意味があるなと思います


琴羽さんのセリフのいい方も良くて

ふゆ子ちゃんの叫びにハッとさせられるけど

ガナリがなくて不快さがないんですよねひらめき電球


ふゆ子ちゃんが出征を悲しんだ

瀬田準太郎(咲城 けい)は

咲城さん特有の

ふんわりした雰囲気があって、

出征前になつ美への手紙を読む時の

ピリっとした緊張感との対比が印象的でした


彼は民間人なんですね

なつ美の父親は商売をしていて

そこで働いているわけですから。

彼はどこに出征して行ったんだろう


初恋で人妻ななつ美とのやり取りが

ちょっと切ないのですが、

結局、あれは手紙だから

なつ美への初恋を告げることなく

出征したのかな。そう思うと尚更悲しい

描かれてないので

あの後が一番心配な瀬田くんですね




 『波うららかに、めおと日和』 

原作/西香はち

「波うららかに、めおと日和」(講談社「コミックDAYS」連載) ©西香はち/講談社 

脚本・演出/小柳 奈穂子 

演出/雑賀 ヒカル