月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』 (2023 シアターオーブ) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

とうとう7月になりましたね七夕

気がついたらひと月すぎています

今日は嵐が控えめでありますように台風



さて、少し経ちましたが

渋谷にある

東急シアターオーブへ行って来ました

初めて観る劇場でしたニコニコ

雪組も観たかったな…とか。


渋谷にあまり行かないためあまり?全然!

駅直結にも関わらず

駅中で迷う汗

そして、ヒカリエに入ってからも

勝手が分からず迷う汗

大人しくエレベーターを使用すべきだったおーっ!

そして、何故か

11階でも客席に向かう間に迷う汗

ひどい…私が


と、お間抜け感たっぷりだけど

シアターオーブの劇場は快適ですね!

椅子の座り心地もよいし

後方だったけれど見晴らしも良く虹

なんとなく近く感じて

キャストの表情も感じられるというかニコニコ

円形っぽい舞台が観やすかったですキラキラ

しかも、偶然にも配信回で

カメラの方角にいたので

重要な場面でしっかり表情も掴めたようなニコニコ

幕間に振り返ったら

ドーンってカメラが鎮座してるのが見えましたビックリマーク



ただし、終演後は

エレベーター、エスカレーター共に

台風の時のバス停並みに混んで

長蛇の列叫び

これには辟易です…いつもこんな感じ?

私はそこまで急いでなかったけど
帰りにピッタリの新幹線を
予約していたりしたらヤバかったし
イライラですべてが吹き飛びそうむかっ

混みすぎ、動線悪すぎ



と、言うわけで

月組さんの

『DEATH TAKES A HOLIDAY』 

を観劇してまいりましたニコニコピンク音符


初日から休演のお知らせもあり

ご縁がなくなってしまうかなぁと

思ったりもしたんですが

観劇できて良かったですイエローハート


昨日無事に千秋楽を迎えられましたねおねがい

おめでとうございます花束

カテコで配信回だからか常套句?

珍しく、月城さんが

『Blu-rayでも何回も楽しんでいただいて』

というようなことを言われていたけど

それも良いなと思う作品でしたピンク薔薇

スカステでもカテコでも

お話しの様子を聞くに、

月城さん、海乃さんにとっても

お気に入りの作品になったようですね赤薔薇




生田先生潤色・演出の

ブロードウェイミュージカルルンルン


私、生田先生は

題名のセンス以外は

なんとなく相性が良いみたいで

別に誰々先生だからって

思って観劇しないんだけど

ここ最近の生田先生の作品


宙組『シャーロック・ホームズ』

花組『巡礼の年』

星組『ディミトリ』

月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』 


うん、文句書いたけど

だいたい大丈夫だったよね!っていう笑何様

この中では

宙組が一回目は良いけど…

お話は…

って感じだったけれど…ね。

その後は私的には好調

生田先生は

この後雪組公演でも演出されますねウインク

『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』

長いため文字の大きさを縮小


『題名』は私の中で

ダメの一途をたどってますが…

偉そうで申し訳ないけれど

傲慢かましますっ

せめて邦題をつけてくださいむかつき

作品内容を客に伝えることだけに集中してくださいむかつき

オシャレさとか

センスを下手にもとめないでくださいむかつき

英語とか外国語にするのは

センスが抜群にいい場合のみ可能です。

原題そのままっていうのもね…微妙

って、生田先生嫌いなのかっていう

物言いだけど

題名以外は結構好きなんですが…


今回はブロードウェイミュージカル

とのことですが、

印象としては

初期の?ディズニー映画を彷彿とする

素敵なミュージカルでしたおねがいふんわりリボン


『白雪姫』や『不思議の国のアリス』の頃、

今もディズニーはそんな感じかもだけど

ディズニーって

楽曲も素敵で

音楽流れっぱなし

歌いっぱなしの

アニメだけど

ミュージカルなんですよね〜ルンルン

歌声でお話しが進むし、

白雪姫も7人の小人も

突然歌い出す、

ずっと歌いながら話が進む

私は幼い頃

ディズニーアニメを

繰り返し見て育ったから

突然歌い出しても曲、歌声が良ければ

全く気にならないんだなと

観劇しながら思い出しました笑





『死神が休暇中だから人は死なない』

っていう設定は

完全にファンタジーだけど

その言葉があるから

自分の中で

ファンタジーのスイッチが入る気もするし、

そういう

ちょっとありえないような

でもそうなら良いなと単純に

思ってしまえるような

優しい設定は好きです


そして、冒頭を中心に示された

第一次世界大戦後という背景が

死神と人間の境界は

人間が思っているほど隔たりがなく

全く別の存在というわけでは

ないのかもしれないと感じて、

だから

死神/ニコライ・サーキ(月城かなと)が

グラツィア・ランベルティ(海乃美月)に

惹かれた時に

休暇を取って人間として会ってみようと

思ったのかなぁと思いました


中盤の湖のシーンが素敵ですね

舞台手前にうっすらと水辺が見えて

そこで話をするふたり

たまたま現実世界に死神のサーキの方が

やって来たわけだけど、

死と生の世界が重なっているような、

グラツィアも

別世界にいるような気がしました


海乃さんはお化粧を変えたのかな?

とても華やいで見えましたね

あと、月城さんは

ラストの白い衣装の姿が人気みたいですが

もちろん、

白い衣装に銀髪も素敵でしたけど

その直前あたり、二幕後半の

サーキとグラツィアが好きです

特にグラツィアのワンピースが可愛くてふんわりリボン

あのクリーム色?地に

ピンク系の小さな花柄で

後ろに襞のボリュームがある

なんとも夢夢しいワンピースが

いいなぁって思いながらガン見目

サーキとグラツィアのやり取りも

素敵でしたおねがい


ま、普通に観てると

サーキはともかく

グラツィアは何故サーキに

ついていくことにしたんだろうって

思うんですけどね…

婚約者のコラード・ダニエッリ(蓮つかさ)は

どうした!?って思うし

いつの間にサーキが好きに??

やはり顔と地位なのか!?

サーキはロシアの貴族ということになってる

とか、いろいろあるけど、

海乃さんは前に

『グレート・ギャツビー』で

デイジー役をしているのが生きて

観劇中はなんとなく納得できました笑

それにたぶん、グラツィアは

死にそうになった、

というか死んだ時に、

婚約者に思い入れ(心残り)もなく

死んでしまっているから

もとの世界に戻っても

死神(=死)のサーキに惹かれた

ってことかなぁと思ったりしましたおやすみ


そう思うと

死神のサーキと

死んでいるグラツィア、

死に近づいている侯爵夫人、

死神の正体を知ってしまった

ヴィットリオとフィデレ

死に直面した過去や話を思い出す

フェントン少佐

そして

何も知らずに人間らしく生きる人々

それぞれの人間味が挿入されていて

それぞれが恋愛をしているのも

何があっても生きている人々っていうのが

感じられて良かった

作品全体、舞台全体で

人間の世界に

死の世界がふんわりと進出してきた

そんな様子を感じて、

悲しくはないけど

夢夢しい中に

茫漠とした物悲しさを感じます

それを強く主張するのでなく

美しく明るい

ミュージカルになっているのは好きですおすましスワン


私の思考は理路整然としてないので

難しいけれど

作劇の良悪は置いておいて、

主役とヒロインの動きは

『今夜、ロマンス劇場で』より

この作品の流れの方が

私は受け入れられるんです

ただの見方に過ぎないんですけどね。

単にスタンダードなよくある見方でもあるし

だから、この作品は好きです

まぁいつものごとく文句はあるけど、笑

というか、月城&海乃がトップになって

一番好きな作品内容です

ふたりがトップの間に

こういう夢夢しい?作品が一作でもできて

良かったねって思いました

こういうとこ生田先生好きおねがい



ただすべて手放しに歓迎かというと

そうでもなくてにやり

観劇中

3回ほど意識なくなった…

主に主演さんたちのソロ

及びデュエットソング

気づいたらガクってなりまして

歌声は綺麗に響いていたので

すいませんという気持ち

たぶん、一曲が長くて心地良いからかな

ヒーリングミュージックになった感じ?

あと歌詞が意外に入ってこない…


かと思ったら

ダリオ・アルビオーネ男爵(英真なおき)と

エヴァンジェリーナ・ディ・サン・ダニエッリ公爵夫人(彩みちる)に

初っ端からやられて

特に感動とかしてる自覚もないのに

気づいたらボロ泣きで

自分で自分の情緒大丈夫か

だいぶ不安になりましたアセアセ


英真さんは安定の演技ですが

老人役にしては

だいぶ造形は若々しく感じました

みちるちゃんの侯爵夫人に合わせたのかな

みちるちゃん、どんどん上手くなるね

夫を失ってから記憶が曖昧な老女

改めて書くとキャロルを思い出すな

老女役だけど

老け込んでしまうということのない

どこまで現実にいて

どこまで夢の世界にいるのか

わからないような侯爵夫人

一人だけサーキの正体が見えていて

でも自然に受け入れている人

舞台上の不思議な世界観を

ちゃんと現せるかどうかの要

でも可愛らしさも保持していましたふんわりリボン


ダリオが気の毒なままで終わるかなって

思っていたら

ハッピーエンドでしたね

この二人に限らず

全員がハッピーエンドになるような

物語になってました良かった


そうでもないかな、

グラツィアの父

ヴィットリオ・ランベルティ公爵(風間柚乃)

はサーキに懇願したにも関わらず

グラツィアを失いました

私はヴィットリオに感情移入しなかったので

悲しみに打ちひしがれることは

なかったけれど…

このあたりは、作者は

グラツィアは一度死んでいる

というか、既に死んでいるという

意識なのかなぁと思います


風間さんはだいぶ辛抱役な気もしましたが

さすがというか

執事のフィデレ(佳城葵)と共に

コミカルな部分もしっかりやってのけ

サーキとのやり取りも面白く

何回もクスリと笑いました

先生がコメディと言っていたのも

納得できる作品になってましたね


フィデレ役の佳城さんは

いつも上手いのだけど

今回、さらに

コメディエンヌぶりにびっくり爆笑

楽しかったですスター


そして、ヴィットリオと

妻のステファニー公爵夫人(白雪さち花)

の並びも悪くなかったですね

ランベルティ夫妻は息子が戦死していて

ステファニーは息子の面影から

離れられない

鏡を見ながら息子を思い出す歌声が

物悲しく響きました

この夫妻は息子も喪っているのに

グラツィアまで喪うんですものね

酷い死神だと思うけれど、

妙にこの部分が現実味を帯びて

ファンタジーで終わらない作品に

なってるんじゃないかな


サーキは一旦

ヴィットリオの説得に応じて

グラツィアを諦めようとするけど、

グラツィアがそれを否定して

結局諦めない

どちらが正解でもないけど。

『私は自分勝手な男だ』うろ覚え

悪者になっても

グラツィアを選ぶサーキ

物語としてはその方が好きです


ランベルティ夫妻の息子

ロベルト(七城雅)

その友人エリック(爽悠季)

二人は第一次世界大戦の空軍で

飛行艇乗り

だいぶジブリ脳なので

またしても某作品たちがチラつく…

若い二人は体格も似通って見えました

七城さんは大活躍でしたねブルー音符


生き残った友人の

エリック・フェントン少佐(夢奈瑠音)

登場は飛行艇乗りの格好から

何故か早変わり?でタキシードに!!

ちょっと先生の演出に笑ったけれど

インパクトは大でした星

登場は後半からなのですが、

歌唱も披露されて素敵でしたブルー音符


そして、

未亡人で寂しがりやな

グラツィアの姉

アリス・ランベルティ(白河りり)

サーキとのロマンスも頑張りつつ

最後はフェントン少佐とハッピーエンドハート

ちょっといきなり感はあったけれど

夫を喪った悲しみから

立ち直る姿に生命力を感じました

そして

サーキとのタップダンスもルンルン

タップダンスは

他のメンバーたちも披露していて

ソフィア 桃歌雪 

トリステーサ 菜々野あり 

ロレンツォ 一星慧 

フェリシオ 瑠皇りあ 

コーラ 奏羽美緒

たちかな?

美海さんも目を惹きました流れ星

舞台全体で踊ったり

楽しげな雰囲気が良かったルンルン


そして、もうひとつのカップル?

グラツィアの婚約者

コラード・ダニエッリ(蓮つかさ)と

グラツィアの妹

デイジー・フェントン(きよら羽龍)

デイジーがすごく積極的なのに

グラツィアしかみえてないコラード

コラードはちょっとおとぼけもありつつ

カッコいいし

デイジーは健気で可愛かったですね


アリスとデイジーは

歌声が素敵で

グラツィアと共にたくさん歌声を披露音符

パンチもあり厚みもある白河さん

澄んでいてサラッとしたきよらさん

それぞれ個性もあり素敵でしたピンク音符ピンク音符


他のキャストの方々も

ずいぶん歌を鍛錬されたのか

ミュージカルらしく

コーラスも素敵でした音符


イヤキチを言うと

娘役さんたちは

配信回ということもあり?

ちょっと力みが強くて

高音がキンキンしてしんどそうなのが

もったいなかったですが…

いつももっと歌声素敵だよねって方も。



そして、文句を書いたついでに

気に入らなかったことを…


幕開きは海外ミュージカルらしく?

運転シーン等も派手で見栄えもして

良かったけれど、

正直、肝心の主人公については

一幕前半はガッカリというかでしたあせる

ま、大劇場公演じゃないし

いろいろ試みたいんだよねとは思うんですけど

これが四季等であれば

何も思わないんだと思うんです

『ふーん、先生の?死神のイメージって

こういう感じなんだ〜

というかブロードウェイだから

西欧での死神のイメージかな?

カラス?右手の骨骨で長い指は

どういうイメージなんかな?

ま、全然見たことがないイメージじゃないし

西欧的な死神?』

とか思いつつ、

見た目もイメージも

割と好きな感じなので

なら文句いうなって感じだけど

それとこれは別

スッと楽しめるだろうなと思うの。

七色に反射する黒羽も豪華で衣装は素敵でした


が、タカラヅカで

主人公の月城さんがやってるとなると

何故か不満が…イヒ

観ながら

もしやとは思うけど

『美女と野獣』的に

ほんとの最後しか

人間に変身しないとか??

って思ってテンションさがりました

私の心配は杞憂でしたけど…

杞憂だとわかった上で観劇したら

ガッカリ感は感じなくて

もっと始めから集中できたかな


あの格好でも顔の表情が見えたら

まだ良いんだろうけど

ラスト付近で

自分で『醜い』って言っていたし

顔を見せるわけにも行かなかったんかな

このあたりは

どことなくファントム風

そしてハウルの動く城も思い出した…

物語的には

ディズニーとジブリ

ファントム、エリザベートなど

有名どころがいっぱいチラつきました

先生の作品にあるあるですね

この作品は潤色・演出だから

原作者によるものなんだろうけれど。

似てる似てるって思ったけど

逆だったりして。原作古いですよね?


あまりにもエリザベートに

脳みそが馴染んでいるからか、

冒頭は似過ぎているようで

ちょっと賛同しにくかった…

デジャヴし過ぎて…。

ラストまでいくと

エリザベートと似て非なるもの

というのが浮き出てくるから

むしろオマージュですか?

と思うので、まぁ良いんですけどね


文句は書きましたが

好きな作品

観劇できて良かったですおねがい



ミュージカル

『DEATH TAKES A HOLIDAY』 

Book by Thomas Meehan and Peter Stone / Music and Lyrics by Maury YestonBased on the dramatic play by Alberto Casellaand rewritten for the American stage by Walter Ferrisand originally produced by the Messrs. Shubert 

潤色・演出/生田 大和



見晴らしが良いとつい写真を撮ってしまう

高いところ好きなお上りさんです


道に迷った割には

観劇前に食事〜スプーンフォーク

辛さ控えめメニューだったけど

少し辛いメラメラので

迷ったけど杏仁豆腐頼んでよかった〜

間に合うか微妙になってきて焦ったあせるあせる