花組ツアー『フィレンツェに燃える/Fashionable Empire』(2022 梅芸) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

なんとなく最近は

昔読んだDJウサギの絵本を

思い出してしまったり…はぁふとん1


秋になって涼しくなったし

すぐ寒くなるそうですが

もう一度

蒼穹の昴の原作を読もうかな…

親に貸出中ウインク



先週末に

花組『フィレンツェに燃える/

Fashionable Empire』を

観劇しました~ニコニコ

昨日は配信もありましたね音符

千秋楽まで無事に公演できますようにクローバー




カテコで柚香さんが

大阪弁ははじめてって言いながら、

この日初めて使う

『観に来てくれて、ほんまおおきに』と

前日にも使ったという

『気いつけて帰ってや』を披露スター

間違えていたらすいません、ニュアンスで。

ちょっとおそるおそる

頑張ってはりましたね笑ううさぎ

いろいろ方言練習中なのかな

ツアーだし


今回のお席

一階前方とかではないけれど

前に何もない席でびっくり

わりと遠いですけど

視界良好でびっくりな観劇でした

遮るものが何もない

逆に不安になった笑


以下

舞台内容にがっつり触れてます

 



『フィレンツェに燃える』は

もちろん初演は観劇したことがなくて

視聴もできないし

情報も集めず

事前に予習0でした

 

感想ですが…

まず、前半がほぼ芝居のみでびっくりキョロキョロ

劇中歌の披露は時々ありますけど

歌で物語は進まない

後半は祭りとダンスと

恋の人間模様が交錯する

柴田先生の特徴色濃い作品だな、

という印象

柴田先生のことは

そんなに詳しいわけではないし

これまでにみた数少ない作品の印象からですが。

 

特に前半

お芝居オンリーが

ずっと続いたのには驚きました

花組さんも大野先生も

ずいぶん挑戦されているなという感じ…

しかも、ただストレートプレイっ

ていうのとは違って、

含蓄というか言外のイメージ、

心内が表現されていないと

まったく間がもたないし

意味も伝わらないって感じで…

特に柚香さんのアントニオは

難しい役に感じました

パメラもね。

 

あと、レオナルドも

始めの方はまだいいとして

パメラへの気持ちや行動は

表現がかなり難解だな…と。

 

作品として好きかといわれると

こういう作品は嫌いじゃないけど

今回見た限りでは

まだ好きにはなれない感じかな…

まだまだ手探り状態なところもあるのではと…

最近(?)はストーリーを追う作品が多いけれど

この作品は心情を描くことがメインというか…

どちらがよいというわけじゃないけどね。

演じるのはより難しそう…


柴田先生の作品は

だいたい作り方が

好きなことが多い?私ですが

この物語が何を言いたかったのか

あんまりわからず…

男女の心の機微をとにかく表現

ということでしょうか?

『愛の二面性をテーマに描かれた…』って

公演解説に書いてありますねあせる

それだとまだ表現が物足りなかったです

舞台らしい演技が映える作品というか

それがないと映えないというか…

そして、後半の

祭ダンス&人々の機微の表現は

先生の作品で

何作か同じ表現方法をみた気がして

あんまり新鮮さがなかったので…

好きなんですけどね口笛



さて、

最近迷走している感想の書き方なんですが

人物に沿って、つれづれに…

書きながら思い出しつつという感じ…

結構辛口かな…注意!

ただ、どんどん深化されそうだし

そしたら良作になりそうなので

私が観劇した時はということで。


アントニオ 柚香 光 

穏やかで生まれ持った

貴族としての正しい道を

歩いていくアントニオ

繊細な感性で物事を感じ取り

パメラの哀しい魂に強く惹かれて

寄り添い助けたいという素敵な男性像


繊細な感性とパメラに惹かれる様子がね

言葉以上に、立ち姿だとか

眼差しだとかで描く感じで…

ダンス、歌声で表現する作品とは

ちょっと違う感じ

あ、でもアントニオのソロ歌が好きですピンク音符

いつも柚香さんの歌声に厳しい私ですが

なんかかなりいい感じになってきてますよね

(口が悪いあせる


セリフに説明的な内容が少ないんですね

『あの目と同じ目を知っている』

『哀しい人なんだ』ニュアンス

で?どうしてそう思うの?

ってレオナルドと同じ疑問が

湧くんですけど、

レオナルドは疑問じゃないかな

兄さんは騙されてるっっむかっって感じやし

何故そう感じたかの解答は

パメラの醸し出す演技力と

それを受けとめているアントニオの演技力に

かかっているんです…

しかもセリフ以外でのあせる

アントニオから詳細な説明はないし

冤罪の話が少しはあるけど

回想シーンやらの説明もない


パメラ・クレメンティーナ 星風 まどか

パメラのアントニオと

レオナルドへの気持ちもね

それぞれとのやり取りの際に

醸し出される雰囲気に

かかっているというか…


パメラは落ち着いた美しさが素敵で、

貴婦人然とした雰囲気と

請われてみせた商売女のような雰囲気を

それぞれの場面では

ちゃんと表現されていましたが…


『アントニオは見守る愛、

貴方(レオナルド)とは地獄の果てまで』

記憶力ポンコツなので

セリフ間違えています、ニュアンスで…

ニュアンスも間違えていたらごめんなさい…

この肝のセリフがね…

まだ納得感ないんですよね…


私が感じただけですけど

レオナルドに最後までついて行く

という意味だけじゃない、

気持ち(愛情?)が

アントニオにありながらの

セリフが持つ情念のようなもの

パメラの二面性があんまり感じられなくて

セリフが唐突に感じたかな…


あと、パメラが前夫を殺害したか?

っていうくだりの

ニュアンス表現も大事かと…

真偽がはっきりする必要がある

とかではなくて…

曖昧なのは良いのですが…

ムダに偉そうな言い方ですが

どうしたら良いとかわかるわけじゃなくて

ただ観ていてそう感じるんです…


歌声はやはり素敵だし

ドレスもお似合いで

特に何故か仮面の時の衣装が

良いなと感じました

仮面をとったときの

両側の黒のレースから

浮かび上がるお顔と帽子の感じ


レオナルド 水美 舞斗 

兄への愛と少しの羨望

破天荒で派手な言動が

良い感じにはまっていました


レオナルドもパメラへの気持ちが

ストレートじゃないんですよね、

自分自身の気づかなかった

パメラに惹かれている気持ちに

気づいたシーンがあるんですけど、

それ以前の

自分の兄への愛を疑わないレオナルドと

以後の

兄への罪悪感?と

似たもの同士のパメラへ

心酔していく様子が

もっと深く表現されていたらな…と。


オテロ・ダミーコ 永久輝 せあ

まず、衣装が似合っていましたねー星

舞台はイタリアだけど

なんとなく文明開花期の日本の感じも

こういう雰囲気が似合うよね

髪型も合っていたし

皆さま言っていらっしゃるけれど

最後の方はエルハポンの桜木さんの衣装でしたね


人物像も破綻なく

悪役でありつつ色気もありつつ


ただね…

やっぱりパメラと過去に関わりがあり

未練がありつつも

つけねらっているという感じが

もっと劇的に現れていればなと思う

そうじゃないと

レオナルドに撃たれて死に

パメラを撃ち殺す

という最後のシーンがね…

突発的な不運でありながら

必然びっくりマークっていう感じが欲しいというか…

パメラの二面性を印象づけるためにも

重要な役割だと思うんだけど…


で、オテロの遺骸は暫くそのままになって

無視されたまま

祭のシーンが広がるんですけど…

ここに繋がる直前の演技の問題も

あるかもしれませんが、

もうちょっと

オテロの遺骸と華やかな祭の絵面に

剥離した感じというか

わかりやすいインパクトが

欲しいなと感じました


アンジェラ 星空 美咲

歌声はいつも通り綺麗だしピンク音符

ドレスも似合っていましたドレス


ただ、初演を観ていないから

このまんまなのかもしれないし、

古い作品にありがちな人物像だと

思うけれど、

もし初演のままだから

そのままにしたというなら

自然な雰囲気に

馴染むように変更しても良かったのでは?

この役がちょっと変更されても

作品の肝にはあんまり関わらないと思うし…

星空さんにじゃなくて先生に思う

まぁ勝手な感想ですけど。

この感じで馴染ませる演技力の方が

難易度高いのでは…


浮いているんですよね、

キャラも似合ってないって思ってしまうし、

ちなみにキャラが合わないっていう考え方は

あんまり好きじゃなかったりしますが。

まわりとも馴染んでないし

柚香さんのアントニオの雰囲気とも

全然合わないし…


子どもっぽい

歳が離れているという

隔たりを表しているとしてもね

このまま上手く演じることができる人も

いると思いますが…

このままである必要もないのでは?

良かったという方の感想も

読んでみようとは思うけれど…

それってドレスが似合っていたからじゃなくて?

って聞いてみたい


マチルド 咲乃 深音 

マッダレーナ 湖春 ひめ花 

2人ともソロで歌声を披露されていて

素敵な歌声音譜

マチルドはオテロの恋人で

ジプシー風の色っぽい女

マッダレーナもジプシー風の酒場の女で

レオナルドに想いを寄せている

結構重要な役柄でしたねニコニコ


レナート・パリアーノ伯 聖乃 あすか

あんまりしどころがない役柄に感じましたが

貴公子姿が似合っていました

アンジェラの恋人かと思いきや

ルチアの恋人?

ちょっといろいろ分かりにくかったかな


ルチア 春妃 うらら

アンジェラの姉

素敵な雰囲気キラキラ


バルタザール侯爵 高翔 みず希 

アントニオとレオナルドの父

年齢が高く身体が不自由で

侯爵の誇りがあり頑固

もちろん安定


マルガレート・シュザンテ侯爵夫人 梨花 ますみ 

ルチアとアンジェラの母

貴婦人らしさと

安定感とわかりやすさ


イザベル 都姫 ここ 

セレーナ 愛蘭 みこ 

可愛いふたりキラキラ




 

ショーの方では

作品的にはほぼ大劇場で観劇した時と

同じと感じましたが、

メンバーがたくさん変わっているので

印象がかなり違いました

下級生が抜擢されていて

元気溌剌って感じ

楽しかったです

 

湖春さんが音さんの

ソロパートを歌っていたりピンク音符

 

力強く踊っている男役さんが

二名ほど目を引きました

一人はロケットセンター?

美空さんか、遼さんらしい

たぶん美空さん?

もう一人は何かのシーンで

センター及びラストが中心で

ラストに決めポーズと同時に

パチンとウインクをされて

釘付けだったのですが笑

記憶力も悪く

花組下級生の名前もあんまりわからず…

と思っていたら

花組に詳しいブロガーさんが

細かく書いてくださっていて

愛乃さんか、翼さんかな??

遼さんとか?やっぱりわからないかな汗うさぎ

という曖昧な状態ですあせる


この作品、大劇場の時から

Fashionable Momentのシーンも

好きだったりします

ツアーでは退団者の方は

いらっしゃらないので、

雰囲気は違うのかもしれないけど

柚香さんがひとり舞台前方で歌い出して

星風さんが奥から出てくる

その歌も好きです


ところで、ミニ王冠ですが

私が観劇した時は

いつ踊るのかあんまりわからなかったかなうーん

でも、私のまわりは

たくさんの方が持っていて

キラキラ光って綺麗でしたスター


あと、柚香さん、星風さんの

鬘と髪型が一新されてましたね

私は…大劇場の方が好きかも…

でも、ファッションショーの星風さんは

ピュアさを増して感じました

あと、初日映像を見たら

映像の方が鬘が映えて見えたかも。


7月25日にポスター

 

7月7日に先行画像が

(画像は全て宝塚歌劇公式ホームページよりお借りしました)

 

ミュージカル・ロマンス 

『フィレンツェに燃える』 

作/柴田 侑宏演出/大野 拓史 

ショー グルーヴ『Fashionable Empire』 

作・演出/稲葉 太地

 

咲乃 深音(エトワール) 

星空 美咲・侑輝 大弥

聖乃 あすか

永久輝 せあ(白小羽根) 

水美 舞斗(白大羽根) 

星風 まどか(白大羽根) 

柚香 光(白大羽根+雉+ナイアガラ)