【配信】月組『LOVE AND ALL THAT JAZZ』(2021) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

今日は一気に冬に突入でしたね

寒くて困りますガーン


雪組は東京公演の舞台写真が

発売されました爆笑

キャトルでやっと見ることができました音譜

朝美さんは単独写りが7枚

CHの複数人写りも

表情が良くてついつい…口笛

早く観劇したいお願い


カフェブレイクに登場されて

関西は二週後…

早く見たいよー



さて、何故かお休みをとるタイミングが

別の理由もあって巡ってきて、

月組バウの配信を視聴しましたニコニコ


観劇された方の作品評が

あんまり芳しくなかったし

お芝居というよりショーだったと

書かれている方も何人かいたので

あまり期待せずに視聴しました


でも、しっかり物語作品だなと

私は思いました


感想を少し。

ちょっと、おそらく感想が一般的でなく

かつ辛口な部分あります




ナチス、ユダヤ人、逃亡劇

それにピアニスト、ジャズ、芸術…

というテーマはこれまで

散々小説にも映画にも

作品にされていて

それらの有名作品に比べて

作り込みもないし、

今回の物語には目新しさはないですがあせる

実際に体験者からお話を聞いて

脚本にされたそうですし

こんな感じかなって思いました

一個人の体験としては壮絶ですが

予想の範囲内というか…


流れに滞りもなく

要所要所で主要人物の背景なども

説明されていて

場面がドイツ→フランス→カナダ→アメリカ

と移っていくのも

フランス→カナダが一瞬どうやって??

と思いましたが、解決しましたし

特に問題はなかったです


ナチスの弾圧世界からの逃亡劇を土台に

ルーカスがさまざまな人に出会い

新しい世界にたどり着くまでを

レナーテの存在の大切さを

自覚する過程を絡めて描いた

って感じ。



ルーカス(風間 柚乃 )

逆に何故、こんなに風間さんに

(ジャズを?)

歌わせることにしたのかなと…

全く歌えないわけではないけれど…

ジャズは合わないのか

雰囲気が掴めてないというか…

そのせいもあるのか、特に一幕は

風間さんは肩に力が入りっぱなしに感じて

セリフの声の出し方も常にマックス

演技も足し算、足し算、足し算ってかんじ。

気合いが入っているんだなと

微笑ましくもありますが


他のメンバーのシーンになると

ホッとしました


二幕になると幾分力が抜けて

カナダの姉妹とのやり取り

フリードリヒとのやり取り

雪山のシーンから

レナーテへの想いと再会

素敵だなと思いました

ジャズではないけど

二幕で歌った歌は聴き心地が良かったです



レナーテ(きよら 羽龍 )

きよらさんも始まりは

ちょっと力が入っていて

オペラ?は微妙でしたが、

歌声が綺麗で

歌声に気持ちを乗せることもできていて

特に二幕の歌が好きかも音譜

演技も緩急があり

レナーテの心の機微が伝わってきました

フィナーレはダンスも素敵でしたウインク



ゾマー少尉/ユーディ(礼華 はる)

セレシュ/ウッディ(蘭 尚樹)

ゾマー少尉は

軍服がやはりお似合いでしたね

ゾマーはルーカスの音楽院仲間ですが、

ただの仲の悪かったいけすかない奴で

お話が終わるのか残念ですが、

冷徹さと迫力があり演技も良きニコニコ


一幕はそんなナチ野郎ですが、

二幕のユーディ&ウッディが和みました

素敵な役でセリフも良く

ふたりのデュエットも素敵音譜


セルシュは子役ですが、

可愛くなりすぎず

自然な感じが良かったです



フリードリヒ(汝鳥 伶)

さすがというか

ガンガン演じているっていうところは

一切ないのに

話し始めると一気に

舞台の表現する世界の

空気感が生まれますね

フリードリヒが出てきたあたりから

周りもその空気に巻き込まれて

安定し、安心感を感じました



ツヴァイク(紫門 ゆりや)

出番は控えめでしたが

桜嵐記とは全然ちがう

ロイヤルで優しい雰囲気

落ち着いた先生でした



ルネ/ジャスティン(千海 華蘭)

ジョセフィン/ケイト(桃歌 雪 )

ひょうきんさもあるルネは

お手のものの半狂言回し

ジャスティンはカナダの兵士としての

恐ろしさが燃え立つようで

戦時中の話であることが実感されます

最後にルーカスを見送る言葉と

眼差しが印象的でした


一幕

ルネ&ジョセフィンのジャズの歌い始めが

ノリが良くて

艶のある歌声と雰囲気が良くて

一気にジャズの世界に引き込まれました音譜



シュミッツ/看守ケリー (佳城 葵 )

印刷業のシュミッツ

人の良さそうな職人の雰囲気が和みます

セルシュとのバランスもよく

会話のテンポも良かったニコニコ



コールマン大佐/クラウス (朝霧 真)

厳しい雰囲気を纏ったコールマン大佐

騙されてしまうのですが、

レナーテを奥方と思って

敬意を持って接するところとか

渋く落ち着いた様子が素敵ニコニコ



アラン/エミール(彩音 星凪 )

二幕で金網越しに

男女ペアがダンスをするのが

とても素敵なシーンでしたが、

エミールが一番目だったと思うのですが

素敵でしたおねがい

お相手は誰だったのかな

配信視聴はオペラで確認できないから

悲しい



フィル/ペーター(真弘 蓮)

母を人質に取られて

ナチス側のスパイになるフィル


ナチとの場面は

(月並みな感想ですが)

酷いなと思って可哀想でした

刺されて囮になって

別の方向へ去るシーンは

(演出的にも?)ちょっと微妙でしたが、

とても活躍されていましたねニコニコ



ピエール(一羽 萌瑠)

どんどん忘れていく私の記憶力なのですが、

一幕で下手で

ルーカスに対するセリフを

言ってから捌けていく場面がありましたね

一緒にいた娘役2人とともに

爽やかで和みましたニコニコ

拍手が起きていましたが

この公演で退団されるのですね



シモーヌ/オリビア(羽音 みか)

ドロシー(一乃 凜)

オリビア&ドロシーの姉妹が可愛くて

演技も良かったニコニコ

オリビアはなんと

ルーカスに猟銃もぶっ放しますが

カナダの兵士も連合国として

ドイツと戦い

沢山の兵士が亡くなったのだな、とか

こうやって同じ国にいて

今まで親しく話していても

瞬時に憎しみが生まれて

国内も荒れたのだなと感じました


2人とも若草物語の姉妹みたいで

可愛かったな


それから、

一幕のフランスのショーの歌手が

一乃凛さんなのだとか

雰囲気もある素敵な歌声音譜

聴き惚れましたお願い



親衛隊隊員/カール(大楠 てら )

親衛隊隊員(槙 照斗)

親衛隊隊員/看守コーギー(一星 慧 )

親衛隊はスタイルが良くて

キビキビとした動きもキレがあり

ナチスっぽかったし

異様な怖さが出ていました

使われていたバックミュージックは

ドイツ語かな

ナチスに関係ある曲でしょうか

フォメーションが完全に揃ってばかりでなく

緩急があるところとか、

間に入れ込む掛け声も

絶妙に感じました


ちょっとおとぼけの

カナダの収容所の看守コーギー

キラキラして可愛らしかったですねウインク




正直に書いたので

冷たい感想になってるけれど…

とりあえず今は微妙だけど

風間さんにはジャズ系の雰囲気を

身につけて欲しいという

そして歌声ね

先生(劇団)の気持ちなのかな


なんといっても

まだ若手ですしウインク



バウ・ミュージカル 

『LOVE AND ALL THAT JAZZ』 

…ベルリンの冬、モントリオールの春…

作・演出/谷 正純