藤井浩行の「よりよく生きる力を育む」ブログ -3ページ目

藤井浩行の「よりよく生きる力を育む」ブログ

※「夢サポートクラブ」からタイトルを変更しました(2011年11月20日) 
※「『貢献する力」を生きる』藤井浩行のブログ」からタイトル変更をしました(2019年6月30日)

毎月1回、ファシリテーターとして参加させてもらっている「ヒラメキ改善会議」という勉強会があります。
「日本を美しくする会」(https://www.souji.jp/)で活動している本庄氏(https://www.facebook.com/genki.kamon)が主宰する勉強会で、日々の仕事や生活をよりよくするためのヒントを得ようという趣旨で行っています。
誰でも自由に参加できます。(参加無料 ラインおともだち登録 https://lin.ee/eFAsoKH)

今回のテーマは「気づき」でしたが、そこから拡がる内容が素晴らしかったので、僕の気づきをシェアしたいと思います。
僕が食いついたのは他の人のシェア(分かち合い・発言)から出てきた"世代交代"というワードです。
僕は仕事柄たくさんの企業さんに接してきて、また自分自身の実体験から組織の世代交代の難しさを感じていました。
その辺りの解決策のヒントを得たいと思ったのです。
なので"世代交代"のワードが出た時に質問しながら探究させていただきました。

そこでの気づきを以下にまとめました。
もしかすると何かの本を読むことで情報としては得られる内容なのかもしれませんが、実際に体験している人たちとの対話の中で起こってくる「気づき」による理解は納得感がちがいます。
「出来事」(事実・そこで起こっているコト・プロセス)が伴っているからでしょう。

世代交代は渡す側、受け取る側、それぞれにポイントがあります。

渡す側は後進に仕事を任せ、やり遂げられるようサポートすることが大切。
受け取る側の器の大きさに合わせて、伝えたいことの一番大切な部分だけ伝えることが大事。
それも教えるのではなく「気づき」によって伝わるようにすることが大事。
使う言葉によって動く。わかりやすくイメージしやすい言葉を選ぶことが効果的。
トップが普段から、その大切なことを実践する姿を見せておくことが大事。

受け取る側は、自分が初代と言う意識と覚悟を持つことが大切。
「事業承継は、代々初代」という言葉に、なるほど!と思いました。
以前に世代交代は「襲名」ということかな、と考えていた時期がありましたが、そのことを思い出しました。
「襲う」という文字を使うほどの覚悟が要るということなのかもしれません。

またセッション全体から気づいた事は当たり前すぎる事でした。
信頼関係は、愛・やさしさ・おもいやりで醸成される。

この当たり前のことを、どんな小さなことに対しても実践し続けることが非凡を産むのでしょう。
凡事徹底

 

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研修のファシリテーターやコーチングによる個人セッションをしていると、時として劇的に人生の質を変える人たちがいます。
先日、セッションをした女性もそうでした。
39歳で3児の母であるAさんです。
Aさんは仕事においても責任のある立場にいて人一倍がんばっています。
セッションはそのお仕事の中、お昼休みの時間を使って行っています。
2週間に一度のセッションで、前回宿題を出していました。
1.ニュートラルに受け取るトレーニングをする
2.自分自身を肯定する(I’m OK.)トレーニングをする

私たち人間は人生の中でさまざまなものの捉え方(フレーム)を身に着けます。
効果的なフレームもあれば、あまり効果的でないフレームもあります。
「ニュートラルに受け取る」とは自分のフレームを一旦外して、「良い悪い別」「好き嫌い別」でものごとを一旦受取ってみようということです。
そしてI’m OK.とかI’m not OK.なども自分に対するフレームのひとつですが、あえてI’m OK.の捉え方をしてみようということです。
OKというのは、愛されている、良い人間だ、価値があるなどのポジティブ、肯定的な感じのことを言います。

詳細は控えますがAさんが創った結果は劇的でした。
(1)職場での上司との関係に変化がありました。
上司がとてもAさんを期待し頼っているので、Aさんはそれを負担に感じることもあるようでした。
仕事への責任感からお互いが、つい感情的になることもあったようです。
また仕事ばかりでなく上司のプライベートな問題についても意見を求められたりするので、それもストレスだったようです。
そんな時のAさんは「私に言われても困る」と言う気持ちと「私が何とかしてあげなきゃ」という思いを同時に持っていたのではないかと思います。
ところがこの2週間は課題を意識していたので、感情(反応)にゆさぶられることもなく冷静に受け答えができ、お互い感情的にならなかったというのです。
これまで頻繁に起きていた「感情的なぶつかり合い」が「冷静なやりとり」に変化したのです。
「結果に違いが起きた」のです。
今後何年、何十年と「感情的ぶつかり合い」が続くのか「冷静なやりとり」ができるのかでは人生の質に天地の開きがあります。

(2)娘との関係性に新しい結果が生まれた
Aさんは母として小学生の娘に、とうてい受け入れてはもらえないだろうというお願いをすることになったようです。
過去の経験から反発があるのではないかと思いながらも「私は大丈夫(I’m OK.)。精一杯やってみよう」と直面することを避けませんでした。
そうしたら予想外に娘さんはあっさりと「私は大丈夫。お母さんがんばって」と言ってくれたというのです。
娘さんとの関りに新しい可能性が見えたのです。
直面することを恐れずに行動をした結果だと思います。
直面を避けていたらこの可能性は見つかっていなかったことでしょう。

Aさんはとてもまじめに課題に取り組みました。
まじめと言うのは、「直面」することを避けなかったということです。
「直面」は激しい反応をともなうことが多いものです。
これまで積み重ねてきた自分の生き方(自分にとって安全な環境・在り方)が変わる可能性もあるわけですから、大げさに言うと自我が強く抵抗することがあるのです。
Aさんは自分を変えることを恐れず一歩踏み出しました。
自分の「在り方」をトレーニングするときに結果を出す人と出さない人の違いはそのようなところにあるようです。
それが人生に「違い」を創る分岐点のようです。

ところでAさんのシェア(発言)から読み取れることがいくつかありました。
・Aさんのこれまでの生き方のクセである「私がなんとかしなきゃ」を完了することができた
・Aさんがニュートラル(良い悪い別)に対処したので相手の人も感情的にならず冷静に対応した

ニュートラルに対処するとは心理学の一分野、交流分析でいうところのアダルトの自我状態でコミュニケーションするということです。
これが相手のアダルトを引き出すのです。
アダルトとは、冷静で合理的、理性的な自我の部分です。
(「自我状態」についてはネット上にたくさんの情報がありますので、そちらを参考にしてください)

Aさんのシェア(話)を整理すると効果のプロセスとして次の事が読み取れました。
①好ましい結果を創るために「自分を変える」というコミット
②I’m OK.の意識
③ニュートラルにうけとる意識

「I’m OK.の意識」を持つことが出来たので、「ニュートラルに受け取る」意識を持つこともできたということです。(これはAさんの場合の事で一般的かどうかはわからないのですが、、、)

交流分析には「ストローク」という概念があり「ストロークのコップ」という考え方があります。
「ストローク」は「自己または他者の存在を認めるはたらきかけ」と言えますが、誤解を恐れず分かりやすく表現すると「愛」です。(厳密には違いますが)
「ストロークのコップ」が愛で満たされていれば幸せですが、コップのストロークが減ってくるとその不足した分を二つの方法で補おうとします。
一つは他者からストロークをもらうこと、一つは自分で自分自身にストロークを与えること。
私たちは他者からストロークをもらおうとして仕事や勉強をがんばったり、いろいろなことに努力をしたりします。
また気を引いたり関心を持ってもらうために、あえて悪いことをしたりいたずらをしたりします。
自然に行動しているすべてはストロークを得るために行われるとまで言われます。

一方自分で自分にストロークを与えるということですが、慣れていない人にとってはとても難しいことのようです。
(自分自身の経験からもそう言えます)
「慣れていない」というのはそのように育ってこなかった人の場合はということです。
実は「I’m OK.の捉え方のトレーニング」は自分自身にストロークを与える練習でもあったのです。

Aさんのお母さんはとても厳しい人だったようです。
Aさんに、たびたび「あなたが悪いんでしょ」と注意(しつけ)をする人だったようです。
それは当然、愛情から来ているのでしょう。(それは今のAさんを見ていればわかります)
大切な娘を素直で、人の役に立つような、自分で問題を打開していくような、そんな人になってほしかったのでしょうか。
そしてAさんもお母さんの愛(ストローク)がほしいから、素直に従ってきたのだと思います。
それがいつしか「I’m not OK.」を育てて来たのだと思います。
(交流分析では「基本的構え」というような言い方もしますが、この基礎ができあがるのは3~4歳頃までと言われています)
なので他者からストロークをもらうために「私が何とかしてあげなきゃ」という思いに駆られていたようなのです。
そう思う相手は会社の上司であったり、子供であったり、そして別の人であったり。
(上司や子どもは、世界のすべての人の象徴です)
だから、自分の問題でないものまでも背負い込み、苦しむこともあったのではないかと思います。
それがストレスでもあったでしょう。
今回I’m OK.をトレーニングしたことにより「相手の問題は相手のすること」と区別ができたのではないでしょうか。
相手からストロークをもらわなくても良くなったので。
Aさんの表現を借りれば「何かにおびえる感じがなくなった」ということなのです。

だからこそニュートラルに受け取ることもできたのかもしれません。
相手からの反応を気にすることなく自分の思いを伝えられたのかもしれません。

Aさんのお母さんは15年ほど前に亡くなられたようですが、それでもお母さんの教えは今でもAさんを縛っていたようです。
実は厳密に言うと、お母さんが縛っていたのではなく、Aさんが幼少期に自分が決めた「捉え方」に縛られていたということなのですが。
「自分が創った結果なら自分が創り変えることができる」のです。

「人生に違いを創る」とは、何かで大成功するとか、大記録をつくるとか、そういうことばかりではありません。
むしろ日常のちょっとしたことが変わることで、人生の質が大きく変わるのです。

Aさんとのセッションを通して、人間のすばらしさをまた感じることができました。
このような仕事をさせてもらえている自分は幸せだなぁと感謝の思いでいっぱいです。

 

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「エンパワーメント」は、ブラジルの教育学者・哲学者のパウロ・フレイレが提唱し、当初は社会学的な意味で使われるようになった用語のようです。
「湧活」と表現され「人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させること」と定義されています。
また「エンパワメント」はビジネスの世界でも使われるようになっていて「権限委譲」の意味で使われています。

「エンパワメント」は「エンパワー」が語源となっています。
「エンパワー」(empower)は「権限を与える」とか「力を与える」と訳されますが、僕は「力づけ」や「力づける力」と言っています。

「力づけ」とは「その人の能力や可能性を最大限に引き出し発揮を促す力づけ」ということです。
僕はの研修でのセッションを1000回以上リードし参加者のみなさんを観察してきて確信していることがあります。
それは「エンパワー」の源泉は「承認」と「貢献」であり、これこそがリーダーシップの源泉でもあるということです。
「承認」と「貢献」は”やり方”と言うよりは”在り方”の分野です。
リーダーが「承認」と「貢献」の在り方で効果的なコミュニケーションを取ることで効果的なリーダーシップを発揮することができます。

効果的なコミュニケーションには4つのポイントがあると考えています。
つまり「うけとる」「オープンな場をつくる(心理的安全性)」「可能性から見る」「具体的な絵を共有する(事実の共通認識)」です。
それそぞれは相互に関連しているので混然一体となっていると理解したほうが正確なのですが、あえて分けて表現するとそのようになると考えています。

これらのスキルは日々のトレーニングによって身に着けることができます。
「在り方」とは”意識”の分野です。
「やり方」(スキル)は”行動”の分野です。
意識し、行動をトレーニング(繰り返し)し、ふりかえり(リフレクション)をすることで身に着けていくことができます。
”ふりかえり”には多面性が効果を発揮します。
自分とは違った視点を持つということです。
そのことで「気づき」が促進され、新たな可能性を発見していくことができるからです。
そのような”場”をつくり環境を整えるのが僕の役割だと考えています。

心理学の一分野に「交流分析」があります。
その中に「自我状態分析」があります。
「私」の中に三つの私がいると言うのです。

「親」の自我状態
「大人(成人)」の自我状態
「子」の自我状態

そして親と子は更に二つずつに区別します。
父親的な価値観、道徳心、正義など良い悪いを判断するような部分。
母親的な保護するような優しく思いやりのある部分。
(最近では父親的、母親的のイメージが変化しているかもしれませんが、、、)
それぞれを「批判的親」(Critical Parent=CP)、「保護的親」(Nurturing Parent=NP)と言っています。
子供は、子どもらしい元気で奔放な部分である「自由の子」(Free Child=FC)と素直で言うことをきく「順応の子」(Adapted Child=AC)です。
「大人(成人)」の自我状態は、理性的で計画的、計算ができて先を見通すような部分です。
アダルト(Adult=A)と言っています。
※交流分析、エゴグラムについてはネット上にたくさんの情報がありますので、関心のある方は是非検索してみてください。

そして自分がどの自我状態にいるかを調べるために「エゴグラム」という質問表が開発されています。
質問事項に対する回答を点数化し、CP,NP,A,FC,ACの順に並べてグラフ化したりします。

またエゴグラムは同じ人でも状況や環境によってパターンが変わる場合があります。
最近僕が体験した面白い例をひとつご紹介します。

先日、ある研修の講師をさせて頂いた時にエゴグラムを扱いました。
そして参加者の方に自分にとって重要なキーマンに対するエゴグラムというものを作ってもらいました。
その時、最近関りがスムーズにいかず気になる人がいたので「自分もやってみよう!」と思い参加者のみなさんと一緒にやってみたのです。
通常の僕のパターンは、NP、A、ACが比較的高く、CP,FCが比較的低いグラフになります。
変形のN型とでも言うような形です。
傾向としてはお人好しで、頼まれごとに対して断れないというタイプです。
ところがそのキーマンであるXさんに対する時の僕はW型と言って、とてもストレスが高くなる形をしていました。
わかりやすく言うと、Xさんに対して優しさの部分が低くなって批判的な部分が高くなり、従順な部分はさらに高くなっていたのです。
「やっぱりそうかぁ」と思いました。
なんとなくは自覚できていたのですがエゴグラムによりハッキリと理解できました。
W型のフレーム(捉え方)で現象を受けとっているので、自分の中でネガティブな反応が起きていたのです。
そこでその後Xさんとコミュニケーションを取る時に、批判的なCPを下げ、高すぎるAC(従順な部分)を意識的に下げるようにしてみました。
つまり意図的に捉え方を変えてみたのです。(相手を変えるのではなく、自分を変えることで状況を変える)
具体的には、無理な要求や依頼に対して「断る」ようにしました。
同時に必要以上に批判的に見ることを止めました。(ニュートラルに捉えることを意図した)
そうしたらXさんの対応、態度が変わり、かなり効果的なコミュニケーションになってきたのです。
例えばXさんの”ラインでの言葉遣いが丁寧”になったり”わかりやすい(丁寧な)文章”になりました。それで誤解が解けたり、生産性の高いやりとりになりました。

エゴグラムは物事に対する自分の現在の状態を確認するのにとても役立ちます。
そして、そこから自分が肯定的な変化の原点となるための施策・対策がとれるのです。

交流分析の大前提は「他人と過去は変えられない」です。

自分が変われば、行動が変わります。
行動が変われば、起きてくる結果が変わります。
相手を変えようとしても、そこには対立が起きるだけです。

「他人と過去は変えられない」
そして「自分と未来は変えられる」

最近「床」のことを考える機会がありました。
僕がシナジー・スペースで師匠の鈴木博氏に就いて修行をしている時、当然のように使われていた「床」という言葉です。
シナジー・スペースとは「融合のパワーで何かが起きる場」のことを言います。

一般的に床とは「建物の底面」のこととされますが、シナジー・スペースでは「拠って立つ場(スペース)」」という意味で使っていました。(僕の解釈ですが)
現実世界の床においては、そこが不安定だったらそこに立つ人の姿勢や体制も不安定になると思います。
同じように「拠って立つ場」が不安定だったり原理原則からはずれていたら、私たちの人生も不安定になるのではないでしょうか。

「床」は存在理由(インテグリティ)であり、価値前提(言動の前提となる価値観)であり「在り方」「生き方」です。
そしてその「床」がものごとの捉え方(フレーム)となり、世界に対する自分の認知に影響を与えます。
「フレーム」は「反応」やそれに連鎖する「行動」に影響を与え、その「結果」に影響が及びます。

つまり「床」→「言動・行動」→「その結果」というプロセスが成り立つのです。
意図した肯定的な結果を創るためには、それにふさわしい「床」(在り方)があるということですね。
極端に表現すれば、人生は「床」によって創られるということです。
だからこそ「床」を言語化して明確に意識することが大切なのです。

「床」を言語化したものを「パーソナル理念」と呼んでいます。
「パーソナル理念」を創った人が共通して言うのは「軸ができた」「ブレなくなった」ということです。

僕のパーソナル理念は「私は融合の場を創造する幸福連鎖の源泉です」です。
これは僕の心・精神の根っこ(魂)から掘り出されたものと捉えています。
そしてそれを実現するための指針として「貢献・承認・完全・愛・自分が源泉で関わる」を創っています。
人生には上り坂もあれば下り坂もあり「まさか!」もあると言います。
もちろん僕の人生にもそのすべてがあります。


僕が今の「パーソナル理念」を創ったのは55歳の時でした。
それからは外部環境がどのように変化しようとも精神的にはとても良い状態を創作しています。
パーソナル理念を創るのは若い時の方が良いと思います。(とは言ってもいろいろな経験を積んだ後の方が良いと思いますが)
その後の人生がまったく違うものになると思うからです。